2024年10月13日日曜日

Day254 営業

 宮支えの場においても、民間の力は必要なので強力の依頼も含めて、ちょっとした営業回りに出ることがある。

例えば、出版物などを紹介する事業である。

おもいっきり関係のある会社の場合、講演を依頼するのだが、そのような会社ではない場合には、そもそもの接点がないということも多い。もっとも、出向させているくらいなのだから、少しは関連があるはずなのだが、きっかけが属人的なものであると、世代を重ねるとナゼか出向しているというだけになることがある。

そんなところに対しても、今後も人を出し続けてもらうために、出版物などの紹介とともに、ビックサイトの展示会程度なら基調講演になりそうな人が出向いて講演を行うのである。迎える方もやや大変ではあるが、良い機会となっているようである。

もっとも、関心のない人や部署には響かない。猫に小判であるから要注意である。



2024年10月12日土曜日

Day253 秘密の部署

 企業には、事業をする上で秘匿にする情報がある。丸秘などと呼ばれるものである。

当然ながら、宮支えの場には、企業以上に秘密にしなかればいけないことがある。場合によっては、所属員の名前はおろか、人員数、メールアドレスなども秘匿である。所属していたことも言えない。

そんな場合、どのようにコミュニケーションを取るのか?といえば、対面だったり、実はメールだったりする。最初をクリアしてしまえば、あとは普通なことが多い。

流石にメールアドレスが所員Aと言った具合に書かれていたのには面食らったが、所属している人も極めて普通だったりする。



2024年10月11日金曜日

Day252 石の上にも3年

 宮支えのお仕事は、部署によって仕事のペースが変わってくる。1年に1回というのもあれば、半年に1回、4半期に1回というのもあるが、大体は毎月同じような仕事が起きる。

大概の場合、マニュアルを見ながらか先輩の仕事を見ながら学ぶOJTで行われる。驚くべきはその習得スピードである。石の上にも3年というが、ここでは単位が異なっている。月である。

そう石の上にも3月で一人前になっていることを求められるのである。

初月と翌月のミスは引き継ぎのミスだったり習熟度合いを理由に許されるが、3ヶ月目にはもはや許されない。職が変わって同じようにミスをすると、そういったレベルの人という烙印を押されることになる。

一般的には、そこまで厳しい職場は多くないと思われるが、ここは宮支えの場。日本の教育は、この宮支えの場で活躍するためにできているといっても過言ではない。つまり、日本の最高学府を出てきた猛者たちが跋扈する職場なのだ。

例えるなら、中・高・大と勉強におけるトップ層を走り抜けたような人達がゾロゾロいるのである。そう考えると、単位がずれていてもおかしくはない。

ただ、色々わかるためには、やはり3年という月日には意味があるのだろうから、仕事の種類にもよるが、3年は同じ仕事をした方が良いと思う。



2024年10月7日月曜日

Day251 お金の話

 宮支えの場の給与の話。

サラリーに関していえば概ね、大企業>宮支え>中小企業>零細企業。

これは公表されている部分に関しての話である。

見えない部分だとどうか?

管理職になった場合

大企業>宮支え>>中小企業>>零細企業

こんな感じで左二つの伸びがある。

さらに経営者など幹部になった場合はこんな感じ。

大企業、中小企業>宮支え>零細企業

大企業は当然だが、中小企業は自分の報酬を自由に決められるので割と高くなることが多い。零細企業も同じ状況だが、原資が少ない。それでも宮支えは高級の部類に入る。

次に幹部を終えた後はこんな感じ。

宮支え>>零細企業>中小企業>大企業

第2の人生に移れる可能性の高い宮支えは結構有利である。少なくなってきたとはいえ、各種関連団体に2年程度勤めて退職金をもらうのを5〜10年繰り返し、一気に増やすのである。零細企業や中小企業は幹部を終えた後でも経営に関わることができるので、案外もらえることがある。大企業は、別の会社で顧問になるなど、スキルが活かせる場合には次があるが、稀。だいたい終了である。ここまでに稼いでおく必要がある。

これで抜けているのが、ドロップアウトパターン。要は出世競争で止まってしまった場合。出世競争はいずれの企業体でも起きるが、上がりにくいのは大企業と宮支え。宮支えの場合、歳のわりにさまざまな経験をしていることが多く、高い能力を失っていないことが多いので、途中で止まっても早めに見切りをつけて別の場所で活躍できることが多い。一方、大企業には上がれなかった場合の救済措置がない。こちらも別の場所で活躍できることが多いものの、給与が比較的高いこともあり、そのまま位続けて気がついたら移れない状況だった。となる。

そう考えると、宮支えの場が人気になる理由は自ずと分かるはずである。国政に関わることができるのもモチベーションだが、カネもモチベーションになるのだ。



2024年10月6日日曜日

Day250 心を亡くすとかいて忙しい

 宮支えの場は、恒常的に忙しい。仕事に波があるのは、どの仕事も普通であるが、高いレベルで波がある。すなわち、普通の帰宅時間が深夜残業帯で、少し忙しい時は日を跨ぐ。仕事が重なる場合は、タクシーじゃ無いと帰れない。1日の区切りは、始発が動き出すまで。

これは、なかなかに激務であるが、人間不思議なもので3カ月もすると慣れる。

この状態が普通になるとアドレナリンが出っ放しの興奮状態になる。マラソンのランナーズハイと同じである。

悪いわけでは無いが、自分の経験上、体が悲鳴を上げているのか注意深く自分と対話しておく必要がある。その状態から戻る時だったり、いきなり切れてしまった後が割と大変である。

一気にやる気がなくなってしまったり、ひどいとうつ状態になる。ただ、中途半端に行動力が残っているのに、やる気がなくなってしまうと悪い方で行動力を発揮してしまう。すなわち、飛び込んだらラクになれるかなという状況である。

当然ながら、そんな状態にならないようにするのが良い。難しい場合は、自分の体が発する声に耳を傾ける。必ず何かシグナルを出しているのだ。忙しい時は、心に余裕がないのではあるが、他ならぬ自分の声である。それは拾おう。



2024年10月4日金曜日

Day249 デラックス推進

 DXという言葉がある。既にスラング感のあるDXであるが、デジタルトランスフォーメーション(Digital X-formation)の略である。トランス(trans)に横切る・超えていくという意味があるのでXをあてている。

とはいえ、一般的に馴染み深いDXは豪華なほうのデラックスだろう。

製品の豪華版といえば、デラックス。少し洒落て書くとDX。

だが、組織の名前でDXとする場合、デラックスは、まず無い。

何を豪華にするのやら・・・。デジタル化の必要性が浸透していないのが、良くわかる。まだまだ先は長い。



2024年10月3日木曜日

Day248 新しいミッション

 この時期は、一般企業とは異なり異動のシーズンではない。

それでも必要とあれば、新しいミッションがスタートする。今回もその一例である。

宮支えの場は、そこに座ることに意味がある。すなわち組織と座席、つまりポジションが全てを表す。そんなこともあり、他の部局はどこ吹く風である。自分の仕事を黙々とこなしていれば良い。逆にいえば、それをしていれば国レベルが動かせるほど組織設計がしっかりしているともいえる。

大概の場合、自分のポジションに就いて仕事をこなすことで、リソースの殆どを使うことになる。すなわち新しいミッションを並行して持つような人はほとんどいないのである。

なるほど、周りを見渡しても、兼務をしている人はなかなか見つけられない。

それだけ激務であるとも言える。もっとも古い友人で、3〜4個くらいの兼務がついているのが居たが、省として初事例を次々と作り出しているのだから彼は猛者ということだろう。

さて、企業からの出向者は期間が限られており、せっかく出向となったからには、その中でさまざまな経験をしたいもの。

今月から正式に新しいミッションを兼務することとなった。働く意義を向上させるプロジェクトなのだそうだ。外部からの目で見て改善点を洗い出すということ。全体に影響を及ぼす面白い仕事である。

希望すれば、このような仕事をすることができる点で硬直し切っているわけではないことの証左になるだろう。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...