2024年6月30日日曜日

Day224 外部との接触

 出向元では、仕入れ先企業の技術指導や営業、事業企画などをしてきたので、外部との接触なしには、仕事を語れない位置にいた。大きな企業になるほど、専門化が進むので、私のようなキャリアを積んでいる人は多くないと思われるが、それでも外部との接触はそれなりの回数が発生すると思う。

ここ官庁では、接触回数が結構少ない。もちろん部署の代表ともなれば、新聞記者相手にやり取りをするので、接触回数はむしろ相当多い部類になるだろう。しかし、代表者でない場合には、ほぼ無いのだ。

部門の先輩や同僚からの刺激があるものの、世間一般から見ると切り取られた一部の人たちの集まりなので、同質なものである。もちろん、偏差値の高い学校に見られるようにバラエティには富んでいるのだが、その枠を超えて様々な人がいるのだ。そことの接触がない状態で、ある日、外との接触機会が増えてしまうというのは、少々危なっかしい気がするのだ。

受け答えも然りだが、考え方が固まってしまう恐れがある。可愛い子には旅をさせよというが、国を担う人材こそ旅をさせる必要がある。



2024年6月29日土曜日

Day223 遅れている?コミュニケーションツール

 官庁では、電話が第一線級のコミュニケーションツールである。

出向元でも当然使っているが、それは外部とのやり取りの際。それであっても、オンラインミーティングにしてしまうので、電話を使うことは稀になった。会社支給のスマホがあるが、これで電話をかけることはほとんどないのだ。会社内部なら尚更で、基本チャットベースで仕事が進む。分かりにくかったら、5分程度のオンラインミーティングを行う。

そこから比べると、電話がここまで重宝されるというのは隔世の感がある。

電話なので、共通の知識ベースを作り上げるためのコストが大きいので、要件は伝わりにくい傾向にある。相手が分かったのかも不明なことがある。一方で、これをメリットとする向きも見える。相手を煙に巻くには、絶好である。

実はオンラインミーティング用のインフラは存在している。出向者は頻繁に使う傾向にあるなど、違いはあるものの、ともすれば使えるのに使わない。という推測も成り立つ。

実際のところは・・・?その目で確かめて欲しい。



2024年6月28日金曜日

Day222 視点の違い

 ここ官庁では、発言や刊行物への影響が大きいことから、外部に出すときは様々なチェックが入る。担当者ベースで作成したものも、上の役職の視点で見て様々な修正が入る。殊、〇〇白書などの定期的ではあるが、広く読まれる可能性のあるものへのチェックは、尋常ならざるものがある。

現在、その作業の真っ只中である。

ま、担当ベースで作成したものは既に終えているので、その上の役職のものがチェックをしている。

詳しくは書けないのだが、てにをはを含めて実に隅々までチェックが入る。

時折発生するのは、視点の違いによって、書き振りが変わること。結構大変な作業になるのであるが、それでも全削除よりは、良い。のちに控える各省協議では、全削除の依頼が来ることもあるのだ。

視点の違いで見えるもの。それは官民問わず発生するし、それに対処するのも官民問わず発生する。そこへの対処能力は、どちらにいても必要なスキルである。



2024年6月27日木曜日

Day221 勉強の時間

 先日、日々勉強に勤しむ同僚に触れた。こういう人がいると、自ずと触発されるものである。

政府は、人生100年時代に向けて、学び直しの重要性を説いている。かつての高度成長時代には大学などで一つの専門性を持てば、企業などで活躍する場をもらい、その後企業の用意した仕事のプログラムに沿っていけば様々な学びが得られるので、結果、食い扶持に困らないという世界だったが、今は違う。

企業が面倒を見切れない時代に突入した。

自ら世の動きを予測して学び、スキルを手に入れる。企業側は、個人のスキルの可視化を進め、必要な時にスキルを持っている人を集め使えるようにする。逆に言えば、その時点でスキルを持っていなければ、選考にも入らない。結果、同一労働同一賃金の名の下に賃金が上がることはない。

というわけで、倣って本腰を入れて勉強することにした。仕事をした上で勉強するので、大変であるが、自ら動かなければ先がないのも事実。宮支えの現場に置いても日々是決戦。やるしかないのだ。



2024年6月24日月曜日

Day220 これぞ官僚

 職場の同僚が次の定期異動で出向元の官庁に戻るというので、久しぶりにランチに出た。

彼は千代田区内のとある高校から順当にT大、経産省という絵に描いたような官僚コースを進んでいる。これから出向元に戻り、ある分野の責任者となっていくそうな。

常に勉強を怠らず、示されたポストに対して全力を尽くす努力家でもある。側で見るからに、ザ・官僚である。こういった人材が続いてくれれば、日本の将来にちょっと安心が持てる。できれば、企業、しかもメーカーの営業などでOJTを積めるとさらに素晴らしい官僚になると思う。

企業から官庁へ出向があるのだから、逆も良いんじゃないかな。こんなエース級人材が来たら、企業は大喜びに違いない。どんな人材を取るべきか。どんな人材が世の中には居て、自社にはこなかったのかがわかる良い機会でもある。

むしろ、やってくれると嬉しいと思う今日この頃である。



2024年6月23日日曜日

Day219 大掃除

 季節外れの大掃除である。

一般的に大掃除は、年末に行うものであるが、ここ官庁では本格的な異動シーズンの前に行うのが通例のようである。

といっても、初めて見たので何ともいえないが。

役所は公文書を保管するという義務を持っていることもあり、書類が無茶苦茶多い。多すぎて、地震があったら書類に押し潰されること必至である。

今回、大掃除が行われ、棚の奥から次々と古文書のような茶色く変色した書籍だったり、レポートが出てきた。1冊は国会図書館に寄贈されているはずなので、ここまで古いと持っておく必要はもう無い。後生大事に取ってあったのは、捨てるタイミングが無かったか、判断がつかなかったかのいずれかである。

これで綺麗さっぱりになるわけだが、空いたスペースが次の書籍で埋まらないことを切に願うばかりである。



2024年6月22日土曜日

Day218 任せる

 思うに、結構なところまで権限を移譲している。

某、国の相当に偉い方がもっと偉い方に報告する資料などの制作を担当に任せてしまう。

上場している大きめの企業なら、担当ないし係長クラスが作成した資料が、ほぼそのまま社長の目に触れることはないと思うのだが、役所の場合は結構見受けられる。もちろん、責任者となる参事官や統括官はチェックするが担当の意見を最大限尊重するし、取り入れる。

これはお役所のクセに結構画期的なことをやっていると思う。

ここまで到達していない私企業があったら、倣ったほうが良い。

ちなみに出向元の企業は担当から部長を高速で抜けて理事だったり事業本部長くらいまでは担当が報告する風通しの良い企業ではあるが、ここまで資料に修正がないことはないので、見習わないといけない側にある(笑)



2024年6月21日金曜日

Day217 特別ルート

 官庁ならではのシステムがある。

国会図書館である。

と言っても、18歳以上の日本人なら誰でも閲覧可能なのだが、違うのは書籍を館外へ借り出せるという点と専用の貸出場所があるという点。もちろんそこへ行くルートも一般とは異なる。

とある書物を作成するにあたり、過去の文献が必要となったので借受に行った。かねてより、あのスペースは何だろう?と、不思議に思っていた場所が、実は特別ルートだったというのは、ダンジョンでマップが埋まってコンプリートできた気分である。

きっと、そのような場所は色々あるのだろうなと想像に難くない。いる間にどれだけ見つけられるか、少し楽しみになってきた今日この頃である。



2024年6月20日木曜日

Day216 ネットワークセキュリティ

 場所柄、ネットワークのセキュリティーには力を入れているようである。当然といえば、当然。

近年のセキュリティーは、エンドポイントの保護としてパターン保護のウイルス対策だけではなく、それ以外の対策も行わないとシステム乗っ取りに会うことになるから要注意である。

では、どういう保護をしているかといえば、結構アンバランスな感じがある。すごく豪勢な対応ソフトが非力なPCに乗っており、動作を邪魔しているのだ。例えていうなら、F1のエンジンを軽自動車に乗せるようなものか。

ヒューマンエラーのほうが大きいが、金で解決できるところはやっておくべき。無いよりは格段にマシであり、むしろ無かったら恐ろしい話。頑張って仕組みを作っているという話。




2024年6月17日月曜日

Day215 人には解けない

 今回の宮仕えでは、さまざまな指標から経済を読み解くという仕事が与えられている。

変数が多いので、読み解くのは大変である。

・・・というか、3体問題であるから、理論上は解けないのだ。

人の感覚は優れている。将棋や碁などを見れば、人の凄さに驚かされる。ここでも、その凄さが出ている。と言いたいところだが、誰でも同じような結果を出すためのプロセスを作るなら、人のバイアスを極力減らして判断を作るためにも、思考をサポートするAIは必須である。

RPAすら覚束無いという環境で、人に解けない問題に日々格闘している。



2024年6月16日日曜日

Day214 タイムアタック

 月に幾度か、タイムアタックのような日が訪れる。

8時半に登庁したら、夕方まで1時間ごとに報告があり、全てが終わった頃にはヘトヘトになる。

まさに、今日がその日であった。

あるデータを取り急ぎまとめ、長官が喋る原稿を作り、改めてデータをまとめ、政府高官へのレポートを行い、大臣への報告資料を更新する。といった具合である。

まるでお祭り騒ぎのようであったが、そういえば、政(まつりごと)に関わっていたのだから、お祭り騒ぎなのは、当然だったのだ。

今日も、おまつりである。



2024年6月15日土曜日

Day213 心を込める

 政策というのは、文面を読むと何やら堅苦しく書かれており、随分と無味乾燥な感じを受ける。一方で、不思議と暖かさが感じられる政策もあるのだ。

例えば、こどものための政策がある。

文化が発展している国ほど、こどもに自由を与え、新しい可能性を見つけさせる時間を持たせる傾向がある。欧州も産業革命くらいまでは子供も重要な仕事の担い手だったので、この考えは僅か数百年で出てきたものであろう。

日本は、と言えば、稚児は当然庇うものであるが、その昔の元服が15歳だったこともあり、案外若い段階で大人にしてしまう。多少伸びたとは言え、2000年も4半世紀過ぎようとするのに、その傾向は見え隠れする。

しかし、その法案は、こどもを中心にして、どんな日本を作りたいのかを先に描き、そのために必要な手段を描いている。ちょっと、国力増強に向けた部分はあるが、温かみのある法案である。

こういった法律を作れるのは宮仕えならではであろう。国を変えたいと思うなら、ここに来ない理由はない。



2024年6月14日金曜日

Day212 タフだなぁ

 別の省庁で宮仕えをしている高校の同級生に、久しぶりで会った。

実に10年ぶり。

大学はそれぞれ違う道を進んだ。彼は、官僚を輩出するために作られた某旧帝大。私は、学者を輩出するために作られた二番目の旧帝大。別の大学に行き、お互いの近況はなぜか知っているという状況ではあったのだが、よもやこんなところで会うとは。というのがお互いの印象。

何でも、ある重要な指針の作成がやっと終わり手が空いたのだという。

フランス赴任前は、タクシー朝帰りが当たり前の激務だったのだが、

今はそれほどでも無いよ。

じゃぁ、どのくらいに帰っているのだ。

朝5時という。

昔と変わらんなぁ。

若手が辞めていくんだよ。

当たり前だ。ブラック過ぎる。

と言った会話をしつつ、ランチを楽しんだ。

どうやら重要な指針の作成があったので、そこまでになっていたようだが、私の部署を見渡しても、結構遅くまで仕事をしているのだ。

サラリーマンは体が資本というけれど、宮仕えも体が資本である。みんなタフである。



2024年6月13日木曜日

Day211 道具のありがたみ

 久々に親元のPCを使うことになった。

オンラインの教育が設定されているのに、宮仕えで支給されているPCでは、なぜかオンライン会議ソフトが動かないという目を疑う状況があり、親元のPCを使うことになった。

ITの会社でもあるので、それなりのスペックではあるが、あくまで「それなり」。しかも、しばらく前に支給されたので、来年くらいには取り替え時期が来る。何なら、自宅のPCの方がスペックは上である。・・・が、使ってみて宮仕えで渡されているPCとの性能の差に愕然とした。

まず、入力にストレスが無い。思いの通りに入力ができるので、誤字の率が低くなるし、変換もスピーディー、打ち込みスピードが速くなる。

次にカーソルの動きが良い。思いの通りにカーソルが動くので、行ったり来たりがなくなる。作業効率が格段に上がる。

一方でコワイと思ったのが、慣れ。昔使っていたPCとの性能の差に愕然としたということは、宮仕えPCに慣れてしまったということ。退化である。

着任当初、PCのあまりの遅さにユーザーサポートへ電話をかけ、何かおかしな動きになっていないか?など、しつこく問い合わせたのだが、もはや過去。その遅さに慣れてしまっていたのだ。

常にベンチマーク先を持ち、自己の評価をし続けないといけないのは、宮仕えも企業勤めも同じことと思った次第である。



2024年6月10日月曜日

Day210 本を読む

 ”ビックデータ”は、ただのメタデータの集まりではなく、意味のある情報に編集し、動向を探るプロセスを指していることが多い。

経済情報は、ビックデータのようなものである。各種統計が出されるが、それだけでは意味づけが難しく、何らかのストーリーを持った意味づけがされたときに、生きたデータとなる。

データを持っていることは必須である。さらに、ツールが使えること、データも読み解けることが必須。まさに使ってナンボである。だが、その先の意味付けできること、ストーリーを組み立てられること、そちらの方がより価値を持つようになっている。

プレゼンが上手い人というのは、お話ができるということ。昔話や物語に慣れ親しんできた人が真価を発揮する。自分の知っている引き出しから、類似のお話を持って来れば良いのだ。

本を読むとはそういうこと。官庁でも大いに役立つこのスキルは、子供の教育は読み聞かせして楽しさを伝えることで育成される。



2024年6月9日日曜日

Day209 経済は生き物というが

 インプットする情報とアウトプットされる情報の間に緩い関係しかなく、それこそ変わっていくような場合、まるで〇〇は生き物のようだと比喩されることが多い。

経済などは際たるもので、同じ状況が二度と出てこないのでは無いかと思われるような現象が多く出てくる。

のだが、これこそAIの出番である。人間が考えられる以上の因果関係を考えられるので、この分野への導入は真っ先にすべきである。AIが職を奪うというが、つながりが分かったところで、その理由を考えるまでには至らないのだから、実はAIは補完してくれる道具、すなわち便利な道具なのだ。

AIを道具として使う人は功績を生み出し、AIと競う人は負けて職を失う。

マクロ経済においても、その分岐に差し掛かっていると思われる。そんなことを考える機会があるのも宮仕えならではだろう。




2024年6月8日土曜日

Day208 whatが無い資料

新しい事業を周りに行う場合の説明プロセスにwhat-how-whyというのがある。何をします、どうやって、なぜならば、の順に説明するというものだ。最初のwhatでゴールである魅力的な世界を示す。次のHowでは実現方法、最後にwhyのなぜならばというアイデンティティーに関わる部分を示すと共感が得られやすい。

ある意味当然で、目指す魅力的なゴールが合致していれば、途中のHowはその時々で変えれば良い。whyも大事だが、世界平和だったり安心して暮らせるとかおよそ誰でも持っている部分なので、これが違うことはあまり無い。

 ところが、政府の出す方針は、関係省庁の整合に取られ過ぎているのか、howばかりでwhatが薄いあるいは無い文書が多い。新しい事業を起こすにあたり、これを投資家の前でプレゼンしても出資金は集まらないだろうなぁというのが実感。私が出資者なら、これには出さない。国のトップがこれだとイタイ。ちょっと民間に出て勉強してきた方が良いのでは?

資料の中身を見ると手段が目的になっている。政治家が大きな絵を描き、役人がその達成手段を考えるという役割分担はありそうだが、その役割を担うためには、政治家が達成手段を知り、役人は大きな絵を描けているようでないと、担えないのだ。

今の状況はどうだろう。これだけ先が見通せない時代に、効率を主に追い求めるシステムはそぐわないのではなかろうか?任期の限られている国会議員を変えるより、まずは手段を持っている役人が大きな絵を描くことから始めるのが良いと思う。



2024年6月7日金曜日

Day207 さまざまなデータを元にした統合的な判断

 あまり馴染みのない言葉であるが総括というのがある。

本来は全体を俯瞰して、バラバラにあったものを取りまとめるという意味である。さまざまなデータを元にした統合的な判断を行うということ。これは毎月行われており、然るべきルートで幹部へ報告され、国のトップ層へ報告となる。

今月も割と大きな動きがあり、さまざまな経済情報がある中で取り上げられる項目となった。毎月レポートはしているものの、関心の高い時期に担当となったのは、運を持っているからか、はたまた運が無いからか?

レポートの結果が国の行く末の材料になるという経験は、この場所にいないとできない経験である。さすがに1年近くいると慣れてしまうものであるが、担当の判断が国の決定に遠からず影響を及ぼしているというのが実感できるのは、面白い経験である。

したがって先の問いだが、自分としては持っているからと解釈している。機会があれば、一度は経験してみることをお勧めする。



2024年6月6日木曜日

Day206 研修プログラム

学び直しを意味するリカレント教育を進めているだけに、出向元の大企業レベルから見ても、官庁での教育プログラムは結構な本数がある。だいたい週に1つ2つは新しい受講案内がくるのだ。

教育の講師陣は、主に現役の大学の先生が請け負っているようである。請け負う方も、官庁での教育プログラムに採用されるとなれば、それなりに箔が付くので多少なりとも気合が入るのだろう。まして受講者は教育システムで勝ち残ってきた人ばかりなので、実際の授業でも質問がどんどん出てくるから楽しいに違いない。

分野は、部門柄、経済指標に対するものが多い。大学の教養課程で学ような基礎的なものからそのまま実務に使えそうな中級レベルまでがカバー範囲。それよりも先の実務に使うものは、各部局のOJTということになる。

講座の環境は整っているが、受講環境は貧相なことが多い。外部へのネットワーク環境といったハード面だったり、忙しすぎて受講する暇がないと言うソフト面だったりする。

公務員はゼネラリストを育成する場として優れているが、専門性を磨くことが難しいと言われるが、教育プログラムひとつ見ても、公務員でゼネラリストを突き詰めれば相当なレベルに達する環境はあるように思える。



2024年6月3日月曜日

Day205 快適性

 労働安全衛生法には、居室の条件というのがある。最低限守らないといけない項目なのだが、それだと効率的ではないので、ブラックではない会社なら、机の間の通路幅を確保したり、机は大きめのサイズを選んでみたりと各社くふうしている。

人間は集中できる時間というのが限られている。それだけでなく、集中まで持っていくための時間も必要である。いかに集中する時間を作れるのかが、生産性に関わっているのである。

音楽を聴きながらというのは、本人は乗っているように感じるだろうが、実は効率が落ちていたりする。本当に乗っている時間を体験したことがあれば、音楽などの外的な環境がいかに集中に対して影響するかを身をもって知るのだが。

余談だが、オフィスの快適性は机を作っているメーカーに聞くのが良い。さまざまな実験をしているので、相談すれば、自身の実験結果とともに教えてくれるだろう。

閑話休題。公務員の執務室だが、案外集中できる。

クールビズ期間に感じることが多い居室の暑さだが、冷房と扇風機を併用することで暑くも寒くもない環境を作り出している。冷房は効きすぎると膝掛けが必要だったり、暑いところから急に冷えた所に出入りすると体調を壊すのだ。したがって、暑くも寒くもないというのはなかなか良いところを突いている。部署によるのかもしれないが。

雑踏感については、完全な沈黙も個人的には好きだが、ある程度存在しているため、これまた作業的には捗る方向にある。コピー機がうるさいくらいなのだ。

一方のリモートワークの場合、暑い寒いは自分で調整しないといけないし、近くで工事などあればうるさくてたまったものではない。さらに家族の生活音も仕事をする上で差し障りがある。方やリラックスタイム、方や仕事となれば、仕事に合わせるしかない。オンラインミーティングがあるなら尚更。結果、残るのはリラックスタイムを妨害された怒りのみ。貸しオフィスも良いが、そうそう潤沢に使えるものでもないし、案外狭っ苦しい。

そう考えると時間を忘れて働けるというのは、ちょっとブラックな反面、良い環境なのかもしれない。



2024年6月1日土曜日

Day204 顔パス

 霞ヶ関にはさまざまな官庁がある。

多いと言われる国家公務員。実は他国と比べるとフランスの半分、アメリカの2/3程度であり少ないのだ。ただ、これだけ狭い範囲に押し込められると、お昼時には昼食を求めてあっちも公務員、こっちも公務員となる。

そこそこの人数がいる中、共通化されているものの一つにIDカードがある。各省庁に警備員がいるが、全員の顔を覚えて顔パスでOKなんてのは難しいので、IDカードをかざすことで入れるようになっている。

まぁ、大企業くらいになると社員証がIDになっているので普通といえば、普通。

ちょっと違うのは、他の省庁でも入れるということ。ここは正直驚いた。お役所は縦割りだ、融通が効かないとか、共通化がされていないとか色々言われているがこれは共通化ができているのだ。

試しに他の省庁へ出向している先輩社員のところへ相談という名の遊びに出かけたところ、何の問題も無くゲートを通過できてしまった。いまだに事業所単位で区切っている会社さんは見習ったほうが良いですよ。お役所仕事以下なのですから。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...