2024年3月31日日曜日

Day168 去る人

 今日は年度末であり、異動のシーズンである。

この部署でも同様で、数名の方が部署外への異動だったり、親元の企業に帰っていった。

親元の企業名は伏せるが、聞いたことがあるなんてレベルではなく、商社や銀行など知らなければ社会人としては失格の烙印を押されるような会社である。しかも、企業側としては狙って送り込んでいるはずの幹部候補生だろうから、優秀である。

ここを見ていると日本の未来って、案外安泰なのでは?と思わせるのだ。問題があるなら、彼らを使う側。ポテンシャルは見えないだけにタチが悪いのだが、彼らの能力を引き出せないなら、損失である。

世代の傾向はあっても個々人は違う。自分のパフォーマンスをしっかり出せる範囲をしっかり持ち、コミュニケーションスキルは高く協調性がある。指示されたことしかしないと言われがちだが、自分の興味に合う部分が出れば、際限なく力を発揮する。

そのようなメンバーと働けることが勉強である。

きっと親元の企業に戻っても活躍するのだろう。今後の活躍が大いに期待できる。むしろ、願わくば日本を見捨てないでほしいところである。



2024年3月30日土曜日

Day167 定年を待たず旅立つ

 役所にこそ、定年がある。

さながら双六の如く、次々といろいろなポストを経験し、専門性を磨き上げていく役人であるが、ゴールがある。その最終地点には長く留まっていると次の人が上がれないし、次の人が退かないと、さらに下のひとが上がれないので、お退きいただくこととなる。

それゆえ、役所にこそ定年がある。

半年ほど前だが、あるトップが定年退職し、再就職先を探す姿を見ることができた。ちょっと寂しい感じはあったが、どうやらアカデミーの世界に行ったようである。やはり地頭が違うので、あっという間であった。

その定年を待たず、新たな道へ進む人もいる。むしろ、賢いなぁというのが正直な感想だ。退職金の額と再就職先での額を比べた結果であろうが、長期レンジで見れば最終ゴールの一歩手前で退いて次の道というのは、良い選択の一つであろう。

一方で、妙に大学教授に政府高官のポスト経験者がいるいうのが理解できた瞬間でもあった。何せ、海外の機関で働いていたり、大臣の秘書官を務めたりと民間では考えられないような経験をしているのだ。このような経験を(おそらく安いコストで)迎え入れられるのは、大学としても良い話なのだと思う。大学には多様性が必要であり、ここに定年は要らない。



2024年3月29日金曜日

Day166 仕込み

 官庁は、部署によるが対外公表資料だったり、白書を作っている。

それらは成果発表のようなものなので、定期的に行われる。

◯◯白書なるものは、一年間の集大成になるので半年くらい前から仕込みが始まる。

しかも、タイムリーな話題であることが条件なので、先を見通しながら最新情報を集め、構築していく。人によっては、この白書が作りたくて入庁する人もいるくらいである。

その白書であるが、多分にもれず仕込みが開始されている。しかも、内容の骨子、スケルトンについては3ヶ月以上前からかなり上の責任者からの承認が必要である。スケルトンが決まれば、論を展開するための図表も定まり、これの仕込みも結構前から行われる。

したがって、入稿直前にデータがアップされて、より良いデータになったりする。実際、前回の白書ではデータカット2日前に元データがアップされた。担当からは、白い目で見られたが、新聞社に特集が組まれた際も取り上げられるほどのパートとなった。

そういった仕事を通常の仕事の合間合間に行っている。どうりで、忙しいわけである。



2024年3月28日木曜日

Day165 有給休暇を取る

 社会人になって驚く制度の一つに有給休暇というのがある。

お金をもらって休めるのだ。

勤めの期間、さまざまなことが発生するので長い間働いてもらうのに、労使ともに都合の良い制度となっている。

プライムに登録されているような企業の場合、かなりの率で有給休暇が取れるのだが、いまだ多くの企業で十分に取れているかというと、そうでもない。

官庁ではどうか。

さまざまな部分で中小企業以上、大企業未満という位置付けにしているようなので、有給休暇は比較的取れるようである。

中でも、退職間際で有給休暇が余っている場合。とにかく休んでもらう。務める期間が決まっている期間従業員などでも、それは同じ。

取り方であるが、それは部署による。仕事に支障がなければ、自由である。理由も問われない。当たり前だが、法律で決められている通り。

むしろ取るほうが後ろめたくなって、事情を話すことが多い気がする。

労働時間は長いのだが、こういう部分はホワイトである。



2024年3月25日月曜日

Day164 食堂のおばちゃん

 国会議事堂周辺の永田町エリアは食べ物を入手するのが苦労する。

そんな中で庁舎にある食堂は大変助かる。

実際、余程の大人気店でもここまで並ばないぞ、というほどの行列がお昼にできる。もちろん皮肉である。もうちょっと平準化を考えようよ〜と思うのだが、限られた時間しかないので、外に食べに行くのも難しく、どうしてもこうなる。

私もよく使っているが、昼は混みすぎているのでコンビニまたはお弁当。もっぱら夕食で使っている。

そこに名物おばちゃんがいる。

甲高い大きな声で、今日もありがとね〜とか、お仕事ご苦労様がんばってねーとか、食器を下げに行った職員に声かけをする。結構乱暴な皿の扱いをしていて、ガサツな部分が見えるのだが、夕食でのエネルギー補充に加え元気をくれるので、あと一踏ん張りに効く。憎めないキャラである。

そのおばちゃん曰く、今日は、プレミアムフライデーだよね。早く帰んなきゃね。

いつの間にか忘れ去られたそのワードだが、この省庁で言うのは、いろいろな意味でイタイ。ちょっとガサツにも程があるぞー、と思っていたら、皮肉で言ってんのよ、とのこと。

一本取られた気分である。

定着する新しい試みをしたいものであると思うのであった。




2024年3月24日日曜日

Day163 共働き

 旦那が外で会社勤め、奥さんは専業主婦。なんて家族像は一般的にはレアケースである。

しかし、官庁の場合、長時間勤務だったりシフトが組まれてしまうためか、家事参画が難しいため、子供が産まれようものならパートナーが家を守る役目を負わないといけないパターンが色濃く根付いている。

そうなると益々仕事に追われても何とかなるため、さらに仕事に費やす時間が増える。それはそれで仕方ないのだが、悪影響としては世間一般の家庭像が分からなくなるというのがある。何せ、いくら賢くても、人間体験しないことは、いくら想像しても実感が湧かないから、無理なのである。

だからいまだに、旦那が外で働き、家で奥さんは専業主婦をするという一馬力型の家族像が最初に出てくるのだ。悲しいのは核家族がメインで考えている点。多様性が求められている中で、考えている人たちに多様性がなければ、良い案は浮かびにくいものである。

多様な人や環境でも優れたパフォーマンスを出せる仕組みを民間企業は作ろうとしている。役所に民間企業のノウハウを吹き込むのも仕事のうちと思い、仕事以外の仕事を進めている。



2024年3月23日土曜日

Day162 まつりごと

 前々から不思議だったのだが、まつりごとの漢字は、祭と政がある。

何だか両極端な感じを受けていたのだが、実際に接してみると両者は似ているところがあるのだ。どちらもハレの舞台で舞うという点だったり、多くの裏方が居て支えているという点だったり、まつりが終わった翌日はひっそりとする点だったりする。

今朝は、特に実感した朝だった。

誰もいないんじゃないか?というくらい静まり返っていた。

強者どもが夢の跡、かもしれない。


Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...