2024年1月31日水曜日

Day132 多様性

 役所は、外から見ると均質化しているのだが、中に入ると、なかなか、どうして多様性が高い。

アウトプットを均一にするため、さまざまな縛りがあるものの、いわゆる中の人は実にバラエティに富んでいる。さながら大学がそのまま移ってきたようである。

実社会に出ることが、お金を稼ぐことを生業とする企業に勤めることであるなら、役所は金を稼がないので、大学のモラトリアムが延長されているとも言えそうである。なるほど、企業の研究所は現場からは遠いこともあり、大学の雰囲気を残している会社もある。

多様性が高いことは決して悪いことではない。それどころか、昨今、LGBTなど多様性を容認する動きは当たり前である。というのも、多様性を減らして効率を上げることで、一時的に良くなることもあるが、長い目で見た時には全体を弱めることが多いからである。存続することは一つの価値であるから、多様性は役所にとって、実は相当重要な項目なのだ。

きたれ、変わった人。



2024年1月28日日曜日

Day131速報と確報

 統計は、即時性を高めるために、速報、確報がある。統計によっては確確報というのもあるくらいである。

何が違うかといえば、精度の違いがある。速報では大きな流れが分かり、確報では細かい中身まで分かる、といったことである。

そのため、確報ではより詳細な分析ができるというメリットがある一方で、分析コストが上昇するというデメリットがある。なので、速報と確報を使い分けている。

もっとも、このITが進んだ時代なのだから、ボタン一押しであっという間に結果が出るようにできるはずなのだが、データを集めて、整理するだけで心が折れそうになるくらいの工数がかかる。いっそITリテラシーの高い人を雇い、色々と変えてしまいたい。



2024年1月27日土曜日

Day130 体育会系

 最大与党の朝会にお手伝いで参加。

担当部門が毎月出している、とある報告書の説明が行われたため。銀行の銀行の部門や経産省、厚労省などからも参加し、報告者は朝から豪華である。

この回は、10名超の参加議員全員から質問がされるなど、これまでに比べて活発な質疑が行われた。中にはイチャモンか?と言わんばかりの話も出てきて、少々カチンときた。

それだけ活発に議論ができたということだと思うし、誰が見てんだよと思っていた報告書は、思いのほか影響があるものだったことを知ることができた。

それにしても、製造業でも無いのに朝8時半スタートは体育会系のノリである。もっとも、参加者はそんな感じの人ばかりだったのは、議員図鑑の写真と実物に差がありすぎて誰だか分からなかったためかもしれない。




Day129 早出遅出のシステム

 働き方改革の一環として、長時間労働を減らすために早出遅出の制度を敷いて対応している。コアタイムなしのフレックスのようなもの。柔軟な働き方を進める上で重要な項目である。

しかし、そもそもの業務量が膨大なので、焼け石に水とはこのことである。本来なら、仕事の棚卸しをして、不要な仕事はしないなどの改善が必要であろう。

でも、前例踏襲と約2年で配置換え、出来ない場合は個人の能力の低さを問われるという3本立てがあると、本当の意味での働き方改革は起きにくい。

働き方改革の肝要は、「この仕事って要るの?」から始まるゼロベースで考え直すことなのだ。

頑張って耐える特性が異様に高い人が多いのは良いが、環境が変わらないと仕事が根本的に変わっていくことはなかなか無い。自分が担当している間に、どのくらい変えられるだろうか・・・



2024年1月25日木曜日

Day128 締め切りは今週末

 この部署、締め切りが3時間後とか、平気で起きる。19時あたりに、今日中の締め切りで・・・なんてのもザラである。

一方で、「今週末締め切り」と言った、余裕のある依頼が来ると優先順位がガクッと下がって、忘れてしまうことがある。作業量が多くて週末というのでなければ、尚更である。

順位づけがコロコロ変わり、最優先がどんどん入っているので、タスク管理をするのが結構大変なのだ。

ちなみに職場では、ポストイットに書き出し、終わったらポイポイ捨てる方式で一元管理。だいたいこれで済む。ちなみに、中長期の予定は色の違うポストイットを使うと見落としにくくなるのでオススメ。



2024年1月24日水曜日

Day127 質問力

 とっつきにくいイメージのある代議士の先生方。文書交通滞在費なんて用途説明不要の経費ももらえて特権階級。さらに報道されるところを聞けば、しょっちゅう不祥事を起こしているから、私腹を肥やしているのだろう。というのが一般的なイメージかもしれない。

官僚は、翌日に国会でされる質問を事前に受け取り、答弁を考えるのだが、出された国会の質問などを見ていると、自分の専門性を活かして、良い質問を通して国の政策を良くしていきたいという質問しか見られない。

国会を全編見るなんてことは出来ないので、一般的には報道に任せることになるが、視聴率フィルターの編集が掛かっているのだなぁというのが分かる。立場もわかるが、皆、良くしようとしているのがベースにあることはちゃんと伝えたほうが良さそうである。

で、質問を事前に受け取る官僚だが、これもまた真摯に応えようとしているのが大多数。中には、単にお茶を濁しているだけというのもあるのは玉に瑕である。

ただ、ここで刺さる質問をしないと官僚に響かず、良い政策に繋がらない。逆に言えば、質問力がないと、悪い意味で文句の言われないような、お茶を濁す答弁が出てくることになる。どちらも良くしようと思ってはいるのだが、面倒は避けたいというのも、また、人のサガ。




2024年1月21日日曜日

Day126 民間に学ぶテレワーク環境

 経済の分析という業務は、データ取得で特定の端末が必要という場合もあるが、本来場所を選ばない。

扱うデータ量が多いことと、長期、中期、短期のレンジで比較することが必要なので、紙に出力して眺めるのが一番の手段になる。そのため、プリンタは必須アイテムである。資料も10ページ、20ページは当たり前なので、家庭用プリンタでは太刀打ちできない。そうなるとオフィスに行かないと仕事にならない、という状況になる。

上司がオフィスに居ることが多いので、その場にいる所員に仕事を依頼することが多。テレワーク先の所員に依頼する時はメールになり、メールでは背景やら何やらが書き込まれ重めになる。そうなるとオフィスにいる所員に依頼することが多くなり、チャット文化が定着しない。

何もチャットが良いと言っている訳ではなく、オフィスもテレワークも同じようにできる環境の一つがチャットだとすると、テレワークが進まない環境の一つにはITスキル不足があるんじゃないか、という話である。

出向元の場合、自宅のIT投資に理解があり、モニターだったりwifiルータ、web会議で活躍するPCの台なんてのも福利厚生で配布されるポイントの中で購入可能である。なので、全員ノートPCでダブルモニターは当たり前、中にはサブモニターが4Kで30インチオーバーなんて人もいるくらいである。

私の場合、Macを使っているので、Win/Macのどちらでも使えて、近年のWeb閲覧が容易にできるようにUSB-typeC、HDMI入力ができて、縦横どちらでも使えるサブモニターを使っている。もちろん、会社のポイントで購入している。

家の回線も光なので、通信速度に不足がない。モニターまで含めるとITや作業の環境は官庁に優るので出る必要がない。実は私だけでなく他の会社からの出向者も似たようなもので、積極的にテレワークを実践しているし、支障がない様子である。

せっかく民間の出向者、しかもITの先端を行くような企業からも受け入れているのだから、ベンチマークして良いとこ取りをすれば良いのに。と思う今日この頃である。



2024年1月20日土曜日

Day125 待機システム

 霞ヶ関に居る国家公務員の場合、国会の運営を滞りなく回すというのは、とても重要な仕事である。

首相の方針演説に対する代表質問に対して、答弁を作り上げるというのが、仕事のソレである。

様々な質問と決定事項があるため、質疑をあらかじめ決めて国会で揉むというシステムをとっている。そのため、ルールとしては前日の17時までに出された質問に対して、質問の意図を聞いて回り回答を作るという流れである。

しかし、諸般の事情により間に合わないことがある。こうなると、質問の提出を待たないといけない。さらに議員によっては、官僚の作った答弁ではなくて総理大臣の答弁そのものを聞きたかったり、ツッコむ部分を探りたいのか、12時を回るような恐ろしく遅い時間に質問表を出してくる人もいる。

制度の悪用でしかないのだが、突っぱねることもできない様子。国会を滞らせるのはNGなので、出るまで待つしかない。これが公務員の待機システムである。働き方改革といっても、元々を変更しない限り、変えられない。これが国会期間中の約半年続く。

出向者は待機システムが免除されているのだが、側で見ていると気の毒で仕方ない。



2024年1月19日金曜日

Day124 超過勤務

 公務員には超過勤務の多い職場がある。

民間の場合だと、組合と企業の間に36協定があるので54時間くらいに線引きがあるのだが、公務員の場合は組合がないので、上司の裁量次第である。

そうなると労災の基準となっている80時間を境にして、越えてしまっている人に対して産業医が面談を行うことになる。

今回は、100時間は越えなかったものの80時間オーバーということで産業医面談が入った。実は民間企業からの出校者の勤務時間は、プロパーよりも1.5時間短く設定されているので、1ヶ月間プロパーと同じように働くとそれだけで+30時間となる。

出向元の換算では50時間程度(まぁ多いが)なので、体調異常が出るレベルではなくピンピンしている。もっとも最近の寒さで水分不足となり便秘気味になったのはあるが(笑)

そんなわけで、面談してみると、先生のほうも特に深刻になることなく、しばし便秘トークに華が咲いた。「便秘って、どういう状態を指すのですか?」「良い質問ですね。実は、専門医でも定義が難しい状況で、今月の健康でも話題になっていたんです。一般的には連続して3日間でない場合やバナナ状からウサギのようなコロコロうんこになったら便秘です。」という具合にむしろ先生の方が前のめりで便秘トークをしていた。側にいた看護婦さんはやや冷ややかな目であったことを付け加えておく。

ひとしきり話をして戻ってから勤務表を眺めると、150時間オーバーの欄がデフォルトで設定されているのに気づいた。メールの時間を見ると0200とか0430なんてタイムスタンプがあるので、この時間に到達してしまうのだろう。

近年、超過勤務に対して給与が払われるようになったそうである。払わずに、それこそ、こき使うのが当たり前の状態から、数段進歩したと思うが、丑三つ時や明け方にメールを送らないといけない状況では、QOLは低いと言わざるを得ない。

国家のスタッフ部門なので致し方ない部分もあるが、働き方を改革すべき部門の一つであるのは間違いない。




2024年1月18日木曜日

Day123 首相官邸

 毎日のように官邸で会見や会議が開かれるのだが、その中で月1回、所属している部署が主催の会議がある。

首相をはじめ多くの国務大臣や日銀総裁まで参加する重要な会議である。我が部門の長であっても端っこのほうに小さな机を与えられるだけという重さ。ましてペーペーは居るだけでも稀である。

という会議に居るだけ参加。

会議のセットが順番で回ってくるのであるが、ある種の肉体労働なので、手が空いた人が対応することが多い。

とはいえ、このような国の中枢で会議を支えるのはまさに宮仕。

一生に一度はやってみて良いかも。



2024年1月17日水曜日

Day122 公用文用語用字集

 公用文に使われる用語や用字を集めた用例集だけで1冊の本になっている。例えば、これ。

マジか〜、というのが正直な感想。必読ではないのは嬉しいところであるが、知っておいてねという圧力は、正直感じる部分はある。
実際、メールのやり取りの中でも、放念とか、ご如才なきことながら、など普段使わない言葉が散りばめられている。日本語には不自由していないと思っていたが、思わず検索することしばしば。
一方、普段、余分な修飾語のない文書なだけに、この手の余分な言葉は効果的で、いやらしい。
格調高い文書に見られる、と一般人は思ってしまうだけの効果があるのだが、「わかってると思うけどくだらない事をしてミスしないでね」という意味合いなので、完全に上から目線の大きなお世話であるどころか、相当失礼である。
ただ、会って云々という、文書で説き伏せる機会が多いだけに、民間企業以上にロジック、用語などをしっかり身につけておく必要がある職業である。


2024年1月14日日曜日

Day121 テレワークは捗る?

官庁は、自分達が推進しているだけあってテレワークでの対応が可能である。

もっとも、PCがシンクライアントなので、居室にいながらテレワークのようなものである。

ネットさえつながれば、どこにいようとPC環境は同じである。

では、違うところがあるか?

まず、人とのやり取りが居室で起きる。現場にいないとメールで問い合わせが来る程度となるが、居室にいるとしょっちゅう仕事が舞い込んでくるのである。

その視点からすると、テレワークになると仕事量が一気に減る。楽になる。見られていない分、仕事のオーダーが入らなければ何をやっていても良い。自由である。居室に居る人もテレワークをそのようにみている節がある。

一方で、籠って作業をするならテレワークは良い環境である。しっかりと情報をまとめたり、解析をする場合などに効果的である。

結論は?と言えば、捗る仕事とそうではない仕事があり、一概には言えない。

これがチャットベースの仕事のやり方を組織が覚えたら、居室という縛りがなくなるのでもっと生産性が上がる。かもしれない。



2024年1月13日土曜日

Day120 正しい日本語は難しい

 霞ヶ関では独特の言い回しがある。

世間一般では見かけない、というか、ちょっと古めかしい言葉である。

そのことは承知しております。詳細は、◯◯にお尋ねをいただきたいと思います。ご説明申し上げる。など。これらは、官房長官の会見だったり、大臣会見、国会での議員の答弁、関係閣僚会議などで使われていて、公開されているので確認されたし。

但し、正しい日本語になっている。

大半は官僚が原稿を作成している。原稿については、主語をぼかして書こうものなら、修正が入る。てにをはチェックは相当厳しい。全ては正しく状況を伝えるため。日本語の使い方を鍛えるなら、霞ヶ関だ。



2024年1月12日金曜日

Day119 収支統計

 財務省と日銀が出している統計の一つに国際収支統計というのがある。

日本の国のお金の出入りを示したものである。


物の売り買いは、輸出と輸入。これが貿易統計。

物が介在しないお金の出入りを見るのが収支統計という覚え方をしておくと良い。

日本の収支は幸いにもプラスである。物の出入りに伴うお金の動きは月額で輸出も輸入も7兆円ほどで、だいたい均衡している。観光客が支払うお金だったり、特許料だったり、船の代金だったりというサービスは赤字。

では、何の項目で黒字になっているかといえば、海外にある子会社から日本の親会社への送金。

さまざまな国で商いを行い、そこで稼いでいるのである。日本が生きていくためには、諸外国と友好な関係が必要が必要である。ということは統計を眺めると出てきたりする。なかなか奥が深い。

そして、こういった統計を作るのも政府の仕事。



2024年1月11日木曜日

Day118 寒い居室で頑張る

 税金で賄われているということもあり、庁舎は省エネで動いている。

例えば、夏場の服装はクールビズで、冷房温度はそこそこに扇風機を回している。逆にいうと、クールビズで扇風機を回しておかないと暑いレベル。

さて・・・、この時期だと、寒い。

半分くらいの人が出勤している日は良いのだが、週明けの朝だったり、夜になると寒さがしんしんと伝わって来る。ワイシャツ1枚で過ごすのは、皮下脂肪の厚い方ができるくらいで、スーツは着っぱなしの人が多い。

私は、作業性の面からベストを着ているのだが、まぁ寒い。親元に居た時はベストを着ていて寒かった記憶がないので、相当な省エネとお見受けした。

そんな環境で頑張っているのである。



2024年1月7日日曜日

Day117 シンプル is ベスト

 分析はとにかく多くのデータと指標を取り扱う。

したがって、データの取捨選択が重要になってくる業務になる。

取捨選択する基準は、ストーリーにある。つまり、ストーリーの仮説を立て、そのストーリーの検証を行い、成立すれば採用。という流れである。仮説は、影響の大きい順に3つ程度を挙げていく。それを地域、品目で行うので、担当としては50近い仮説を準備しておく必要がある。

そうなると、話がゴチャゴチャしてくるのであるが、それをすっきりとした一本道で紹介できるかが腕の見せ所であり、官庁でも重要視されているようである。引いては出世にもつながる頭の良さの証明にもなる。ストーリーの肝要はシンプルisベストである。

この場所を目指す人は、日頃から飲み会などで物語る訓練を積んでいくのが良いと思う。



2024年1月6日土曜日

Day116 雪の日テレワーク

 久しぶりの雪の日

報告があったので登庁したが、雪の降り方が尋常では無いので途中からテレワークとなった。

比較的柔軟な働き方ができるようになっているのは、進化している点だろう。

これでオンラインの環境が整えば、場所の制約がなくなるので、より柔軟な働き方ができるだろう。

もっとも、出向元が日本でも有数のテレワーク先端企業なので、やっとこのレベルに来たか〜という感じではある。しかし、その出向元にしても、この状況よりもっと酷いレベルからスタートして今の状況を実現したことを考えると、このテレワークは大きな一歩である。



2024年1月5日金曜日

Day115 仕事始め

 今日は仕事始めである。

と言っても、年末に休みが取れなかったこともあり、いきなり初日は休んでいる。

幸いなことに正月は国もある程度休むので、浦島太郎状態にはならずに済むのは嬉しい。

・・・しかし、である。

その翌日からガチ報告が連続するので、初日から残業突入になる。

動くとなったら、急速に動き出す。図体が大きいので、ドライビングフォースとなる所員の動きは良くする必要があるのではなかろうか?

それに加えて、なにやら毎週出すレポートの当番に当たってしまったことから、まぁまぁ忙しい。個人名で出すレポートながら、結構上の階層の人までチェックが入るのである。個人名で出す必要があるのだろうか?という疑問が沸々と湧いてくる。ちなみに、以前、このポストについていた人のレポートを見ると、バージョン改定が10以上あった。内心、やめてくれ〜という状態である。

とはいえ、ものは試し、やってみなけりゃ分からない。先行き不明であるが初日からトライである。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...