2023年11月30日木曜日

Day94 倫理月間

 師走を迎えるこの時期に倫理月間として注意喚起がされる。

日本の経済や産業を統括する立場にあると、その権力を目指して様々な話や人がアクセスしてくるらしい。

そのような月間に突入するため、全職員に対して公務員としての倫理を解いたオンラインの教育が行われる。利害関係者からの贈呈は受けない、食事をするときは最悪でも割り勘、車の送迎は無し、など。

まぁ、普通の話である。問題と感じたのは、一切禁止としているところである。

一切禁止した中で育った人間がいきなり接待され始めたら、こんなオンラインの教育で対処できるとは思えない。教育は、教える人の熱を受けて身につく行為である。オンラインは座学以外の何者でもなく、こと倫理については無駄な時間。失敗した人を呼んで体験談を聞いた方がよっぽどタメになる。それに一切禁止などにせず、最低限免疫がつく位の経験は必要悪ではなかろうかと思ってしまう。

一切禁止なので無駄と思わせるか、接待しても結果が変わらないので無駄と思わせるか。悪いことをしようと考えている人には、後者が効きます。前者の方法では、ルールの隙間を突いてきます。一方で仕事を一緒に楽しみたい人を減らすには、前者が効きます。この人と一緒に仕事をしたいから理解を深めたい、食事に行ってみたいというのは普通にやっていると思う。

変なルールで公務員を弱体化させている気がして仕方がない。それが画一的な倫理と呼んでいるものだとすると悲しい。



2023年11月29日水曜日

Day93 数字、されど数字

 日々大量のデータを扱うのがエコノミストという職業らしい。

扱えるようにするためには、いくつかの変換作業を行う必要がある。これがワンパターンなのだが、セキュリティーの関係や脆弱なソフトウェア環境のためにほぼ人力という状況である。もちろんある程度の自動化は進めているのだが、継ぎ足し継ぎ足しで作っているので迷宮のような複雑怪奇なファイルとなっており、接続部分にはバグが住みついているので同じようなファイルにも関わらず更新できたり、出来なかったりと至る所に落とし穴があるのだ。

このように人間の集中力を削ぎ落とす作業を経て出てきたデータには、それだけで価値があろうというもの。とはいえ、そこから先が真骨頂である。出てきたデータの背景を読み取り、説明的なストーリーを組み立てるのである。

要は、数字を見て物語を組み立てるのである。

ただ、現場現物現実といった三現主義が取れないので、メーカー出身者からすると風が吹けば桶屋が儲かるという話にしか聞こえない。時には、業界団体だけでなく商社やメーカーにまで話を聞くこともあるのだが、統計として現れてくれないとエビデンスとして認められにくいのである。

そのような中で、注意深く追っていくと見えてくる部分があるのは、驚きである。注意深く数字の意味を探るという姿勢があればこそ見つかるのである。

たかが数字、されど数字。世界一優秀な官僚集団と言われた日本の官僚の面影が生き残っているのだなぁと思うことがしばしばである。



2023年11月26日日曜日

Day92 RPA化が進まない

 RPAはRobotics Process Automationの略。

定型業務をロボットにより自動的に処理していくことを称したものである。ロボットといっても、ガンダムやエヴァンゲリオンのような形のあるものではなく、プログラムで動くものを指す。

このRPA、色々と便利な点がある一方で、業務をしっかり分かっていないと作れないものとなっている。

日々の仕事は、毎度毎度やっているので分かっているつもりという方は多いのだが、細かく見ていくと案外分からない項目が多いことに気付かされる。さらに、細かいところで気づかないうちに細かい判断がいくつもされ、その時の結果により分かれることもしばしば。単純だと思っていたのにフローチャートに書き出すとA3では収まらないほどのことをやっているなんてこともザラである。

これが、官庁の仕事には多い。

マニュアルが整備されており、その通りにやれば皆できる。

公務員仕事は、そのように揶揄されるが、いざRPAを作れるくらいまでJOBディスクリプトしようとすると、とんでも無い分岐が発生しており、担当の機転が必要になるケースが多い。これでは効率化しようにも、無理があるというものである。

一方で、そのような視点で仕事を進める人も居ないので、ノウハウは育たず、さらに複雑怪奇な仕事のフローが溜まっていくという悪循環に陥るのである。

ロボットができる単純な仕事はロボットに任せて、人にしかできない創造的な仕事こそ人がしよう。そんな世界になれるよう手を加えてみようと思うのである。



2023年11月25日土曜日

Day91 休み明け

 この11月は連休にできるタイミングが多かったのと、テレワークを組み合わせたことで登庁しない日が続いた。この日もそんな日の一つ。

通常の時間帯を超えてからのオーダーも頻繁に発生するため、朝イチで仕事の締め切りを選別しないといけないこともしばしばある。

人によっては、気になって休日にPCを開いてしまうこともあるようだが、個人的な経験から言えば、それはやってはいけないことの一つである。オンとオフの切り分けをしっかりしないと、どこまでも生活圏内に仕事が入ってくるようになり、追い詰められることになる。

とはいえ、多めに休みをとった次の日は、軽い浦島太郎状態になる。

これが怖い。というのは心理的によく分かる。そしてそれを防ぐために休日に予習をしてしまうことも。

真面目であるほど、そのようなことをしてしまう。体と心の健康を害さないことを祈るばかりである。



2023年11月24日金曜日

Day90 飛び連休の休み方

 11月は勤労感謝の日や文化の日などがあり、うまく月曜日や土日に重なると連休になってくれるのだが、週の半ばにあると当たり前だが飛連休となる。

比較的大きな企業の場合は、火曜日に祝日が入り、技術職や企画職などの場合はほぼ休みにする。この日に上司が出勤しようものなら部下から疎まれることこの上ないので注意が必要なほどだ。代わりに前日は頑張る。

翻って霞ヶ関だと、ほぼ出勤。

暦通りに国のイベントが進むというのがあり、飛連休だからといって休みをくっつける人は皆無である。このあたりの意識の違いは結構感じる。

改めて公務員とはマラソンのように常に頑張らないといけないが、頑張りすぎてもいけない職業というのを感じた次第。



2023年11月19日日曜日

Day89 一つ積んでは

 地道な積み上げ作業で何かを成す。まさに縁の下の力持ちというのが、公務員の仕事。

報道の際に大臣は報道の画面に出てくるが、事務方は別の場所から声だけ。中継を見ていると、声だけ聞こえてくるというのが結構見受けられる。自席の横にテレビがあるので、同じような方向から声が聞こえて来るので違和感が全くない。まさにリモートワーク。

中継だが、記者からの囲み取材は受けるものの画面は消され、表に出ることなく仕事が進む。ほとんどの仕事はそのようなものだと思うのだが、特に表舞台に立つ人が近くに居ると、そのコントラストがはっきりする。

それにしても、一つ積んでは国のため。一つ積んでは世界のため。一つ積んでは・・・、ガッシャーン!一つ積んでは国のため。一つ積んでは世界のため。一つ積んでは・・・、ガッシャーン!一つ積んでは国のため。一つ積んでは世界のため。一つ積んでは・・・、ガッシャーン!一つ積んでは国のため。一つ積んでは世界のため。一つ積んでは・・・、ガッシャーン!一つ積んでは国のため。一つ積んでは世界のため。一つ積んでは・・・、ガッシャーン!一つ積んでは国のため。一つ積んでは世界のため。一つ積んでは・・・、ガッシャーン!一つ積んでは国のため。一つ積んでは世界のため。一つ積んでは・・・、ガッシャーン!一つ積んでは国のため。一つ積んでは世界のため。一つ積んでは・・・、ガッシャーン!一つ積んでは・・・。

国の礎になる人たちに幸あれ。



2023年11月18日土曜日

Day88 インテリ土方

 肉体労働のきつい仕事の代表に土方があるのはご存知の通り。

システムエンジニアは花形職業の一つではあるが、これまたキツくIT土方なんて言われているのもご存知の通り。

では公務員はといえば、部署にもよるが、インテリ土方と言って差し支えないほどキツい仕事である。長時間に渡り頭と気を使う。一般職員でもそうなのだが、幹部と呼ばれる人たち(まぁ管理職)は特に当てはまる。幹部の中でも個室を与えられている上の人たちも激務である。例えば海外との会議。

海外との会議の場合は、朝早くか夜遅くのどちらかになるのだが、9時に出社(?)して、通常通りに職務をして、メインの会議スタートが24時。当然終わりは深夜。で、次の会議は朝の8時30分。

これをインテリ土方と呼ばずして、なんと呼ぼうか?という激務っぷりである。違いは前二つは、時間換算でお金がもらえるのに対して、既に管理職級のため基本給に組み込まれていること。(深夜手当はつくかもしれないが)

毎日の話ではないが、大体夕食は食堂かコンビニのお弁当を食べている姿を見かけるので、頻度は、それなり。使命感からか、楽しくて仕方ないのか、はたまた・・・。私なら楽しくて仕方ない状態以外ではやり続けられないので、今度機会があった際に聞いてみたいと思う。もしかすると、インテリ土方とは一切思っていないのかもしれない。



2023年11月16日木曜日

Day87 特異技

 公務員は紙が多い。

出向元の企業はデジタル化が進んだ会社ということもあり、手持ちする資料はフォルダに入る程度。それに比べると役所は、リアルで100倍から1000倍は紙が多い。

紙の1枚1枚は大した厚みではないが、辞書が分厚いのと同様で、そのくらいの紙が重なると頭くらいまでになる。漫画の世界で机の上に書類があって、人が隠れるというシーンがあるが実際目の当たりにすると驚きがある。

自分でもトライしてみようと思うのだが、最初の壁にぶち当たるのは重ねること。

重心がずれようものなら、脆くも崩れ去る。そうなれば、結構な重量があるので机の上に散らばるどころか、PC、モニターへのダメージは計り知れず、自席で弁当を広げている最中に上から書類が降ってきたら窒息必至である。

しかし、今のところ2階級特進(あるかどうかは不明)の話を聞いたことも噂も聞いたことがないので、スペシャルスキルにより崩壊を免れていると思われる。まさに特異技である。

念のため全員がそんな状況ではないことは付け加えておきたい。



2023年11月15日水曜日

Day86 静かな朝

今日は隣の部門の話。

大変静かな朝だった。

その部門は、同じフロアー内にあるのだが、出入り口が異なっているので私のような者にとっては交流の機会は皆無なのだが、御多分に洩れず入口はオープンなので中を覗き見ることができる。

前日に普通のニュース番組なら必ず取り上げるような統計結果の公表が終わったので、静かだったのだ。

直前までは、夜中まで煌々と明かりがついて、朝は早くからコピー機の動く音とディスカッションの声が聞こえていた。

その状態から比べると、今朝の静かなこと。仕事はメリハリをつけて、仲間と共に乗り越えて行くことで楽しみとなるのは、公務員も同じようである。

コミュニケーション能力は高い方が良いのは言うまでもない。



2023年11月12日日曜日

Day85 問い合わせ

 公務員には守秘義務がある一方で、回答する義務も持っている。

仕事の性格上、様々な秘密が集まるので、それをペラペラしゃべられてしまっては安心して情報もあげられないから、公務員はちゃんとしなさいよ。というもの。一方で、問い合わせに対しては、守秘してばかりではなく答えなさい。でも、情報提供社に不利益が起きない限りでね。というシロモノ。

もう一つ、全体の奉仕者という基本的な理念があるので、上記に反しない限りはどんな人から来た問い合わせでも回答する義務もある。それを知ってから知らずか、高圧的な態度を取る人もそれなりの割合で存在する。

対応は担当が行うことになるのだが、そのような人にであってしまうと多くのエネルギーを失うことになる。結構な損失である。問い合わせへの回答、例えばコールセンター業務というのは結構なスキルセットと性格的なものも要求するので、なんでも間でも担当に回すのはどうかとおもう。

コールセンターを設置してワンクッション作った方が、問い合わせた人、回答する人、コールセンターで職につく人の3方良しで丸く収まると思う。



2023年11月11日土曜日

Day84 国会期間

 国会があると朝から人の出入りが多い。

公用車が次から次へとエントランスに到着し、メモやカバンを下げた秘書官と共に大臣が乗り込む。車に乗り込む足取りは、急ぎ足である。

トップがその忙しさなので、職場もすでに動き出している。

普段なら人気の少ない時間帯だが、動き出しているのだ。ある代議士からの質問がやっと出たのでその対応、と言った具合である。

国会という舞台で舞う議員の下支え。宮支えとはこういうものなのだろうという一瞬であった。



2023年11月10日金曜日

Day83 低成長時代

 日本という国は成長が緩やかだ。

人口が増えないことからも、その一端を窺い知れる。人を養うだけの稼ぎが日本に無いため。円の価値は下がり、資源の買い負けが続いている。日本で生産して輸出する会社は一時的に好調だが、原材料を海外に頼るなら、そのツケが回ってくる。

エンドユーザー向けの日本製品は海外で売り負けしているものが多くなった。テレビに代表されるように高性能なのは分かるけど、値段分の差がない。すなわち高い。現地ユーザーの声を拾わず、誰にとっての良いものかの定義づけをせずに良いものを作り続けて、そっぽを向かれた。

半導体製造装置などは強い商品が残っている有難い分野の一つである。ただ、ここも安泰ではない。かつて回路を書き込む露光機は日本の独壇場だった。これが無いと次のステップに行けないので、個社の仕様で整った一連のシステムを、実は泣く泣く使っていた。ここに目をつけたオランダの3位の会社が仕様の共通化を進め、安く、精度の良い機械に産業として仕立て上げ、とうとう日本勢で持っていたシェアを今では1社が持つようになった。日本勢はボロ負けである。良いものの定義を間違えた結果である。

日本は収益率の高い高級化路線に向かっているのだ、という体裁の良い言葉はあるが、安く作れないから追いやられているだけである。しかも本当の高級化路線の先には、日本がかつて追いやったプレイヤーが居る。

高級化路線で成功した自動車も危うい感じである。成功した例としてLEXUSを引き合いに出すが、状況はしたから突き上げられ、上は押さえられて魅力が激減している。これも車として良いものを狙った結果、商品としては詰まっている。セルシオショックはあったが、LSショックという現象は無い。車という手段でユーザーはどう幸せになろうとしているのかを考え直せば解が出る。もっともトヨタは、その試みを始めているし、社長自らがリーダーとして引っ張っている稀有な会社だとも思う。

低成長時代というのは、今のままではこれ以上の人口を支えきれないことを示す。安定して生きていける環境が続くなら決して悪いことではないのだが、変わった際には生きて行くために人を減らす必要に迫られる。そんな状況を自分の目の前では見たくないから、低成長から抜け出したいと切に願う。



2023年11月9日木曜日

Day82 マスコミ多し秋の空

国会が開催されると霞ヶ関界隈にメディア関係の方が増える。政権が変わろうものなら、普段は閑散としている場所に多くの人が待機するようになる。

秋晴れの良い天気となった今日もそんな日だった。

普段ならタクシーが数台止まっている程度だが、いつもはタクシーが止まっている場所に中継車が陣取り、人も外に出ている。そのざわつき加減からいつもとは違う感じが出て来る。

実際、大きな動きのあった日であり、何かしらの報道はどのテレビ局、ラジオ局、新聞社とも行っていた。

国会でも、議長〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜という、独特のとても真っ当な大人がするものではない掛け声で会議が開始されたようで、日本は平和そのものである。

津軽海峡を中国とロシアの軍艦が通過したというニュースは一瞬流れてすぐに別のニュースに移った。津軽海峡は政治的な配慮から公海に設定されているようであるが、素人目には異常事態に映る。こういった国の根幹を揺るがす事態は一瞬で過ぎ去り、とても自分に影響の及びそうもない地方の交通事故や行楽地のニュースが流れる。

百田尚樹のカエルの楽園ではないが、国を蹂躙しようとしている相手を目の前にして、話せば分かる、相手は争いを望んでいない悪いのは我々だ、とか有識者とか言われる人たちは言っちゃうんだろうな。

国として必要な検討はしているのに、国民に情報が渡らない感じはある。小難しいし、楽しくもないし、そもそも意見の割れるツッコミ所が多い情報を官僚が出すのを嫌うからなのだが、広報能力の乏しい国に代わってメディアの方はしっかり伝えていって欲しい。



2023年11月8日水曜日

Day81 当てる

 QEというGDPの推計速報値があり、経済の先行きを知るための指標がある。

内閣府が出すのだが、たとえ同フロアであっても情報は完全シャットアウトである。

そのくらい徹底している指標である。

そうなると、どんな値になるのかは興味の的になるので民間のエコノミスト予想というのも出て来る。会社とエコノミストの名前付きで一覧。しかも、どのくらい当たっているか、外したかの履歴付き。さながらオッズ表である。

注目している分野に応じて、それなりのばらつきがあり、似たような値を取るわけでもない。JISのデータ処理でよく見かけるのは、最上下の値を除き残りで平均するのだが、これも同じ処理をして良さそう。

本来は、予想して、その上で経済の見通しを語るのだと思うが、当てることが目的になった雰囲気も見られる。ここのミクロな経済活動の結果の足し合わせがこの結果であり、この結果がミクロな経済活動を支配する訳ではない。お互いに及ぼす影響の度合いが異なる。

数字を当てに行くということそのものにちょっとした違和感を感じるのは私だけだろうか?



2023年11月5日日曜日

Day80 日本という会社のビジネスモデル

新規事業の開発に携わることが長かったので、国そのもののビジネスモデルってなんだろう?という視点で国政を見てしまう。一つの会社の中でも、いくつかの事業部があり、それぞれが異なるビジネスモデルを持っているので、国が様々なビジネスモデルを持っているのは違和感はない。

とはいえ、よく言われるのが、加工貿易で成り立っているというモデル。

戦前、戦後すぐであれば、その通りであり、今も基本の枠としては変わっていない。安い原材料を仕込んで、便利な機能を追加して高く売る。差別化部分としては、安く高品質な、いわゆるお値打ち品を世界に提供するというもの。

その代表格が自動車。世界に遍く提供できる製品の一つである。ちなみにお値打ちが大好きなのが三河商人。三河を名古屋と言い換えれば、トヨタがその価値で世界に提供しているのも納得である。

じゃぁ、今はどうか?といえば、その役割をアジア各国が担い始めている。一部の製品においては、すっかり主役が交代になって日本は高級品セグメントへ追いやられている。

実は自動車も然り。電気自動車などは最たるもので、電池の発展とともに低価格な製品が次々と出ている。このセグメントへ果敢に挑戦するのも良いし、距離を取って違う領域で戦うのも良い。ただ、無視するのは絶対にダメである。特に、あんな安物は受け入れらないという姿勢は、後に破滅を呼び込む。

ただ、自動車産業を見ているとすっかり高級路線になってしまった。

思い出されるのは、クリステンセンのイノベーションのジレンマである。自動車が、まさに追いやられて高級化路線しか生きる道が無くなっているように感じる。家電は既に追いやられて消滅。自動車は、上にドイツ、下からアジア。風前の灯なのだ。

自動車が転けたらどうなるのだろう?

実はまだ成長を続ける分野があるのだが、自動車ほど人を受け入れられるものではない。

人口減少と相まって、日本が生きていくためのビジネスモデルを作るためには、豊かさの再定義をするところからスタートしないと構造が変わらない。その上で、外貨がなんのために必要なのかを考えていきたいものである。



2023年11月4日土曜日

Day79 国への働きかけ方

 最近は見慣れてきたのだが、首相官邸の目の前の交差点にユーチューバーの方がしばしば陣取っていて、おそらくリアルタイムで映像を流している。

とはいえ、めっきり朝晩が寒くなってきたので、もうやめたのかなと思っていたら、今朝は着込んで実況している。歌ったり、質疑に答えたり、呼びかけたりとバリエーションが豊かである。

国政への関わり方は様々なのだと思い知る。

普通なら選挙で投票に行く。役所に陳情に行く。首相官邸前でプラカードを掲げるといったところ。もっと積極的な方向としては、国家公務員になる。政治家になる。極端なところだとテロを起こす。

テロは変化が大きすぎることと賛同が得られにくいので手段としてどうかと思うが、いずれも日本という国の形を思っての行為というのが根底にある。

建物はセキュリティが高い。警官が守っているといったレベルではなく、万一の場合には拠点になることも考えられているので、頑丈にできている。つまり弾丸が届くことの無いようにできているというのが、政府の建物。弾丸が届かないのだから、それよりも硬くないもの達が物理的に届くことはない。官邸前で物理的に声を張り上げても届かないのだ。

しかし、物理的な方法がダメなら別の方法で、「声」が届くことを祈りたい。皆、日本という国の未来を案じている人たちなのだから。




2023年11月2日木曜日

Day78 日銀(その2)

 やはり不思議だと思うのが、日本銀行。

まだ、調べ切っていないのであくまで疑問をつらつらと並べるだけである。

この組織は株式会社である。そのくせ、株保有者の意見は(あまり)反映されない仕組みになっている。なんだろう、この違和感。

統計が財務省と連動している。指標などは同時刻に出す。仮にマクロ等で自動算出するにしても同時はあり得ない。株価の動きにも連動するような情報である。株式会社がなぜ国の機関とそこまで連動しているのだろうか?

物価情勢の展望なるレポートの威力。結構効く。内容が良いというのもあるのだが、参考にしている銀行、証券会社、シンクタンクは多いし、何より私も大いに参考にしている。ということは、政府の判断に少なからず影響を及ぼすということ。もっとも、上司が日銀からの出向者であるから、レポートによる影響とか言ってる以前の話なのだが。

ちなみに給与は公務員の動きと連動しているそうである。ただし、額は相当違うと、財務省出身者がぼやいていた。不思議な組織である。



2023年11月1日水曜日

Day77 経済的総合格闘技

 そんな言葉ないと思うが、経済的な総合格闘技あるいは経済的なストリートファイトをやっている気分である。

統計資料は、自らの省庁で出したもの、他省庁で出したもの、民間の統計、海外の統計など多岐に渡る。しかし、共通しているのは経済の動向を知ること。言い換えると経済指標の動向を掴むこと。さらに言い換えれば指標を当てに行くということ。

この当てに行く作業は、事務方トップの納得いく説明ができればOKである。

その時使うのは、物語り。

指標の動きが、どのような社会現象で発生しているのかについて、みてきたようなウソをつく。これができないとツライ状況になる。ストーリーテリングは獲得しておいて損のないスキルだ。

何せこれができないと、経済的総合格闘技のステージに上がれても試合にはならなくなってしまう。本をたくさん読めというのは、こういったところで効くのである。

もっと本を読んでおけば良かった・・・



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...