2023年12月9日土曜日

Day101 遠いDX

 官庁のDXはなかなか遠い。

文書作成にワード、エクセル、パワーポイントを使っているのだが、共同編集ができないバージョンである。

セキュリティーの問題が大きいのだと思うが、それにしても使いこなしの余地があると思う。ファイルを共有フォルダに置いて、そこから引っ張ってくることで業務効率化されるのは、2000年台で完了している思想であり、遅れている。

今は共同編集だったり、自動的にデーターベースが出来上がり、ダッシュボードも作れるのが主流。さらには人が多大なコストを払って作っていた間違ってはいけない文書もRPAでさささッと作れて、過去のバージョン管理も自動で行う。のだが、今は全て人力。

業務を一から定義し直さないと、単にネットワークでファイルが見られます、共同で編集できます、がDXになってしまう恐れが高い。業務改善は、プロセスを把握した人ができる行為なので手がかかるし、コストもかかるが、そこを越えてしまえば大きな成果が得られるのである。

抜本改革を標榜するなら、業務の見直しにケチらずコストを掛けるべき。全体の奉仕者であるが奴隷ではないし、国民に忖度して予算を削り本質的な仕事ができない状況に向かう必要もない。ここが遅れるほど、莫大な見えないコストになるのだ。30年後のなりたい日本の姿から導き出して制度設計を進めて欲しい。



2023年12月8日金曜日

Day100 DX

 とうとう100日目となった。

仕事に慣れてきた頃が一番危ないというので、気を引き締めていこうと思う。

それはそうと、官庁への問い合わせ方法が未だ電話である。

メール、チャット、問い合わせフォーム。いくらでもありそうなものなのに、問い合わせ先に担当者名を記入して電話が書いてある。

問い合わせが電話であることのメリットは、残らないこと。デメリットも残らないこと。

もしかすると回答を残すのが嫌なのかもしれないので、メリットのみ享受している可能性はある。ただ、問い合わせフォームを作って組織的に対応すればもっと楽になるし、回答集が蓄積されれば組織としても強くなっていくと思うのだが。

DXは仕事の見直しがスタートである。こんなところにもDXのネタがあるのだ。



2023年12月7日木曜日

Day99 継がれるもの

 民間企業の場合、先輩に連れられて飲みに行き、翌日は二日酔い。という状況はまぁまぁ、ある。特に若手の場合には酒の飲み方・注ぎ方や翌日の仕事の仕方なども先輩から教えてもらうことが多い。

官庁だとどうか?

その点はあまり心配ないようだった。先輩が若手を連れ出し、2次会、3次会になるに連れて先輩が全て奢るという、私にとっては普通の習慣がここ霞ヶ関でも行われているようである。

当然、飲んだ翌日(または翌週)の朝イチで先輩の下に駆け寄り、お礼を言うことも行われていた。

先輩としては、自分も若い時に先輩にしてもらっていることが多く、その先輩に奢ってもらったお礼を今返しているだけに過ぎない。

飲みニケーションという言葉が廃れようとしているが、ここにもまだまだ残っているようである。



2023年12月6日水曜日

Day98 レクの話 再び

 久々に親元の上司と面談があった。

その中での一コマ


私「これから統括官へレクがあるんですよ。」

上司「へぇー、レクリエーション?楽しい職場だね。」

私「あ、レクチャーです。自分が担当している分野の経済動向に対して説明するんです。」

上司「担当者にプロフェッショナルの意識とモチベーションを持ってもらう良い方法だね。うちでも導入するかな」


着任直後の私の反応と同じである。レクの意味の取り違えから始まり、システムとして優れている部分に目が行く。

担当がその分野を一番知っており、その中からピックアップされた動きを上司が統合して、さらに上司(この場合は大臣)に報告する。各人の能力任せなところはあるがよくできたシステムである。

ある目的に向かった課題を達成するために敷かれたピラミッド構造の組織設計と運用は、官庁が秀でていると思う。民間企業はそれを学んでおくと良いと思う。ただ、若い段階で出向になり、そこまで気づくかというと難しい。

かくいう私も全く畑違いの分野から、一応、人事部扱いで出向になったことで人事制度についても目が行く用意なったのであって、元の部署(DXを推進する部門)だったら気づきもしなかったことだろう。

民間企業は積極的に取り入れて良いと思うし、官庁は民間へそのノウハウを伝えに出向しても良いと思うのである。





2023年12月3日日曜日

Day97 立入禁止

 久々に見る立入禁止の貼り紙。

公園にある穏やかな立入禁止ではなく、これでもか!というくらいの大きな紙で立入禁止が貼り出されている。

それもそのはずで、とある統計を集計している部署の扉。日本のみならず、世界も注目する数字を叩き出す部署である。事前に知ろうモノなら、様々なことに応用可能である。

普段は開けっ放しで廊下からまぁまぁ中を確認できたりするのだが、この時期は中を窺い知れることはない。行き交う人の足音が大きく早いことやプリンターが四六時中動いていることから忙しくしていることは想像に難くない。

大きな影響を及ぼしているということがモチベーションとなるなら、こういった部署での仕事は天職以外の何物でもない。やりたい事と出来ること、期待されていることが合致した人は幸せであろう。


2023年12月2日土曜日

Day96 1ヶ月のお仕事

 配属される部署によって大きく異なるのだが、毎月同じ仕事が発生する職場では1ヶ月があっという間に過ぎていく。

大体、上旬に大きな報告が一件。並行してレポート一件。中旬に大変忙しいのが一件。下旬に作業量だけはべらぼうにあるのが一件。これをこなしているだけで1ヶ月が瞬く間に過ぎていく。

さらに、国務大臣からのオーダーが入れば最優先で仕事を進めるし、国会が開催されればさらに忙しくなることこの上なしである。

そんな日々を過ごして早くも6ヶ月目に突入した。作業自体は3ヶ月程度で慣れたが、考え方はまだ慣れないのと、半年経っても新しいことが次々と出てくるのである。これまでの仕事とは大きく異なるので覚え、学ぶことばかりなので飽きないといえば飽きないのだが、気が休まることもない。

4半期ベースだったり、1年単位で進む仕事の場合はどうなのだろうか?興味深いところであるが、いずれ折を見て聞いてみたい。



2023年12月1日金曜日

Day95 新しい道へ進む人

 公務員は安定しており、倫理に抵触することをしなければ定期的に昇給して生活していくことができる。位置付けも、大企業までではないが十分高級取りの分類に入る。という認識があるが、特に間違いはない。

そんな中でも、民間に行くという選択を選ぶ人も少なからず居る。

民間も楽な場所ではないという声も聞こえてこようが、当人のポテンシャルは十分にある。厳しい受験戦争を乗り越えて名の通った大学を卒業し、無茶苦茶な倍率の公務員試験を通過し、希望の省庁への適性をクリアして入ってくるのである。民間の企業にも相当優秀な人材はいるが、結構なポテンシャルがあると言える。

むしろ、官庁に染まり切る前に新たな道を模索するチャレンジャーは積極的に取った方が採用コストを考えるとお得なのではなかろうかと思ってしまう。

新しい道を進むにあたっての唯一の懸念事項としては、コスト意識の違いである。正確性を求めて多大なコストを払える国の機関ではなく、最小にも到達しないコストで成果を求められる民間企業(というところもある)という差。

とはいえ、様々なリスクを見た上でチャレンジするのである。ぜひ円満退職し、民間の良さを元同僚に伝え、有能な人材を民間に流す役目も果たして欲しいものである。次の職場での成功を願ってやまない。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...