2023年10月29日日曜日

Day76 仕事に熱心

 公務員は、先を読んで滞りなく仕事を進める事に長ける特性を持たないと生き残れないレースである。ミスなく、ソツなく。入庁段階で、その片鱗は持ち合わせているのだろうが、年次を経るにつれ磨きがかかる。

その集大成が部局のトップ。

様々な情報を入手して、理解して、起こりうる可能性に気を配ることができる。

それができるのは、強力なシンクタンク機能があるためだが、ピラミッド形式でうまいこと上がるようになっている。いくつかのフィルターを経て、重要な情報が上がる。

一方で仕事熱心が故に結構なオーダーが降りてくる。

私は公務員では無いので、自分の関心事と合致する範囲で応えようとしてしまうが、公務員の皆様は答えるべき部分と流す部分が結構はっきりしている。

こういう訓練をずっと続けると危機察知能力が高まるのだなぁと思う。仕事熱心で得られるスキルが危機察知能力だとすれば、仕事熱心にならないのは損である。



2023年10月27日金曜日

Day75 年末調整に見るデジタル化の遅れ

 官庁でも年末調整が行われる。

各人に封筒が渡されて、手書きしていくという。

年末調整は普通の人にしてみると、結構な面倒さが伴う。それは、作業の多さだったり、名称が分からなかったり、ミスしても途中で変だと気づくこともなく、後に他人から指摘される嫌な気分と行った面倒さが伴う。

そんな中で手書きの年末調整は衝撃的である。

私の出向元の会社では15年以上前から年末調整は最終提出物以外の紙を見ることなく完結できるようになっている。もっともITの企業と見做されている会社であるが、それをある程度さっ引いても今時手書きの年末調整は驚きである。

勤務簿についてもエクセル管理だった。勤務時間は、PCのログオン時間をカウントすればおよそ解決する。もしくはフラッパーゲートの出入り時間で済む。

国の生産性を上げるには、まずは足元から始める必要がありそうだ。




2023年10月26日木曜日

Day74 Bloombergで仕事が変わる?

 ブルームバーグという経済や金融の情報を配信する会社がある。この部署もリソースの一つとして活用している。

特に海外の経済を探る上で、ここが提供している経済情報にはお世話になっている。

そんなブルームバーグであるが、基礎講習会が開催された。

基礎の名に恥じぬレベルからやってくれたので初心者にとっては助かったのだが、普段自分たちがやっている調査からは程遠い内容で、部署で受けた全員が肩透かしを喰らった格好だったた。

多くの情報が提供されているが、株価などの金融商品で稼ぐことに最適化されたソフト構成になっており、その中を潜って情報を得ているということが認識できたのは収穫である。使い方次第で金融でも経済動向でも使えるということ。

様々な経済指標がある。

指標だけでなく、様々な経済情報の組み合わせで経済が動いているのだから、これまでは人間の経験で予測をしていたが、これからは記憶容量底なしで昼夜分たず動けるAIの方がアドバンテージが出る世界になると思われる。

そのうち提供されていくのではなかろうか。そうなると違う仕事を探す必要が出てくる。

まさにデジタル化が仕事を変える。



2023年10月25日水曜日

Day73 仕事は続くよどこまでも

 実は月毎に行われる定例の経済報告会議が過ぎて、次の報告までの間はゆったりした時間が流れる。

とはいえ、次の報告に向けた準備を行う。

主なリソースは新聞、ウェブ、テレビ。私の場合はこれに加えてラジオや定期購読している経済誌だったり、民間出向者なのでこれまでのツテなどである。

分からないことが分かってくると面白くなるもので、延々調べ物が出てしまう。気がつくと残業時間に入るという始末。

しかし全てがアウトプットにつながるので良いサイクルになってきた。



2023年10月22日日曜日

Day72 またも勉強の日々

 ここしばらく国政イベントがない。

国会が開かれていないためである。

それでも国政自体は当然動いており、諸外国への日本の経済状態などをプレゼンするなどの仕事がある。中に入ってみないと理解、というより実感できないことはあって政治家と官僚の関係、国システムなどがそれである。

この辺りは知るほど、実感するほど勉強になる。こんなことなら、公民をもっと勉強しておけば良かった。

ところで、公民も歴史の延長のはずであるが、日本の歴史の教え方は近代明治以降が少し歪になっている。わざと分断して、何かを知らせたくないような感じがある。某藩の陰謀であるという本もあるが、その片鱗かな?と思わせる部分がある。中に入ってみると存外面白いのだ。

長い間関わりたいとは思わないが、機会があれば首を突っ込んでみるのは良い経験だと思う。



2023年10月21日土曜日

Day71 ちゃぶ台返し

 公務員は基本的には前例踏襲である。

しかし、その仕事の意味合いを考え直して、本当に必要な仕事にフォーカスし直す管理職が現れる。部下からしてみると、ちゃぶ台返しになるからたまったモノではないのだが、正しい仕事という視点では、歓迎すべきモノである。

今回は、それが発動した訳である。

正直なところは迷惑であったが、公務員の自浄作用が残っていた良い行為だと思っている。何年もそれでやってきたのに、それが私の時に来たというのは事故以外の何者でもないのであるが。



2023年10月20日金曜日

Day70 全例踏襲

 基本、公務員は前例を踏襲する。

様々な方面に晒されるので、できる限りクレームにさらされないことが生き延びるコツだからである。

何だか、目的が違っている。

高い志を持っていても、あれだけ攻撃を受ければ避けたくなるのは仕方なしである。まして、OECD加盟国の中で下から2番目になるくらい人が少ない国なのだ。一人にかかる負荷が多すぎる。コロナの時に病院などのライフラインが少なくなって問題になったが、これとて国は無駄遣いをしているので削減すべしという国民の要望を受けて引き下げて行った結果。

世界を見てもこれだけ複雑性の高い社会は無いので調整が大変なのである。そうなると前例を踏襲するのが生き延びる知恵となる。頑張って、様々な創意工夫をした挙句批判に晒されて体調を崩す人などは結構いる様子。

学校の先生をはじめ、反撃ができない、反撃をしてこないところに対して執拗な攻撃をする傾向がある限り、前例踏襲というのは続くと思う。そしてこれが日本を弱体化する悪い習慣。日本をコントロールするならここを突いて、国の中枢を弱くする。そうすれば簡単に乗っ取れると考える何モノかがいてもおかしくない。



2023年10月19日木曜日

Day69 管理職とリーダーの違い

 中間管理職とリーダーは同じように扱われるが案外違う。

上位下達(じょういかたつ)が管理職だとすると、先導がリーダー。管理職にリーダーの要素を持たせたいのは山々だけど、そもそもが違う。

宮支えの中も同じ。

どちらかというと軍隊式のピラミッド構造になっているので上位下達が基本であり、そこに忠実な人が求められる。ある職位の中でのリーダーシップや創意工夫は求められるが、そこを逸脱する行為は御法度となる。

リーダーはあまり求められていないようであるが、むしろ求められるステージはあって、官報に名前が載るあたりから。

私のような、いち私企業、特にある程度イノベーティブに動けた会社でも職位を飛び越して動いき度々イエローカードを出されていた人間が宮支えをするというのは、浮く以外の何モノでもない。幸い官報には乗らないので良いのだが、将来最初からここを目指す人は要注意である。



2023年10月18日水曜日

Day68 何もない日の過ごし方

 仕事柄、国政の動きに左右される。

忙しい時は次から次へと仕事が入ってくるが、暇な時もある。

今日はそんな暇な日。

したがって次の山に向けて準備をするのである。

これまでの資料を見直してより良い結果を導くための方法を考えたり、手順を見直して生産性を高めるたり、時間の都合で調べきれなかった部分への追加調査や将来に向けた勉強・・・といったことをする。

基本、自分の興味の部分なのでやることは沢山あるし、あっという間に時間が過ぎていくのだが、これもまた仕事として認められるのだから勉強が好きな人向けの仕事ということになる。



2023年10月15日日曜日

Day67 議員会館への旅

 毎月、月例で報告会がある。

報告会資料は、月例終了後に冊子となり、希望する国会議員へ配布される。

その配布方法がアナログである。職員が配り歩くのである。

モノは経験とばかり、配布してみた。議員会館への旅である。

国会議事堂の目の前にあり、各議員に執務室と秘書官数名のいるスペース、面会者と会うスペースなどがある。この場所にこの広さは中々な費用がかかるはずだが、記憶では国から支給だったと思う。政には金がかかるようである。

政策調査会は、大体地下のフロアーにあるようで、こちらは窓もなく狭くちょっと別の雰囲気。コストを抑えている姿が垣間見える。

面白い経験だったが、配布物が重くて筋肉痛になりそう・・・



2023年10月14日土曜日

Day66 役者揃い

 国会答弁は質問も事前だが、回答も事前に出される。

これは前日にはわかるので、ざっと目を通して翌日の国会答弁を聞いていると、一言一句違わずに質問しているのがわかる。あれだけ長いセリフを間違えずに気持ちを乗せて言うのは、すごい役者と言っても良さそうである。

一方で、ここまで決まっていれば、この会議やらなくて良いんじゃない?と思ってしまう。外国の議会は一触即発なことが多いのを見ると、このようなシステムはとっていないのだろうな。おそらく御前会議でのいざこざは命取りということなのだろう?

一方で、企業では会議の生産性を高めるなど、日々努力をしているので、要る会議と不要な会議は透けて見えてしまう。ぶっちゃけ、企業視点から見たら、これは不要な会議。だって進み方が決まっているし、何かの結論が出ないのだから。

そういえば、回答は質問者へ事前オープンになっているのだろうか?質問だけ事前入手というのはアンフェアだなぁ。そのうち調べてみよう。

せっかくの役者揃い、違うところに力を注いだほうが良さそうだが、一つの劇だと思ったら案外楽しめるのかもしれない。



2023年10月13日金曜日

Day65 国会答弁

 国会答弁は事前に国会議員から提出され、その後に役人、いわゆる事務方が準備しておく。なので、当日は変に紛糾せずに済むというメリットがある。さらに、どんな人が大臣になってもあまり差が出ないというメリットもある。

正解があり、何も起きない時はメリットだが、正解はなく変わっていくのが当たり前、変えていくのが当たり前の時代に入るとデメリット以外の何者でもない。

一般の人たちの生活がまず違う。

大企業未満、中小企業以上に設定された賃金体系に組み込まれている事務方が「一般の人たち」を自分たちくらいとみたら、もうずれている。賃金体系に限らず、仕事をする能力についても受験戦争を勝ち抜いた人達だらけなので落ちて行った人の感覚は、分からない。

なので、作成された答弁を見るとズレているなぁ、と思うことが多々ある。場合によっては、国会議員が答弁通りに答えないとかもあり得る。国会議員も大概だが、よほど一般の人たちを理解しているから、読んでいて違和感を持つ人もいるだろうなと思うのだ。

守られた箱の中から思考で答弁を作るシステムが続くなら、一般の人たちに向けた政策が出ることは無いだろうな。



2023年10月12日木曜日

Day64 国会待機というシステム

 民間から出向して、この仕事は独特だと思ったのが国会待機というシステム。

国会を行なっている期間中は、議員の答弁への対応やマスコミ対応に対してすぐに回答できるよう、各班の責任者は待っている必要がある。とのこと。

待機解除が出ないと帰ることができない、とされている。連絡ができればOKだと思うが、慣習。公務員の長時間残業の原因の一つ。仕事柄、突発的な事象への対応が必要ではあるが、登庁してまでする必要がある場合は、タクシーでも何でも使ってくれば良いので、これは変えても良い文化だと思われる。



2023年10月11日水曜日

Day63 強力なホメオスタシス

 仕事柄なかなかテレワークが進まない部署である。

即時性が要求されることと、常時性のふたつが原因。こう書くと小難しく見えるが、要は、どんな時間でもすぐに対応せよと言うもの。

この文化があって、PCがシンクライアントなると、テレワークでオフィスと同じ生産性を上げるには様々な制約が出てくる。

加えて仕事を出す側の意識も変わっていないので、こりゃ進まないハズである。

出向元の場合は、テレワークが基本になってしばらく経ち、一時期の落ち込みを経た後の生産性は、大体の人がオフィスにいる時以上に成っている。

失敗が許されない職場でもあるので、生産性の落ち込みはその後の評価に響く。即ち命取り。挑戦が成功して大きな果実を得るより、挑戦が失敗した時のダメージの方が遥かに大きいのだ。そうなると強力なホメオスタシスが働くから変わらない。

なので、ダメージを受けない外部の人間が色々トライして、上手くいったものを取り込む。と言う構成になっている。そう言う意味では、私のように挑戦するのが普通の新規事業経験者はホメオスタシスに対抗するには、うってつけなのかもしれない。



2023年10月8日日曜日

Day62 敵の敵は味方

 この時期は異動が多い。

とある大臣秘書官が上司の一人となって着任してきた。

これまで随分と悪名高く、目の敵にされていた人だった。高圧的で無茶な仕事が多いためだ。

実際、その現場も見て納得したのだが、月数回しかないので我慢できる範囲だと思っていた。しかし、ほぼ毎日起きるようになるとは、どうしたものか・・・

と思っていたが、秘書官時代の話を聞くともっと無茶振りが大臣から来ており、傘になっていたということが判明。物言いは変わらないしが、一生懸命に仕事をしているだけというのも判明。

早速、旧大臣の秘書から様々な要望が来ていたのだが、一議員になったのだからこちらに過度な負荷をかけるのは違うだろう、などバトっていた。これがなければ仕事が増えていたわけで、逆に強い味方が付いたようなものである。

敵の敵は味方。



2023年10月7日土曜日

Day61 エコノミスト

 経済分析の面白さだろうか、当てに行くという行為があるようだ。

翌月の経済指標をさまざまな背景をもとにして推測する。これが病みつきになると立派なエコノミストとなれるようである。

自然科学専攻なので自然を理解したいとは思うが、指標をあてに行くという考えはついぞ持ったことが無かった。あてにいく楽しみを持っている人たちがいることは理解できたが、したいとは今のところ思えない。エコノミストになれるかは、神のみぞ知るところではあるが、新しい考え方に触れることができた刺激的な1日であった。



2023年10月6日金曜日

Day60 静かな環境

 居室は高層階にある。

窓もあり、なかなか見晴らしがいいのだ。都心で電柱もなく、緑も実は多く、開けている場所を眺められるのは、仕事の合間のホッと一息つける瞬間でもある。そして、静かな環境でもある。

場所柄、デモで声を張り上げる人たちが結構いるのだが、実はほとんど聞こえない。

仕事に集中すれば尚更耳に入ってこなくなる。

残念ながら国政と同じく声は聞こえにくいのかもしれない。



2023年10月5日木曜日

Day59 ライフラインはコンビニ

 庁舎にはセブンイレブンがある。

これが日々の激務を支えるライフラインになっているのだ。

昼食の提供はもちろんのことだが、大概の人は遅くまで仕事をするので、晩御飯はコンビニ弁当となる。ある時刻になってくると、皆そそくさと席を立ち弁当をぶら下げて帰ってくる。そして自席で夕食を取り始める。

コンビニ様様である。

でも、ここまで人のコストを掛けないと維持できない国仕組みというのは、どうしたものだろうか?例えば、皆より早く帰れているという女性職員は、終電で帰る。

若い時期に目一杯仕事の経験をするのは重要だが、色々考えさせられる回答だった。自宅に帰る際にもコンビニに寄るのだろうな・・・。やはり、コンビニは都会のど真ん中でもライフラインなのである。



2023年10月4日水曜日

Day58 令和ぽんぽこ予想合戦

 官僚の仕事は予測することから始まる。

今日は官房長官の会見あるのか。大臣は会見をするだろうか?するならばメディアの記者の質問内容は何だろうか?それを想定して、事前に問答集を準備する。

いわゆるカンニングペーパーの類である。

いい意味での忖度ができるのが良い官僚となる。

平成では多摩ニュータウンでタヌキのぽんぽこ合戦だったが、令和は霞ヶ関で予想合戦が繰り広げられるのである。



2023年10月1日日曜日

Day57 新しい上司

 10月に入り新しい上司が来た。

前の上司に引き続き日本銀行から出向している優秀な人である。

3つの班をまとめる位置付けになるのだが、一つの班でもすごい情報量なので、これを統合していくのは大変である。が、おそらく数ヶ月もしないうちにできるようになるのだろうと思えた。

特に、私は異動した当時、ここで使っている言葉に面食らったものであるが、新しく来た上司は初日から用語を使いこなしてスムーズに入り込んでいる。初めての出向とのことなので、用語などは知らないはずであるから、日銀でも同じ使っていたのかもしれない。この時点でレベルが違う。日銀のレポートで気になっていた部分があったので、ぶつけてみたい。

蛇足だが、日銀とは何なのだろう?

お金は日本銀行券というし、政府と独立して民間資本が入っている。つまり株式会社の発行する券を有り難がっている。そこが金利の決定権限や紙幣を発行する権限を持っているのは、何やら変な気がする。創立当時に株券を持っている人がその後の利益を享受できる仕組みなのだから。時間ができた際に今一度深掘りしてみたい。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...