2024年2月21日水曜日

Day146 象牙の塔

 統計結果を元に様々なことを議論し、推定し、文書として練り上げる。これこそ官僚のなす技である。

しかしながら、外で体験してくれば実体験として分かるものを、あーでもない、こーでもないと捏ねくり回していることも良く見られる。

端的なところで言えば、給料。大企業ほどではないが、大多数の会社に比べれば高給であるのだが、朝から晩(というか夜中)まで働くから、比較しようにも周りはみんな同じ公務員。これが普通だと思ってしまう。

旦那が働き、奥さんは家で専業主婦しても、今時成り立つのである。これが普通になり、他の状況が想像できなくなる。

例えば、女性に年収108万円以下の人が多い理由がすぐに出てこないのだ。出てきても、頭で分かるだけで、実感として分からないので、ちょっとの税金を納めればもっと収入アップするのだから、やらないのは別な理由があるに違いない!と、論理的な展開になる。マジメか!


現場に答えがあるから、官僚には少しアソビを持たせてあげたい。



2024年2月18日日曜日

Day145 笑いが絶えない職場

 結構笑い声が絶えない職場である。と聞くと、嘘でしょ、と思われてしまうが、実際笑い声が起きることが多い。

議員への答弁を作ったり、大臣からの宿題を返すにあたり、よく話し合いを行うので自ずと笑いが発生するのである。この辺りは国会対応という大きな目標に向かっているため、連帯感が生まれやすいのだと思われる。

加えて、遅い時間まで働くことからくる一種の高揚感も手伝っているのだと思われる。

夜の10時を過ぎてからが勝負。順調に行って終電。ハマったらタクシー。結構ギリギリで仕事をしていると、ドーパミンが出て、きっと病み付きになっているのだろう。かつて体験してきた身として言えることは、決して悪くは無いが、あの生活に戻ろうとも思わない。

今日もプロパー官僚を脇目に、そそくさと帰るのである。



2024年2月17日土曜日

Day144 有給休暇

 社会人の権利の一つに有給休暇がある。

休んでも給料がもらえるという素敵な制度である。勤続年数にもよるが、長いと年に20日もらえることが多い。

この官庁では、半年間は試用期間という位置付けで有給休暇はゼロだが、半年経ったら10日間もらえる。出向者の場合は、欠勤してみたところで親元の有給休暇を消費すれば良いので、この10日の意味がわからないところではあるが、もらえるものは貰っておこう。となる。

しかし、多くの企業で有給休暇を100%消費し切る人は、多く無いようである。出向者に話を聞いても、完全に消費し切る人は猛者と呼ばれるらしいので、出向元は猛者だらけということになる。

こういった自社以外の文化に触れることができるのが、出向の醍醐味の一つである。

自社の常識、非常識。これがわかるだけで、人生豊かになれる気がする。



2024年2月16日金曜日

Day143 永田町の食事事情

 永田町の食事事情は結構貧しい。

建物内に食堂とコンビニがあるのが救いである。

街中をぶらぶらしても飲食店は一切なく、一般の人が前触れなく入れそうなのは、国会記者会館の食堂くらいなものだろう。

あとは、入場カードを持っていれば国会図書館の食堂という手もある。

普通は入れないのだが、議員会館の地下にも食堂がある。

そうなると、少し足を運んで赤坂や虎ノ門で食べることになる。

往復の時間と外食代を考えると中々辛いものがある。コンビニと食堂様様である。



2024年2月15日木曜日

Day142 根回し

 決議をスムーズに回すために行うのは、根回し。

普通の会社でも根回しをすることが多いが、官僚の世界は滞りなく進ませることが最上の価値なので、根回し上手こそが最も価値を生むようである。

毎月行われている会議であっても、前々日くらいから関係者にレクチャーを行なっていく。そう変わることはないのだが、根回しを行う人のその数や前日だけで20人は下らない。しかも、政治の中枢に近くなるにつれて、役職の高い人が説明に行く必要があるので、幹部は分単位のスケジュールになる。

そうなるとどれだけスムーズに説明できるかがポイントになる。

説明の上手さは、相手が聞いて納得するストーリーとして渡せるかどうかに掛かっている。昔話のように、「昔々あるところに、おじいさんとお婆さんが住んでいた」から始まる定番フレームワークでどんな話でも語れることが、相手の扉を開けるために必要なのだ。




2024年2月14日水曜日

Day141 実は協力している

 国会などで論争している野党と与党。

実は、より良い政策を作るという意味では、協力し合っている。野党の質問に答える形で、少しづつ進む形式をとっているのである。

もっと、ズバズバっと物事が決まっていく感じが欲しいところであるが、日本の政治は手戻りなく着実に進ませる方法を選んだようである。

柱となる与党の政策に対して、野党が質問という愛の鞭でしっかりしたものにしていくのである。質問は人も国も鍛えるようである。



2024年2月10日土曜日

Day140 大雪対策

 テレワークが導入されている。

大雪が予想される日は、テレワークを活用して交通混乱を避けて出社したり、そもそも、在宅に切り替えることで混乱そのものに合わないようにすることができる。

問題は、在宅勤務の環境。サブモニターは必要だし、回線の太さと容量も必須。その次は、執務環境。在宅時に周囲がうるさいと集中できないことがある。近くに工場がある、隣人がうるさい、幼い家族が居て遊びをせがまれる、自宅にいるので休みと同じ扱いになる家庭などがその例。

後者は、ほとんど支援のしようがないのだが、前者は結構できる。住宅手当などが支給されているのであれば、ここも考えて良いのではないかと思えるし、デジタル化が遅れているというなら、補強するならここだろう。

今やネットワークは、電気、水道などと同様に、使いたい時に潤沢に使えないと困るインフラなのである。大雪、大雨、大地震。こういった自然災害が起きたときにも真価を発揮する部分に投入してこそ、国土強靭化である。




Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...