役所にこそ、定年がある。
さながら双六の如く、次々といろいろなポストを経験し、専門性を磨き上げていく役人であるが、ゴールがある。その最終地点には長く留まっていると次の人が上がれないし、次の人が退かないと、さらに下のひとが上がれないので、お退きいただくこととなる。
それゆえ、役所にこそ定年がある。
半年ほど前だが、あるトップが定年退職し、再就職先を探す姿を見ることができた。ちょっと寂しい感じはあったが、どうやらアカデミーの世界に行ったようである。やはり地頭が違うので、あっという間であった。
その定年を待たず、新たな道へ進む人もいる。むしろ、賢いなぁというのが正直な感想だ。退職金の額と再就職先での額を比べた結果であろうが、長期レンジで見れば最終ゴールの一歩手前で退いて次の道というのは、良い選択の一つであろう。
一方で、妙に大学教授に政府高官のポスト経験者がいるいうのが理解できた瞬間でもあった。何せ、海外の機関で働いていたり、大臣の秘書官を務めたりと民間では考えられないような経験をしているのだ。このような経験を(おそらく安いコストで)迎え入れられるのは、大学としても良い話なのだと思う。大学には多様性が必要であり、ここに定年は要らない。

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