2024年10月31日木曜日

DAY264 暦

 暦というのは不思議なものである。

1年だったり1日だったり、繰り返し行われる行事に対して、だいたい同じような時に同じようにイベントが発生することが多い。

企業勤めの場合、同じようなサイクルで起きるものといえば、期初期末の面談。ボーナス、夏休みに冬休み。決算時期の忙しさ。とはいえ、毎月起きるイベントというのは、毎月締めの経理の仕事か。それなりにあるが、宮支えのほうはまるで暦に支配されているのではないか?というくらいに決まった出来事が発生する。

だいたいどの役所でも月例で大きな報告があり、そこを起点に動いている節がある。詳しく書けないのがもどかしいところであるが、私が従事している部門もそうである。

今日は月末。毎月のごとく忙しいのである。明日は月初。やっぱり忙しいのである。



2024年10月28日月曜日

Day263 キーワードは、滞りなく

裏方の役割は、滞りなく進めることである。
通常、企業からの出向者が一度に複数の業務に就くことは無いのだが、機会があったので別の部局の仕事もしている。サークル活動ではなく、正式に辞令が出ている。高々、2年のうちに辞令を2枚貰う輩も珍しいだろうが、大きなメリットがある。自分の物差しで比較できるのだ。
同じ企業からの出向者は、一人だけということは少ないだろう。飲み会などで情報共有して、他の部署の様子を窺い知ることがあると思うが、あくまで他人視点。
それに対して、2部署を掛け持つということは、自分の視点で二つを比べることができるというメリットがあるのだ。しかも、横串の部署ともなれば、いろいろな部署の話が集まってくるので、比較対象の多さはすごいものがある。下手をするとプロパー書院よりも知っている可能性がある。
そんな中でも、共通して抜き出せるキーワードは、滞りなく。である。どこもかしこも、滞りなく進めることが至上命題である。新しいことが滞りなく進むなんてあり得ないのだが、何とかやりきってしまうスキルを鍛え抜いていくようである。これは本当に見習うべきポイントである。
これを行うために、当日のプログラムは当然として、根回し、時間配分。さらには、前持って質問事項などを考え抜くなど、事細かに作り込んでいる。アドリブの多い自分の振る舞いから見ると頭が下がる。企業に来てもらっても真っ先に役立つポイントだろう。



2024年10月27日日曜日

Day262 お出迎え

 やはり宮支えの場に来たなら、一度は見てみたいのがお出迎えとお見送り。

幹部職を中心に入口に集まり、拍手と共に出迎える。テレビでたまに見かける風景だが、本当にやってるのかと半信半疑であったが、やっていた。画面越しではなく、この目で見たので本当である。

当然、テレビは山場のみ写すのであるが、実際は、おおよその到着時間が伝えられるものの、到着が遅れてざわざわしているところに来るのである。さすが大人の対応で車が見えた瞬間に静まり返るのだが。

お出迎えが終わった後は、各部局に戻って感想を言い合うのもあるが、その後の記者会見に向けて、担当部署は大急ぎで準備を詰める。ここでも裏方はドタバタ劇なのだ。それを間近で見られるのは、宮支えならではの経験である。テレビ越しでは味わえないものである。



2024年10月26日土曜日

Day261 1周回ってエコかも?

 宮支えの場は、今どき書類が多い。書類と言っても紙の書類である。

オンラインの書類は、一覧性がなかったり、検索性が低いなどの理由から敬遠される。身近な例で言えば、Outlook。高々数ヶ月前のメールが検索でヒットしない。記憶にはあるのに、である。一方、紙で保管される書類は、おおよそ1年以上前のものを除けば、かなり早く検索ができるのである。年月順に揃えておくのは当然として、厚みだったり、その前後の情報も併せて記憶に入っているから、不思議と大体の見当がつくのである。これも不思議なものであるが、おおよそ1年というのは実感的な数字である。

そんなわけで、宮支えの場では紙がなかなか重宝されている。ただ、中には、机に座っていると目線が隠れるくらい堆く積まれる机がある。さまざまな理由があるのだろうが、最近は個室ブースを作っているのでは無いかと勘繰っている。

オンラインミーティングが多いこのご時世、個人用のパーティションは嬉しい限りである。しかし、やれ費用対効果は?と会計に聞かれるものの、導入しなければわからないようなモノに使う前から効果を見積もれというのだから、一生導入されることはない。であるなら、手近にあるモノで、それに準拠する効果を発揮するなら、それはエコと言って差し支えない。書類が堆くというのが引っかかるが、ある意味で一周回ってエコである。



2024年10月25日金曜日

Day260 お上の人事がダイレクトに影響する

 ここ宮支えの場では、案の定、大臣などのお上の人事が自分の仕事に影響する。それも結構ダイレクトに影響する。

一般的な会社と似ている部分として、トップの色は伝わってくる。特に、忖度に秀でている人が多いので、なおさらである。むしろ、忖度できない人はラインに立てないので、伝播するスピードは寧ろ速いのではなかろうか?

なかなか珍しいことがあり、トップが入れ替わった。

昨日今日では流石に色は出ていないものの、対外的に説明してもらう項目についてのレクチャーなどが目白押しになっている。案外ドタバタやっているのである。

それがひと段落ついてから、あれこれオーダーが出てくることになる。それは各トップの関心による部分が多く、シンクタンクたる部署である以上、迅速で正確な対応が求められるのである。死屍累々だが。

そのため、選挙の後の改造時には、皆が報道にかぶりつく。そこまでならないにしても、聞き耳を立てている状況になる。不謹慎だが、見ていて面白い部分である。こんな経験ができるのも宮支えの場にいればこそ。貴重である。



2024年10月20日日曜日

Day259 チャットベースで働く

 仕事の仕方は時代によって移り変わる。

手紙の時代は想像がつかないが、電話やFAXからe-mailに代わり、今はチャットやwebによる動画で直接相手との意識のすり合わせができるようになってきた。

いつの時代も、そのツールに特化できる人というのは居てスターとなる一方で、ツールが変わることで活躍する場が狭まっていくのも流れである。

今また、流れが変わりつつある。

かつての仕事のやり方には大きなメリットがある。一方でデメリットもあるのだが、新しいやり方がかつての仕事の仕方を超えるには少々時間がかかる。一方で、超えて仕舞えば普及は早いものである。そうなると、仕事の仕方に固執する人は、どうしても活躍の場が狭まることとなる。

新しい仕事の仕方は若者が上手く、かつての仕事のやり方は老人が上手い。

願わくば、新しい仕事の仕方を覚えられる老人になりたいものである。



2024年10月19日土曜日

Day258 華美な修飾語が出たらアウト

 宮支えの場で華美な修飾語が出たら、まずアウトである。

何かから目を逸らすために使われていると思って良い。この国は東洋の小国。並み居る列強に対して力を示さなければ、力による支配をされてしまうことから常に目を配っていた。

それは戦国時代という稀有な時期を超えて培われた能力であった。いわゆる諜報能力。

なんでも取れる一方である程度の大きさにするには不向きな風土。巨大な資本や資源をもつ国と比べると何もかもが不利な土地柄で、生き残っていく上で必要なものは情報であった。

だから、情報は早く正しいことが重要である。

一方で華美な言葉は、遅く不正確の代表例である。自分達の活路を断つのは、馬鹿者か痴れ者か余所者であり、馬鹿者は何とかなるが、痴れ者は手の施しようがなく、余所者は悪意がある場合には気をつけないといけないのだが。

果たして見極める能力が残っていて欲しいものである。



2024年10月18日金曜日

Day257 たらい回し

 よく聞く「たらい回し」

あれは、構造上起きるのである。

宮支えの場はシステマチックにできている。受け持つ場所が事細かに決まっているので、正しく受け取られるとその後のスピードは強烈に速い。何せ、日本の教育システムで磨き上げられた人が集う場なので、おそらくほとんどの人の処理スピードよりも優れているだろう。

ただ3つ問題がある。

問題が複数に分かれる場合には持ってきた人が課題に分解しないといけないこと。その課題の分類が外部に明示されていないこと。内部も口伝でシステマチックに分けるのに手間取ること。

稀に仕事が嫌で、あっち、という回答をする人もいるだろうが、基本は善意である。もっとも善意なだけに厄介なのだが。かくして、根本の問題が解決されない限り、たらい回しは続くのである。まぁ、解決策はAIを使ったデジタル化だろう。



2024年10月17日木曜日

Day256 段取りが全て

 宮支えでは、滞りなく進むことが全てと言っても過言ではない。

そのための準備が日夜入念に行われる。出向者の中には、ロジスティックだけを仕事にしている人もいるくらいである。出向中の貴重な時間を段取りだけに費やすというのは、いかがなものかと起業視点だと思ってしまうのだが、任せている方は相当重要な仕事を任せているという認識である。

滞りなく進むということがそれだけ重要ということ。

確かに政で混乱を起こすというのは、日本の風習に合わない。予定調和こそが価値であり、朝令暮改は合わないようである。

道理でベンチャーが育たないわけだ。段取り通りに進まないベンチャーは表に出してはいけないのである。表に出せば、風習に合わせなくてはいけないのだから。段取りが全て。



2024年10月14日月曜日

Day255 毎月のイベントの中にも効率化

 毎月の仕事はルーティンワーク。

前例を踏襲して間違えなく伝えることが最上の仕事とするなら、それでいいがやはり改善は行いたいものである。日々の仕事の中でアップデート。仕事の醍醐味は民間も宮支えも変わらないので安心してほしい。


2024年10月13日日曜日

Day254 営業

 宮支えの場においても、民間の力は必要なので強力の依頼も含めて、ちょっとした営業回りに出ることがある。

例えば、出版物などを紹介する事業である。

おもいっきり関係のある会社の場合、講演を依頼するのだが、そのような会社ではない場合には、そもそもの接点がないということも多い。もっとも、出向させているくらいなのだから、少しは関連があるはずなのだが、きっかけが属人的なものであると、世代を重ねるとナゼか出向しているというだけになることがある。

そんなところに対しても、今後も人を出し続けてもらうために、出版物などの紹介とともに、ビックサイトの展示会程度なら基調講演になりそうな人が出向いて講演を行うのである。迎える方もやや大変ではあるが、良い機会となっているようである。

もっとも、関心のない人や部署には響かない。猫に小判であるから要注意である。



2024年10月12日土曜日

Day253 秘密の部署

 企業には、事業をする上で秘匿にする情報がある。丸秘などと呼ばれるものである。

当然ながら、宮支えの場には、企業以上に秘密にしなかればいけないことがある。場合によっては、所属員の名前はおろか、人員数、メールアドレスなども秘匿である。所属していたことも言えない。

そんな場合、どのようにコミュニケーションを取るのか?といえば、対面だったり、実はメールだったりする。最初をクリアしてしまえば、あとは普通なことが多い。

流石にメールアドレスが所員Aと言った具合に書かれていたのには面食らったが、所属している人も極めて普通だったりする。



2024年10月11日金曜日

Day252 石の上にも3年

 宮支えのお仕事は、部署によって仕事のペースが変わってくる。1年に1回というのもあれば、半年に1回、4半期に1回というのもあるが、大体は毎月同じような仕事が起きる。

大概の場合、マニュアルを見ながらか先輩の仕事を見ながら学ぶOJTで行われる。驚くべきはその習得スピードである。石の上にも3年というが、ここでは単位が異なっている。月である。

そう石の上にも3月で一人前になっていることを求められるのである。

初月と翌月のミスは引き継ぎのミスだったり習熟度合いを理由に許されるが、3ヶ月目にはもはや許されない。職が変わって同じようにミスをすると、そういったレベルの人という烙印を押されることになる。

一般的には、そこまで厳しい職場は多くないと思われるが、ここは宮支えの場。日本の教育は、この宮支えの場で活躍するためにできているといっても過言ではない。つまり、日本の最高学府を出てきた猛者たちが跋扈する職場なのだ。

例えるなら、中・高・大と勉強におけるトップ層を走り抜けたような人達がゾロゾロいるのである。そう考えると、単位がずれていてもおかしくはない。

ただ、色々わかるためには、やはり3年という月日には意味があるのだろうから、仕事の種類にもよるが、3年は同じ仕事をした方が良いと思う。



2024年10月7日月曜日

Day251 お金の話

 宮支えの場の給与の話。

サラリーに関していえば概ね、大企業>宮支え>中小企業>零細企業。

これは公表されている部分に関しての話である。

見えない部分だとどうか?

管理職になった場合

大企業>宮支え>>中小企業>>零細企業

こんな感じで左二つの伸びがある。

さらに経営者など幹部になった場合はこんな感じ。

大企業、中小企業>宮支え>零細企業

大企業は当然だが、中小企業は自分の報酬を自由に決められるので割と高くなることが多い。零細企業も同じ状況だが、原資が少ない。それでも宮支えは高級の部類に入る。

次に幹部を終えた後はこんな感じ。

宮支え>>零細企業>中小企業>大企業

第2の人生に移れる可能性の高い宮支えは結構有利である。少なくなってきたとはいえ、各種関連団体に2年程度勤めて退職金をもらうのを5〜10年繰り返し、一気に増やすのである。零細企業や中小企業は幹部を終えた後でも経営に関わることができるので、案外もらえることがある。大企業は、別の会社で顧問になるなど、スキルが活かせる場合には次があるが、稀。だいたい終了である。ここまでに稼いでおく必要がある。

これで抜けているのが、ドロップアウトパターン。要は出世競争で止まってしまった場合。出世競争はいずれの企業体でも起きるが、上がりにくいのは大企業と宮支え。宮支えの場合、歳のわりにさまざまな経験をしていることが多く、高い能力を失っていないことが多いので、途中で止まっても早めに見切りをつけて別の場所で活躍できることが多い。一方、大企業には上がれなかった場合の救済措置がない。こちらも別の場所で活躍できることが多いものの、給与が比較的高いこともあり、そのまま位続けて気がついたら移れない状況だった。となる。

そう考えると、宮支えの場が人気になる理由は自ずと分かるはずである。国政に関わることができるのもモチベーションだが、カネもモチベーションになるのだ。



2024年10月6日日曜日

Day250 心を亡くすとかいて忙しい

 宮支えの場は、恒常的に忙しい。仕事に波があるのは、どの仕事も普通であるが、高いレベルで波がある。すなわち、普通の帰宅時間が深夜残業帯で、少し忙しい時は日を跨ぐ。仕事が重なる場合は、タクシーじゃ無いと帰れない。1日の区切りは、始発が動き出すまで。

これは、なかなかに激務であるが、人間不思議なもので3カ月もすると慣れる。

この状態が普通になるとアドレナリンが出っ放しの興奮状態になる。マラソンのランナーズハイと同じである。

悪いわけでは無いが、自分の経験上、体が悲鳴を上げているのか注意深く自分と対話しておく必要がある。その状態から戻る時だったり、いきなり切れてしまった後が割と大変である。

一気にやる気がなくなってしまったり、ひどいとうつ状態になる。ただ、中途半端に行動力が残っているのに、やる気がなくなってしまうと悪い方で行動力を発揮してしまう。すなわち、飛び込んだらラクになれるかなという状況である。

当然ながら、そんな状態にならないようにするのが良い。難しい場合は、自分の体が発する声に耳を傾ける。必ず何かシグナルを出しているのだ。忙しい時は、心に余裕がないのではあるが、他ならぬ自分の声である。それは拾おう。



2024年10月4日金曜日

Day249 デラックス推進

 DXという言葉がある。既にスラング感のあるDXであるが、デジタルトランスフォーメーション(Digital X-formation)の略である。トランス(trans)に横切る・超えていくという意味があるのでXをあてている。

とはいえ、一般的に馴染み深いDXは豪華なほうのデラックスだろう。

製品の豪華版といえば、デラックス。少し洒落て書くとDX。

だが、組織の名前でDXとする場合、デラックスは、まず無い。

何を豪華にするのやら・・・。デジタル化の必要性が浸透していないのが、良くわかる。まだまだ先は長い。



2024年10月3日木曜日

Day248 新しいミッション

 この時期は、一般企業とは異なり異動のシーズンではない。

それでも必要とあれば、新しいミッションがスタートする。今回もその一例である。

宮支えの場は、そこに座ることに意味がある。すなわち組織と座席、つまりポジションが全てを表す。そんなこともあり、他の部局はどこ吹く風である。自分の仕事を黙々とこなしていれば良い。逆にいえば、それをしていれば国レベルが動かせるほど組織設計がしっかりしているともいえる。

大概の場合、自分のポジションに就いて仕事をこなすことで、リソースの殆どを使うことになる。すなわち新しいミッションを並行して持つような人はほとんどいないのである。

なるほど、周りを見渡しても、兼務をしている人はなかなか見つけられない。

それだけ激務であるとも言える。もっとも古い友人で、3〜4個くらいの兼務がついているのが居たが、省として初事例を次々と作り出しているのだから彼は猛者ということだろう。

さて、企業からの出向者は期間が限られており、せっかく出向となったからには、その中でさまざまな経験をしたいもの。

今月から正式に新しいミッションを兼務することとなった。働く意義を向上させるプロジェクトなのだそうだ。外部からの目で見て改善点を洗い出すということ。全体に影響を及ぼす面白い仕事である。

希望すれば、このような仕事をすることができる点で硬直し切っているわけではないことの証左になるだろう。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...