2025年2月28日金曜日

Day322 悲しき現象

 宮仕えをする役人を叩くのが一般化したのは、おそらく90年代に入ってからだろう。宮仕えの場でやっていることを誰かが批判するために、バッシングという言葉が流行語になってしまったことがあった。

宮支えの場では、国民が知らないような、大切な情報がたくさんある。政策を考えるときには、その情報が必要だ。その情報を守るために、慎重に行動する必要がある。それが宮仕えの役割なのだ。

加えて宮支えを行う者は常に将来を見通す能力を持つ必要がある。今日の政策が、将来どうなるかを見据えて決定する必要がある。しかし、最近の宮仕を為す者はその能力を失いつつある。

それは、マスコミや国民からのバッシングが続いたためだろう。宮支えを為すものが慎重に行動することは大切だ。マスコミや国民からのバッシングがあると、それだけで進むものも進まなくなるからだ。ゆえに慎重に慎重を重ね、確実に進む道を探っていく。しかし、それが過ぎると、失敗はできなくなるし、度が過ぎると宮仕は間違いを犯さないという誤った思想に行き着く。誤謬というやつだ。国民もそう思い、宮仕を為すものもそう思うと、誰も間違いをすることができなくなる。現在の宮支えの場は、硬直が劇的に進行するか、柔軟性を取り戻すかの瀬戸際にいるのだ。

誰しも自国の未来を悲しいものにしたいとは思っていないはずだ。国民一人一人がその能力を獲得するのが理想である。さもなくば、宮支えを為すものに持たせ、その結果を監視すれば良い。決して敵対するものでもバッシングの対象でもなく、この国の行末を我が身として考える同士である。

2025年2月27日木曜日

Day321 研究者あるある

同じく宮仕えをしている別の省庁の経済系研究員の報告を聞く機会があった。報告のモチベーションは、データの中にある数学の関数が見えたことによる。ワイブル関数である。ワイブル関数に関しては触れないが、ありふれた関数ではある。正直なところ経済学では知らないが、とにかくその関数の形が見えると、どうやら興奮してしまうらしい。


何か特別な効能でもあるのかと思ってしまうが、どうやらただの関数の形状らしい。変態じゃ無いかと思ってしまうが、それが研究者というものだ。人それぞれ、研究対象に惹かれるものがあるのかもしれない。私たち一般人からは理解し難いかもしれないが、研究者たちの情熱は本物だ。


それにしても、この研究者がワイブル関数の先に見た何かは一体何なのか。恐ろしくて聞けなかったが、きっとそれでいいのだろう。もし、私たちにも何かを教えてくれる素晴らしい関数などと思うものなら、手招きされて門をくぐる羽目になるかもしれない。

2025年2月24日月曜日

Day320 フィードバックがあるから分かる取り組み結果

 宮仕えの場での取り組みに対して、職員からのフィードバックがきた。

評価が下がっていたのである。このような現象が起きる原因には、実際やってない場合は甘んじて受け入れる必要があるが、これまで誰も着しなかったことをいくつも始めていた結果だったので、期待値が高すぎることが挙げられる。

要望事項を出したものの改善につながらないことに不満を感じている可能性がある。

簡単だが有効な方法として、期待値を適切なレベルに設定しなおすのが良い。ただし、個人的には嫌いな方法である。根本治療ではないからだ。

そのほかの方法としては、成果を上げた職員には、適切な報酬や表彰を与えるというのもある。こちらも根本治療ではないが、個人的には好きである。輝く場が出来るので、表彰された人は気分が良い。

根本治療は、要望に真正面から向き合い解決することである。これは、時間も労力もかかるのだが、後戻りせず、将来の人たちに大きな恩恵がある。

いずれにしても、フィードバックがあったからこそ分かること。製造業では当たり前のPDCAを回すのは大変であるが、前に進むことができそうである。

2025年2月22日土曜日

Day319 幽霊というか亡霊

退任した大臣や高官が大学教授として活動することがよくある。現場の意見を聞くために特別な説明会を実施することがある。場合によっては毎月である。

しかし、そのような人たちに特別な説明会を毎月設定する必要があるのかは疑問である。残念ながら、そのような方々は退役された方々あるいはもはや幽霊、亡霊の類である。

このような手間と時間がかかることは、局長級の業務に支障をきたす可能性がある。また、退職した大臣や高官に対する敬意や感謝の気持ちは理解できるが、彼らに対して特別扱いすることは、公平性や効率性に欠ける。

官僚組織には、改革や効率化が求められている時代だ。業務やマネジメント業務が手薄になるという問題を減らすために、時間のバランスを取りながら、より効果的なコミュニケーション方法を模索する必要がある。


2025年2月21日金曜日

Day318 抵抗勢力

 時代の変化に対応するため、企業や組織は新しい働き方を模索している。その一つに、時差出勤がある。これは従業員が同じ業務をするにも関わらず、時間帯をずらして出社することで、混雑を避けることができる方法である。

もはや新しい動きでもなんでもなく、既に定着した働き方であると思っていたのだが、この働き方に対して、一部に抵抗感を示している人が居るのだ。全員が揃わないと効率的ではないという理由からである。前時代的な働き方を是とする思考に驚きを隠せない。さまざまな理由をつけてはいるが、彼らは、従来の働き方に慣れ親しんでおり、変化を受け入れることができないのである。

仕事の指示は、自分の部下に出す。ただし、ひな壇に座る人からの自分の部下とは目の前に出ている人。見えない人は休んでいるので、人員としてカウントしない。テレワークなんぞはもってのほか。という思想である。

そして、困ったことにこういう思想を持っている人に限って、組織内で声が大きいことがあるのだ。変化した先の働きやすい職場を見ている側からすると抵抗勢力である。

2025年2月20日木曜日

Day317 宮仕えの場で新しいことを始める人

 官僚というと、どうしても保守的なイメージが先行してしまう。しかし、実際にはそうではない人も多く存在している。彼らはリスクをとって新しいことに挑戦することで、大きな成果を生み出そうとしているのだ。

既存の制度や慣行にとらわれずに、どうあれば皆が幸せになるのだろうか?ということを日々考え、新しいアイデアを導入することができる人である。前例が無いので、彼らの周りには、宮仕えや民間企業、地域住民など、関係者が集まって新しい取り組みを共に進めていくことも多い。彼らは、前向きな姿勢や意欲的な発言で周りを引っ張り、チームとしてコトにあたり全体を活性化させていくのである。

彼らの存在は、官僚制度に新たな息吹を与えるものでもある。こうした前向きな官僚たちがいることで、制度の改革や新しい施策の実現など、より柔軟かつ効率的な官僚制度が実現できる可能性が高まる。慣習にとらわれず、リスクをとって新しいことに挑戦することで、私たちの周りの環境や社会がより良くなっていくことを期待するとともに、プレイヤーとして参画するのは如何だろうか?

変わることを厭わない官僚は確実に居る。

2025年2月17日月曜日

Day316 叫ぶ人たち

 官邸前で主義主張を叫ぶ人たちがいることは、現代の日本においてもよく見られる光景の一つである。彼らがなぜ官邸前で主張を叫ぶのか、その理由にはいくつかの要因が想像できる。

まず一つ目の要因は、政治の場に自分たちの意見が反映されないという不満や不信感である。政治家が自分たちの声を聞かず、政治や政策に対して無関心であると感じる人々が、官邸前で声を上げることで政治家たちに訴えかけることができると考えるのだろう。

二つ目の要因は、メディアやインターネット上で情報が偏向されているという認識である。実際、多くの情報を記者に提供しているがほとんどは報道されない。何かスキャンダラスなことがあった場合には、目の色の変わった記者が乗り込んできて、繰り返し同じことを聞くのである。普通の神経なら、こんな執拗な攻撃を喰らったらメンタルがやられる。彼らはメディアが報じない真実や本当の情報を自分たちで収集し、それをアピールすることで、多くの人々に訴えかけようとしているのかもしれない。

また、三つ目の要因は、社会的な不満や不安感である。経済的な問題や格差、就労条件の悪化など、社会に不安定要素がある場合、その不安を抱えた人々は政府に対して批判的になり、官邸前で声を上げることで、政府に対して抗議や意見を述べることができると考えるのかもしれない。

しかしながら、官邸前で主義主張を叫ぶことは、適切な方法ではない。議会制民主主義を敷いている日本において、政治の場に自分たちの意見を正しく正当に伝える方法は数多く存在する。議員との面談や政治団体への参加、署名運動など、多様な手段があるのだ。それらの方法を使い、政治家に直接意見を伝えることが大切である。政治家の多くは、まともである。

2025年2月16日日曜日

Day315 宮支えで働くということ

 宮仕えの場を仕事の場として選んだ人々は、定期的に異動が行われることを知っている。そして、異動によって全く異なる仕事に就くことがあるということも知っている。宮仕えという職業は定まった職種であるが、その中でも職務内容は多種多様であるため、異動によって全く違う職場で働くことがある。

例えば、完全なるド文系の人間が、IT部門で働き、仕様書を発注するなど。

このような異動があるため、公務員という職業はリスキリングが必要な職業である。宮仕えでは、異動先で必要なスキルや知識を身に付ける必要があるため、職務に応じた研修や勉強会に参加することが求められる。また、異動先での仕事に慣れるためには、現場での経験も重要である。異動のたびに新しい環境に適応する必要があるため、宮仕えでは絶えず新しいことにチャレンジしなければならない。

宮仕えという職業は、国民の生活や社会の発展に大きな貢献をしている。そのため、宮仕えは常に最新の知識やスキルを身に付け、職務を遂行することが求められる。リスキリングが必要であることは、宮仕えを行う者として働く上での重要なスキルであり、日々の仕事に取り組む上で意識していかなければならない。

2025年2月15日土曜日

Dy314 これぞ日本の生きる道

 トルコ大地震。その時、日本から自衛隊を中心とした救援隊が派遣され、多くの命を救っていった。救援隊が到着した際、トルコ政府が言った「日本が来た、もう大丈夫だ」という言葉に、非常に感銘を受けた。

私たちは日常生活の中で、日本という国がどれだけ大切に思われているかをあまり実感することがない。でも、この言葉は、外国からの評価としては極めて高く、私たち日本人にとって非常に誇り高いものである。このことをもっと多くの人に知ってもらいたいし、政府も私たち日本人も、もっと自信を持って良いことだ。

さらに、この出来事が示すように、日本は世界に貢献することができる国である。今後も、日本は国際社会で積極的に貢献し、他国から信頼される国であり続けるべきだと思う。何も特別なことをする必要はない。困っている人がいたら助ける、日本人として当たり前にしていることを続けるだけで良いのだ。

また、このような災害時には、自分たちが手助けできることがあるということも忘れないようにしたい。私たち一人ひとりが、できる範囲で支援することが、大きな助けに繋がるのだ。

トルコ大地震での日本の救援活動は、私たち日本人にとって誇り高いものであり、国際社会での日本の存在感を示すものであった。私たち一人ひとりが、自分たちが住む社会を支えることができる力を持っていることを、この出来事を通じて再確認した。


2025年2月14日金曜日

Day313 異世界からの生還

 まるで異世界転生ものとして語れる宮支えの出向であるが、大きく異なっている点がある。

出向期間が決まっているため、生還できるのである。異世界転生者の場合、帰り道が見つからなかったり、現地の事情に適応できずに生き延びることができないといった危険性がある一方、出向者は期間を終えると必ず戻ることができる。そして、その間に得たスキルや人脈は、戻った後のキャリアアップに大いに役立つ。

ただし、出向は異世界転生のようなファンタジー的な体験ではない。痛みもあれば、辛いこともある。期間中は現地のルールや文化に適応し、新しいチームやプロジェクトに参加するための努力が必要である。また、会社に戻ったとしても異なる組織や文化に再び適応する必要がある。それでも、出向を経験することは、キャリアアップのための貴重な経験であり、将来の成功につながる可能性を飛躍的に伸ばす機会である。

2025年2月13日木曜日

Day312 宮仕えで異世界転生

 異世界転生物という小説のジャンルがある。

主人公が死亡した後、異世界で再び生まれ変わり、前世の知識や経験を生かして活躍するという物語である。しかし、このような現象は小説だけの話に止まらない。実は、民間企業から宮仕えすることで、まるで異世界転生したかのような体験できるのである。

出向先の宮つかえの場は、民間企業とは全く異なる文化やルールが存在する。そのため、出向者はまるで異世界に飛び込んだような感覚を覚えることがある。しかし、出向者が出向元で培ったスキルや経験は、そのまま役立つことがある。例えば、民間企業でITの知識を身につけた出向者が、宮仕えの情報システムの面で活躍することができるというケースである。私の場合、日本でも有数のデジタルを活用している会社の一つであるから、最前線の研究者ならいうまでもないが、昔技術者、今企画というステータスでも結構なアドバンテージを保っていられたりする。

一方で、異世界転生物と同様に、宮仕えの場で生き残るためには、新しい環境に適応し、新しいスキルを身につける必要がある。異世界で魔法を使えるようになるように、出向者も新たな業務に対応するために、努力や研鑽を積む必要があるのだ。

逆に宮仕えでの経験が、元の民間企業での業務にも活かされることがある。出向者が宮仕えで培った知見を持ち帰り、民間企業の業務改善に役立てることができる場合もある。できれば、そうあって欲しい。

つまり、民間企業から宮仕えに出向くことは、まさに異世界転生物のような体験をすることになる可能性を秘めている。新しい環境に飛び込み、前職で培ったスキルや経験を生かし、新たなスキルを身につけることで、より多くの成果を生み出すことができる可能性があるのだ。

2025年2月9日日曜日

Day311 調査のインパクト

 今年もまた、この時期がやってきた。年次報告書の提出時期である。

閣議報告にあがり、国会では取り上げられ、日経新聞では特集を組み、NHK民放を問わずニュースではほぼ必ず触れる。

出す意義としていくつかある。

国内外の経済状況を評価し、国内経済の発展状況を把握できる。政策決定に必要な経済的な根拠を提供することができる。国内外の投資者に対して、信頼性の高い情報を提供することができる。国内外の経済状況を比較することができ、国際的な競争力を向上させるための課題を提示できる。国民に対して、経済的な知識を提供することで経済意識を向上させることができる。

続けることで、定点観察にもなり、中の職員のレベルを維持することにも繋がる。中の人としてはツラい状況を乗り越える必要はあるのだが。

インパクトのある仕事に携わることができるのは、宮支えの場ならではだ。これらの仕事に向けて、共に取り組む仲間がいて、お互いに影響し合いながら成功に向かっていくことができる環境も、宮支えの場ならではの体験。一度覗いてみることをお勧めする。


2025年2月8日土曜日

Day310 ブラック企業体質

 宮支えの場は、ブラック企業体質があると一般的には思われている。実際、長時間労働が発生しており、最終退出時間が30時で翌日の10時には職場に出ているということもある。家にはシャワーを浴びに帰っただけ、ということも聞き及ぶ。

長時間労働による弊害は知っての通り、ストレスや疲れ、不眠症などの健康上の問題を引き起こし、仕事とプライベートのバランスを崩したり、何より仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼす。

この宮支えの場では、長時間労働が発生しやすい環境が嫌というほど整っている。働き方に対するプレッシャーや負荷が高い職場や文化があるし、仕事の質や量が多いし、資源や人手不足があるし、時間外の労働が正当化されている文化があるからである。

しかし、本当の意味でブラックなのか?というと、実は疑問が残る。たとえば、労働者の権利も福利厚生の担保も十分整っているし、残業代については全額支給されるため不当はない。何より、 仕事の価値が高く、自分自身のスキルや能力が評価されること、仕事の目的やミッションが明確で及ぼす影響が大きいこと、 職場でのスキルアップやキャリアアップにより持続的な成長のチャンスがあるのだ。自らの能力のキャパシティを最大限に引き出した上でクリアしていく仕事が次々と来るのであれば、ブラックという指摘は少し外れているのかもしれない。


2025年2月6日木曜日

Day309 親しき仲にも礼儀あり

 宮支えの場はさまざまな思惑が交錯し合う複雑な構造を持つ場である。

政治家や官僚などの職務に対する負担や責任が大きいため、失敗や間違いをすると、国民や関係国などから批判され、政治的責任や経済的責任などが問われることがある。また、政策や決定に関連する情報なども公的なものであり、結果が悪化した際に隠蔽や操作などと思われようものなら、国民の不信感や国内外からの信用損失なども生じる。このような理由から、宮支えの場においては脇の甘さが命取りになることがあると言われている。

ただ、秘密にするという約束のもとで話されたことが暴露され、それがある人にとって不都合であった場合に更迭などの降格処分が下されたなら、確かに脇の甘さが命取りだったといえるが、暴露したほうの罪は問われないのだろうか?一方が責任を負うだけだとすると、脇の甘さのツケが双方の信頼関係を損ねる事態に発展する。ならば、親しき仲にも礼儀ありがしっくりくる。

2025年2月3日月曜日

Day308 攻めの情報システム部門

 企業の情報システム部門は、主にシステムのセキュリティや運用の保守を担当する守りの部門とされている。しかし、近年のテクノロジーの進化やビジネスの変革に伴い、情報システム部門は、新しいテクノロジーを活用して仕事の仕方を変え、ビジネスに貢献する攻めの部門になりつつある。

ここ宮支えの場においても、情報システム部門は新しいテクノロジーを採用することで仕事の仕方を改善し、効率性や生産性を高めることを目的とした攻めの部門へと変わりつつある。

一般的な理解としての情報システム部門は、攻撃やハッキングなどの悪意ある行為から国の情報やデータを保護するために、ネットワークやコンピュータのセキュリティを管理する守る業務であるが、テクノロジーの専門家としてのアドバイスを提供することも始まっているのだ。業務ニーズに応じRPAやAIなどを組み合わせてソリューションを提供している。これには、テクノロジーと業務課題を結びつけることが求められるため、高いスキルと共に縁の下の力持ちとして、人の喜びを自分のものとして喜べる心意気も要求される。たとえ陽が当たらなくとも、国の運営の効率化に向けて重要な役割を果たしているのだ。


Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...