2023年7月30日日曜日

Day20 1ヶ月経って

 今日で1ヶ月。

怒涛の1ヶ月であった。

テクニカルタームが分からないというのは、分野が違うだけでなく接点すら持ち合わせていない部署であれば仕方のないことである一方で、実は形や見た目が変わっているだけで似たような困りごとや解決策があるというのは、何となくだが分かってきた。

これは大きな収穫だと思う。

ただ、大きな差としては、守る部署と攻める部署の違いは思いっきりあった。ここは守りの部署。間違いなく、正しいことをすることを求めらる。

子供の教育にSTEAMが必要とされているが、こことの距離は遠い感じ。高度に知識を求めらるのだが。

これまで引き継ぎで仕事を教えてくれた人は別の省庁に移り、全く違う仕事をする。聞けば、別の班で取りまとめをするのが元々の仕事で、それまで担当していた人が4月の人事異動で企業に戻ってしまったために、7月人事異動の多い役人との間を埋めるため急遽配属になったそうである。流暢に仕事をこなしていたので、長いのかと思ったのだが、わずか4ヶ月だったそうである。専門性もへったくりもない感じの異動に驚きである一方で、誰でもできる仕事のようにも思えてきたが、確実なのはサポートしてくれる人は、もういないということ。

来月からは、自らの力で様々な地雷を避けて、壁を乗り越えていく必要がある。

宮支えは、スタート地点に立ったばかりである。



2023年7月29日土曜日

Day19 慎ましやかな歓送迎

この時期は通常国会との端境期にあり異動時期なのだそう。毎日のように辞令を持った人が現れて「今度着任する・・・」という挨拶をする。プロパーでも無い人間にしてみると、正直覚えきれない。座席表、ありがとう。である。

そして、 時節柄、壮行会は慎ましやかに行われる。

部署の中では、空いている作業スペースに集まって上司に当たる人から言葉をもらい、感謝の言葉を返して終わる。これは民間でも普通に行う。

そして、異動で出ていく人はお菓子を配ってまわる。回りながら一人一人に最後の挨拶をして回る。悪くない習慣だと思う。

さらに、人によってはお弁当を頼み、仲の良い人の間で集まって夕食を共にする。

行動原理が国民全体のための利益になるかというのが、結構染み込んでいる。なんと慎ましやかな会であろうか、と感心してしまった。



2023年7月28日金曜日

Day18 補正値に見るホメオスタシス

今日は別の部局から季節調整値のお知らせなるものが飛び込んできた。

私は、そう遠くない未来に、季節調整値なるものを駆使して経済を語る必要があるらしい。果たしてできるようになるのか、現時点では想像もつかない。


とはいえ、社会の状態をお金の面で探ろうというのが経済。というところまでは、理系の私でも何となく分かってきた。

そして、人の営みなので季節的な変動は必ず起きる。例えば、夏暑いと扇風機が売れる、かき氷が売れる。冬になるとホッカイロが売れるが夏には姿を消す。などである。

このほか、平日に人が集まる場所、休日に集まる場所など、こういった変化もある。

これをそのままにすると解析が難しいようなので、平準化して解析しやすくする試みがある。それが季節調整である。その値が季節調整値。これを使って、急に売れたり、売れなくなったりする現象を均して流れをつかむのである。

季節調整値は仮定の数字であるため、条件の置き方で恣意性が紛れ込んでくるのだが、それでも、これにより合理的で再現性の高い説明ができるようになる。

・・・と、まぁ、この辺りから、自然科学をしていた者からすると、何でこの仮定なの?など、物事の捉え方の違いに興味が湧いてくる。理論物理学でもそうそう使わない正規分布や1次関数を当てはめている例が多いことに驚いた。

これとは別に面白かったのがコロナ禍の状態比較。

この時期と今を比べるととんでもない数字が出てきてしまう。そのため、コロナ前の数字と比較して今がどうなっているかを推し測ろうとしている。コロナはあくまで一過性であり、ここを過ぎれば同じ基調になっているのだ、という暗黙(?)の仮定がある。

ウイルスによるパンデミックなんぞ繰り返すし、何ならこちらが当たり前の状況という思想は無いらしい。

ホメオスタシスとは、体の外から受ける環境に関わらず体の中を一定にしておこうとする現象をさすが、まさにこれと同じことを経済で行なっているのが補正値。正解は無いので、持てる叡智を結集して正しい補正値を様々なところが作っている。

ありのままで理解しようとする方向はないのだろうか?という感想を持った1日であった。



2023年7月27日木曜日

Day17 カウンターインテリジェンス

 聞き慣れない言葉に興味が湧いた。

防諜という日本語が合うと思うが、辞書によると外国の敵意ある情報活動を無効にするための防諜活動。 敵国の破壊・怠業活動などの謀略活動から、人・物資・施設を防護するための諸活動を含んだことを指すそうな。

一般企業に居ると情報システム部門でもない限り気にしない領域だが、ここは官庁。思いっきり問題になる。

近年、一般企業ならばユーザーと中の人の交流が心温まる世界として語られるが、官庁からSNSを発信するなんてのはもってのほか。メールの発信も最小限に抑える必要がある。それどころか、どんなwebページを頻度高く読んでいるのかというのも探りたい人たちの分析対象のようであるため、閲覧禁止となるページが多いのだ。

企業に居た時は、事業の反響を得るために雑誌のインタビューに答えたり、WEBページに露出したりと結構イケイケでやっていた。それでも注目されることのほうが珍しい。

しかし、官庁は黙っていても国の内外に見張られているという状況。影響が大きいというのは、兎角大変なものである。



2023年7月26日水曜日

Day16 合理性に優れている・・・のか?

 今では、多くの会社で入場するためにIDカードを掲げていると思う。

官庁も例外ではなく、IDカードで入退場を管理している。

ただ、使うのがマイナンバーカードである。

顔写真付きだし、他人に貸せないし、様々な情報を書き込めるカードとしての機能も高いし、と良いことづくめである。カードの製作費を考えれば、これをIDカードとして使うのは理に叶っている。

・・・のだが、紛失時のリスクがあまりに高い気がする。

官庁の方々は朝から晩まで働き詰め。帰りがけにカバンの中にしまったが、口が空いていてポロリと落とすなんてリスクは、大いにある。自分の体験的には、リュックタイプのカバンのチャックを閉め忘れて財布を落としたこともあった。その時は会社の中で落としたので、すぐに守衛で確保してくれたが、駅までの道で落としてたと考えたらゾッとした。まして、飲み会なんぞに行こうものなら、言わずもがなの高リスク。

運転免許証や保険証と近いリスクではあるが、個人番号が様々なものに紐づくので、こっちの方がリスク大である。

発生するリスク頻度とリスクの大きさを掛けてリスク見積もりをしているのかもしれないが、発生してしまった人には一事が万事。受けるダメージがクリティカル過ぎる。

合理的なのだけど、アホなミスをする人たちが居ることに対してちょっと冷たい感じがするんだよなぁ。



2023年7月21日金曜日

Day15 最も忙しい日

 今日は一日仕事に追われる日であった。

政府の経済状況を示す重要な統計資料が出るということで、いち早く理解し、状況と先行きを報告する必要があるのだ。

デットラインが決められており、そこまでに分単位で作業が行われる。

昨日の準備は伊達ではなかった。やっておいて良かった・・・と言いたいところだが、結果は惨敗。

結構準備をしていたのだが、準備以上のトラブルに見舞われて力尽くで解決に持っていく項目が次から次へと現れた。

まさに時間との勝負。いかに作業を迅速に、間違いなく遂行できるのかが評価のポイントとなる。この点において公務員は手慣れたものである。創意工夫を凝らして凌いでいる。

私のほうといえば、どこにどんなファイルがあって、何をするのやら。手順書を確認しながらやっているので、スピードは上がらないし、例によって手順書外のことも飛び込んでくる。

手戻りは少なかったが、数度あったので、結果として0.5人分くらいの働きに成れた程度である。

昼休みは無く、お昼ご飯もパンをかじりながらの作業。それも、一口食べては仕事が舞い込むという調子。気がついたらトイレにも行けていない。

怒涛のような作業が続き、報告を終えて一日が終わる。

問題は、これは手順を教えてもらえる機会が1度きりであるということ。何せ、別の省庁へ異動なのだ。それにも関わらず、項目の半分近くは教えてくれる人が行なってしまったので、自分は体験していないという冗談のような状況。

来月は、もう自分が進めないといけないのだが、不安しか残らん。習熟は1回2回で進むものではないので、残された次回までの時間で作業効率をあげる別の策が必要があると実感した1日でした。



2023年7月20日木曜日

Day14 地の雷、天の雷

 今日は、1ヶ月で最も忙しいとされる日に向けた準備の日。

更新すべきファイルのメンテナンス、初任務なのでシミュレーション。そのようなことを入念にチェックしていった。

手順書が渡され、作業内容が判明。実にシンプルである。無駄なことは見当たらないが、たまに必要なことも抜けている。そのうえ、作業フォルダの中に別のファイルが紛れ込み、名前も紛らわしい。

するとどうなるか?

気を利かせ用ものなら、時間がかかるだけでなく、余計な手間まで発生してしまう。正解が極めて細いラインにしかないということ。

A:「変な状況になっちゃったんですが・・・。」

B:「これね、書いてないことやったでしょ。」

A:「同じフォルダに入っていて、地域的には同じ区域ですので、やりました」

B:「あー、手順書に書いてないでしょ。やっちゃダメなんです。これをやるのはまた別の機会の時です。」

A:「わかりました。次、気をつけます」

・・・

A:「この手順に書いてあるファイルが見当たりません」

B:「これね、無いんです。参照先になるから名前を変えられないのです。でも、似たファイルがありますよね。臨機応変に対応してください」

A:「わかりました。次、気をつけます」

・・・

A:「この手順ができません」

B:「これね、この作業をする前にリンクを辿るんです。リンク先に着いたら、またリンクをたどってください。そうやって、元データに辿り着くまでやってくだい。これをやってから、この手順に書かれた作業に入るんです。しっかり対応してください」

A:「わかりました。次、気をつけます」

・・・

と、終始こんな感じで、手順書に地雷がたくさんあるのだ。

踏むと爆発するし、避ければ進まないし、道が無くなるし・・・と、すごい状況です。良く、毎回間違わずにやり切るものだと感心してしまった。

・・・と、こちらはメーカーの技術出身。これを製品を作るための作業手順書と考えるなら、これはやり直し必至のカミナリものである。地雷ごとカミナリで吹き飛ばす必要がありそう。

これはカイゼンしがいのある職場だなと思った一日でした。



2023年7月19日水曜日

Day13 イベント会社?

 政府は毎月、国の状態を示す報告会をしている。

関係閣僚会議というヤツだ。内閣総理大臣を筆頭に閣僚が集まって報告と協議を行う。

この報告会に各省庁からの報告が集まり、協議がされる。大臣により持ち時間は変わるようだが、多くて15分程度。

そこにこの1ヶ月程度まとめていた報告がされる。上記の通り15分で様々な情報が詰め込まれているので、担当部分は文書に起こすとせいぜいが10行程度。

大臣の後ろには事務方が控え、その後ろには会場設営隊(?)兼事務方の事務方が控え、さらに各省庁には待機隊が居る。

自分たちの使える大臣が大事に至らないように祈りつつ息を潜めて報告を聞く。

そして、無事に過ぎれば、一斉に安堵のため息。フォローアップはあるものの、やっと本当に一息つける雰囲気になる。一気に府内も明るい雰囲気になる。

これが毎月行われる。

このパターンの仕事の類似例は、イベント会社かなと思う。

会社勤めの際には、自社技術の展示会の事務局責任者を何度か勤めていたが、事前の準備数ヶ月。開場して3日程度。現場で様々なハプニングが起こるが臨機応変に対応する。終わった後の開放感たるや、飲みに行きたくなる。この辺りの感覚が似ている。ただ、毎月やるというのとミスが許されない点は大きく異なる。

政治は祭り事と誰がいったか知らないが、大変なところに来てしまったことを改めて実感した一日であった。



2023年7月16日日曜日

Day12 座席をポジションとする

 公務員は座席が頻繁に変わる。

しかも、座席の位置で仕事の種類が決まっている。ひな壇は言わずもがなだが、班長席などもその一つ。報告をする人、される人。すべて形で表されている。ちょっとした軍隊のよう。

また、担当部分が変わった時は、席を動く時で資料などはほとんど置いていく。私物は少なくなっている。

ここは企業でも見られるのだが、ここまでは徹底していない。

では、能力は何で見るのかといえば、その席に座った時の仕事ぶりである。こいつは、このランクの仕事をこなせるか?精一杯なのか、余裕でこなせるのか?そんなところで判断しているような感じだ。

それゆえに、公務員は基本的に替えが効く。人材不足とは聞くものの、おそらく長官クラスでも替えが効くのではないだろうか?それだけシステマチックにできているのだ。

それであれば、上に行くための試練として他省庁への席で任務をこなせるかを見るのは理に叶っている。

座席がポジション。それが全て。

そんなことを感じた一日でした。



2023年7月15日土曜日

Day11 待つのも仕事のうち

嵐の前の静けさではあるのだが、 今日も穏やかな一日。

忙しい日々に向かって武器を準備する期間とも言える。

そんな期間だが、公務員ならではのお仕事に遭遇。

待機

クライアントが国会議員なので、すぐに回答を求められることが多い。今日も会議が行われていたようで、質問対応であったり、慢性的な人不足のため単なる人員として待機することがある。

指名で待機命令が出た時は、解除指示が出るまで待機である。

今回は念の為、という理由だったらしい。夜も更けてきて、どうやらなさそうだということが分かるとワラワラと帰路に着き始めた。


民間出向者には、その任を負わせないように部署ルールを作っているようである。ただ、慢性的に人が不足している部署なので、そのうち回ってくるのだろう。どうなることやら。

不安でもあり、楽しみでもある。


その時は深夜になるだろうから、話題のタクシーでの過剰な対応には気をつけようと気を引き締めた一日でした。



2023年7月14日金曜日

Day10 初めてのテレワーク

 初めてテレワークを実施。

官庁もテレワークを推進しており、このように穏やかな日々はテレワークの狙い目になっている。率は高くない(?)ものの、不夜城と呼ばれる霞ヶ関でもちゃんと実施しているのだ。

実際にテレワークをしてみたが、元々がシンクライアントPCなのでツール上はテレワークの環境は整っていると言える。ただ、サブモニターに別画面が表示できないという致命的な事態。しかもストレージのあるUSBを繋ぐとアラートが出るので、iPadを拡張モニターにもできない。そもそもソフトをインストールできないので最初から無理。

できないと言えば、windowsのスタートランチャーにショートカットが登録できない。office2016でこれは問題なく使えるが、たまにカスが溜まって動作が極端に遅くなる。何やら様々なところに制限がある。早く365に移行してくれるとオンラインで資料共有や修正ができてIT化が一気に進むのだが。

印刷もできないから、解像度の低い画面と睨めっこするので資料修正が大変。

いっそのことMacにしてしまえばいいのに。iMac27インチの5KだとA4が縦に表示できるので便利。一度使うと戻れない。4KモニタのPCになったら、紙が結構減ると思うのだが。

初めてのテレワーク。8時間経つと強制的に遮断されるというサプライズに見舞われたものの、事前にトライしたおかげでトラブルもなく平和に1日が過ぎた一日でした。



2023年7月13日木曜日

Day9 ザ・紙文化

 今日も穏やかな日が続いた。

引き続き仕事の整理と勉強に勤しみながら、周りの部局を探検である。

すると見つかったのが、廊下に積まれた紙の山。

500枚5冊の2500枚箱が56個。おそらく半月〜1ヶ月程度で使い切ってしまうのだろう。紙は相当無くなってきたとのことだったが、驚きの量。官庁がある限りコピー機屋さんは無くならない気がする。

研究所があったり、合同庁舎の名の通りに様々な部局があるが、一度も行かずに終わるフロアーもあるんだろうなぁ。

ちなみに大臣フロアーには既に行って、秘書官室から遠目で大臣室を見ることができた。

次はどんなところが見られるのかと楽しみが増えた一日でした。



2023年7月12日水曜日

Day8 穏やかな日

 一山越えて穏やかな日となった。

どうやら、国会が開催されていないことと報告が終わったからだとのこと。

そんな時は、溜まってしまった仕事の片付けや勉強をする時期だったりする。私にとっても好都合で、怒涛の新しい仕事を振り返って手順を再確認したり、報告した資料の内容を勉強し直す良い機会だったりする。

多くは勉強をしているように見える。元々、激しい勉強をくぐり抜けてきた人たちなので、呼吸をするが如く勉強している。勉強なんて役に立たないという子供に見せてあげたい。勉強する習慣こそが大切だし、将来役に立つ、と。

なので、定時退庁も普通にできるし、それぞれが自律しているので休める時に休むのが徹底している。激務だが変な同調性がないように見える。

この穏やかな日が明日も続くようにと願わずにはいられない一日でした・・・



2023年7月9日日曜日

Day7 山場を超えた先

 今日は、統括官への報告という月の中での山場を超えた。

統括官は、結構歳の行った大学教授のような感じで、物腰柔らかだが眼光鋭い人。結構好きなタイプかも、というのが今日のところ。

ひと段落ついたので、これまでの資料の整理や意味合い、これからのことを考えながら資料を探っていると仕えている大臣が閣議で報告した資料の最新版が公開されていた。

こんな環境でも無い限り、読むことはない資料だが、逆に言えばこの環境なので面白いように頭に入ってくる。どうやら、一言一句を再現しているらしく、その場の雰囲気が伝わってきて面白い。

その会議たるや錚々たるメンバーが参加している。仕えている大臣はもちろん、総理大臣、日銀総裁、その他の大臣たち。なんか異次元の世界。

聞き覚えのある報告資料名とともに、仕えている大臣の報告文があったので、読んでみた。

◯◯大臣より報告いただきたい。報告◯についてだが、申し上げる・・・。などの定まった口上があるようである。ここは貴族院か?はたまた枢密院か?と思ったり思わなかったり。

そこで読み上げられている資料も公開されているのだが、それこそがさっき報告した資料の先月版。景気判断文の調子も、同じ。ここにつながるのか!と妙に納得してしまった。

これは、間違いは許されないし、正しさは求められるし、最新情報も求められるわけである。

報告の最後に、大臣から、「残りは事務方より報告申し上げる」と言ってバトンタッチ。そこで報告しているのが、最初に出てきた人。こんな場で報告するのか・・・と驚いた。

山場を超えて一息つけたので、少し見渡せた。システムとしてよく出来ているなぁと感心した1日でした。



2023年7月8日土曜日

Day6 原動力は

 今日は、重要な経済指標が出る日とあり、朝から大忙し。

普段、あれだけ忙しいのに、輪をかけて忙しい。心を亡くすと書いて忙しいと読むのだが、むしろ心を亡くさないとやり切れない大変さがある。大臣の想定問答を作成するのがこんなに大変な仕事とは、やってみないと分からないが、何が彼らを駆り立てるのだろう?

間違えてはいけない。最新の情報で語らないといけない。すぐに対応しなければいけない。非常にプレッシャーのかかる職場である。

大臣秘書官への説明は、まさに報告。秘書官にも様々な人がいるというのは話題になっており、人材不足というのも話題になっている。

人材不足が故に・・・と噂される人への報告に立ち会ったが、ツッコミが鋭いし、官僚的な答弁は嫌うし、大臣や記者の興味を含めた想定ができている。普通に無茶苦茶優秀だぞ、と分かる一方で、大臣をヤツ呼ばわりしているあたりから性格には難がありそうだなと思う。肝心の報告は、俺の質問が伝わってないじゃないか!とチョッとキツイ15分。とは言え、それをイナして報告しきるプロパー所員も大したものである。

報告が終わり、他の部署からの依頼があった。あるメーカーの生産計画情報を開示して欲しいという依頼。

これ、依頼してくるか?チョッと危なっかしい部署もあるんだな〜、位の感想で留めておいたが、プロパーの所員が烈火の如く怒るし、罵るし、貶す。脳みそも無くて、業務をこなす体力も無い奴らの依頼なんて聞けるか!という調子。この府にいる段階でエライ優秀なはずだぞ、と思いつつも部署間の優劣は結構あるのだなと、6日目にして見えてきた。

どちらにも共通で人を動かしているのは、強烈なプライド。あるいは、エリート意識なのだと思う。

その原動力が変な方向に向かわないで欲しいと願うばかりであることを感じた一日でした。



2023年7月7日金曜日

Day5 働き方改革。官僚は夜も遅いが

 朝も早い。

はっきり言って変である。タイトルも変だが、それ以上に生態が変。


今日は重要な指標の発表日で作業が山積みになるそうなので早めに出社したのだが、すでに5分の1くらいの人が仕事を始めている。隣の班は別の仕事なので、重要な指標(経済の状態を示す特性値のようなもの)があるわけでもない。普段からこの時間に仕事を始めているとしか思えない。そして、夜の11時段階で残っていた人が、朝の8時30分には普通にバリバリ仕事をしている。

一体、どういった生活を送っているのか?余計なお世話ではあるが、家庭が壊れるのではないかと心配してしまう。

もしくは、霞ヶ関に家があるのか?あるいは虎ノ門や溜池山王あたりに家があるのか?はたまた永田町に、総理大臣以外にも家?実は、地下に宿舎があるとか。一体、この人達は、いつ寝ているのだろう?

かつての我が社も猛烈に働く社員が多かったので、夜の10時くらいに帰ろうとすると「体調悪いの?」と聞かれる始末だったし、3時から会議だぞ!と連絡がくると、まず確認しないといけないのが、AMですか?PMですか?であったが(答えはAM)、それも2000年の話。今や、残業って何ですか?という、すっかりホワイトな環境です。

その猛烈な時代と比べても遜色ない働きっぷりに頭が下がります。

郷に入ったら郷に従うまで。

官僚に匹敵するブラック企業の働き方を思い出すまで、少し時間がかかりそうです。働き方改革を思い知った一日でした・・・



2023年7月6日木曜日

Day4 レクリエーションかと思ったら

今日は、上司に資料を説明するイベントがあった。名をレクと言う。

てっきり、新しく異動して来た人へのレクリエーションを部署挙げてやるなんてすごいと思っていたら、上司への資料レクチャー。

はやとちりした私がアホなだけだが、上司への報告ではなくレクチャーと言う点がすごい。


企業の場合、ホウレンソウ(報告・連絡・相談を略したもの)を徹底的に教え込まれるが、その最初は報告。決してレクチャーなどではない。なんなら、報告で叱られるのがザラ。現場から離れるほどにトンチンカンな質問をしてくるので、いかに報告でダメージを受けずに切り抜けるかがキモ。

ところが官庁は違ってた。レクは調べて一番詳しくなっている署員から、データの見方をレクチャーしてもらうと言うイベントで、質問やら追加の調査項目はあるものの、何なら上司が生徒である。

冷静に考えると論理的で驚く。皆当たり前にやっている。


役所で上に立つ人間は常に学ぶ姿勢を持っていないと成れないらしい。

親の好きだった言葉に、実るほどに頭(こうべ)を垂れる稲穂かな。というのがあるが、上に立つほど頭を下げるものだという理解。

しかも、今回の上司は日銀からの出向者。この人も全然偉ぶってないし、一緒に学んで考えて解決しようとする才女。レクリエーションより面白いレクだった。

まー、才能のある人はこういう所にいるのねと感じる一日であった。





2023年7月5日水曜日

Day3 あー夏休み

 移動した時期柄、もう夏休みの話が出てきた。

結論から言うと、これまで取ってきた夏休みとは似ても似つかないもの。


それなりの大企業の場合、お盆の平日部分5日に加えて土日がつながるので9日間は休む。国家公務員の場合、特別休暇3日が与えられるが土日に繋げても5日間。

製造業の場合、工場を止めないようにするため、週の途中にある休みを出勤にして、その代わり別の週にまとめて休みを取る。例えば秋休みとして11月にまとめて休むなどする。

しかし、公務員の場合は全くの暦通り。

人が少なくて、仕事量も少ないのが嬉しいと言うストイックな楽しみを持って、休みとする様子。なんて仕事熱心なのだ・・・

そして、今日も庁舎の前にはタクシーの列。

体と心はお大事に。そんなことを感じる一日でした。



2023年7月2日日曜日

Day2 早くも挫折か?

 毎日更新を心がけていたのに、早くも挫折・・・

ではなく、早速中央官庁の洗礼を浴びた格好になり、午前様となったのでした。

これでも、職場は23時過ぎには出たのだが、その時点でもまだ1割くらいは人が残っていた感じである。出口ではタクシーが待機していた。少し離れた所に家を構えてしまった人なら、終電も逃した時間なので、タクシーの出番である。

コロナ禍ということもあり、朝のスタートは10時と遅いのだが、帰りが26時なんてのもあるようで、こうなるとタクシーの一つや二つ多めにみて欲しい。

皆、怠けているわけではなく、むしろ全力疾走しているのに仕事が終わらないのだ。

やってみてわかったのは、非常に煩雑な手順を踏む、間違いの許されない仕事の連続であること。使う人を思って積み重ねたレガシーを丁寧に受け継いだ結果の凄まじい文書の山。優秀であるが故に常人ならできないことも力技でやり切ってしまうし、先人の築いた知恵をしっかり受け継いでいる。あれだけのインサイダー情報に囲まれながら、不正をほとんどしないのだから、基本的に人格者なのだと思う。

ネットやマスコミなどから公務員が誹謗中傷の標的になる例を見かけるが、あれは反撃されないことを知っての一方的な攻撃。弱い者いじめなので、ちょいと卑劣です。

人知れず頑張っている。公務員には、そんな形容が似合っていルことを実感する一日でした。



2023年7月1日土曜日

Day1:そして始まった

 宮仕え初日

これまで民間企業で普通に(とは言い難い部分はあるが)生きてきたサラリーマンが、とある政府中枢機関へ出向となった。

本社のあった銀座に勤めていたこともあるが、霞ヶ関ではなく政治の中枢、永田町に行くことになるとは。


首相のシンクタンクとして設置され、既存の省庁では難しい項目を中心に取り扱う。そのため、プロパー社員が約3割と少ないというのが特徴の一つである。残りは他省庁からの出向者と私のような民間人が半々である。

着任初日、局長より辞令が渡される。

入社式と考えれば、納得いく部分もある。民間なら社長から辞令を渡されることもあると思う。ただ、同じ永田町や霞ヶ関の異動で離れる人、着任する人にも出していたので、同時に民間から出向したメンバーに確認しても結構奇異に写った。お役所ならではのセレモニーなのだろうと妙に納得。

その後、ひな壇にいる管理職へ挨拶まわり。

同じことを繰り返して言うのが嫌いなので、少しずつ言い回しを変えて行ったが5回目くらいになると、変化が少なくなってきて自分の引き出しの少なさを残念がっている自分が居た。

初日は、PCのセットアップやプリンタのセットアップ、給与の振込先、勤怠の方法など、生きていくために必要な項目を山のように教え込まれる。ちゃんと庶務さんが居て、必要最低限度のことを伝えればやってくれる。

このあたりは、度重なるコストダウンで全て自分でやらないといけない民間との違いがあるが、庶務さんがいることは決して無駄遣いとは思えなかった。専門性の高い仕事は役人にさせて、生産性を上げる仕組みとなっているからだ。

と、仕事の引き継ぎも始まった。皆さん真面目で、しっかりとした手順書が出てくることに驚いた。初日から少し飛ばしてしまったようで、帰りの電車の中では寝ないようにずっと立っていた。疲れた。

さてさて、明日からどうなることやら。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...