2023年10月11日水曜日

Day63 強力なホメオスタシス

 仕事柄なかなかテレワークが進まない部署である。

即時性が要求されることと、常時性のふたつが原因。こう書くと小難しく見えるが、要は、どんな時間でもすぐに対応せよと言うもの。

この文化があって、PCがシンクライアントなると、テレワークでオフィスと同じ生産性を上げるには様々な制約が出てくる。

加えて仕事を出す側の意識も変わっていないので、こりゃ進まないハズである。

出向元の場合は、テレワークが基本になってしばらく経ち、一時期の落ち込みを経た後の生産性は、大体の人がオフィスにいる時以上に成っている。

失敗が許されない職場でもあるので、生産性の落ち込みはその後の評価に響く。即ち命取り。挑戦が成功して大きな果実を得るより、挑戦が失敗した時のダメージの方が遥かに大きいのだ。そうなると強力なホメオスタシスが働くから変わらない。

なので、ダメージを受けない外部の人間が色々トライして、上手くいったものを取り込む。と言う構成になっている。そう言う意味では、私のように挑戦するのが普通の新規事業経験者はホメオスタシスに対抗するには、うってつけなのかもしれない。



2023年10月8日日曜日

Day62 敵の敵は味方

 この時期は異動が多い。

とある大臣秘書官が上司の一人となって着任してきた。

これまで随分と悪名高く、目の敵にされていた人だった。高圧的で無茶な仕事が多いためだ。

実際、その現場も見て納得したのだが、月数回しかないので我慢できる範囲だと思っていた。しかし、ほぼ毎日起きるようになるとは、どうしたものか・・・

と思っていたが、秘書官時代の話を聞くともっと無茶振りが大臣から来ており、傘になっていたということが判明。物言いは変わらないしが、一生懸命に仕事をしているだけというのも判明。

早速、旧大臣の秘書から様々な要望が来ていたのだが、一議員になったのだからこちらに過度な負荷をかけるのは違うだろう、などバトっていた。これがなければ仕事が増えていたわけで、逆に強い味方が付いたようなものである。

敵の敵は味方。



2023年10月7日土曜日

Day61 エコノミスト

 経済分析の面白さだろうか、当てに行くという行為があるようだ。

翌月の経済指標をさまざまな背景をもとにして推測する。これが病みつきになると立派なエコノミストとなれるようである。

自然科学専攻なので自然を理解したいとは思うが、指標をあてに行くという考えはついぞ持ったことが無かった。あてにいく楽しみを持っている人たちがいることは理解できたが、したいとは今のところ思えない。エコノミストになれるかは、神のみぞ知るところではあるが、新しい考え方に触れることができた刺激的な1日であった。



2023年10月6日金曜日

Day60 静かな環境

 居室は高層階にある。

窓もあり、なかなか見晴らしがいいのだ。都心で電柱もなく、緑も実は多く、開けている場所を眺められるのは、仕事の合間のホッと一息つける瞬間でもある。そして、静かな環境でもある。

場所柄、デモで声を張り上げる人たちが結構いるのだが、実はほとんど聞こえない。

仕事に集中すれば尚更耳に入ってこなくなる。

残念ながら国政と同じく声は聞こえにくいのかもしれない。



2023年10月5日木曜日

Day59 ライフラインはコンビニ

 庁舎にはセブンイレブンがある。

これが日々の激務を支えるライフラインになっているのだ。

昼食の提供はもちろんのことだが、大概の人は遅くまで仕事をするので、晩御飯はコンビニ弁当となる。ある時刻になってくると、皆そそくさと席を立ち弁当をぶら下げて帰ってくる。そして自席で夕食を取り始める。

コンビニ様様である。

でも、ここまで人のコストを掛けないと維持できない国仕組みというのは、どうしたものだろうか?例えば、皆より早く帰れているという女性職員は、終電で帰る。

若い時期に目一杯仕事の経験をするのは重要だが、色々考えさせられる回答だった。自宅に帰る際にもコンビニに寄るのだろうな・・・。やはり、コンビニは都会のど真ん中でもライフラインなのである。



2023年10月4日水曜日

Day58 令和ぽんぽこ予想合戦

 官僚の仕事は予測することから始まる。

今日は官房長官の会見あるのか。大臣は会見をするだろうか?するならばメディアの記者の質問内容は何だろうか?それを想定して、事前に問答集を準備する。

いわゆるカンニングペーパーの類である。

いい意味での忖度ができるのが良い官僚となる。

平成では多摩ニュータウンでタヌキのぽんぽこ合戦だったが、令和は霞ヶ関で予想合戦が繰り広げられるのである。



2023年10月1日日曜日

Day57 新しい上司

 10月に入り新しい上司が来た。

前の上司に引き続き日本銀行から出向している優秀な人である。

3つの班をまとめる位置付けになるのだが、一つの班でもすごい情報量なので、これを統合していくのは大変である。が、おそらく数ヶ月もしないうちにできるようになるのだろうと思えた。

特に、私は異動した当時、ここで使っている言葉に面食らったものであるが、新しく来た上司は初日から用語を使いこなしてスムーズに入り込んでいる。初めての出向とのことなので、用語などは知らないはずであるから、日銀でも同じ使っていたのかもしれない。この時点でレベルが違う。日銀のレポートで気になっていた部分があったので、ぶつけてみたい。

蛇足だが、日銀とは何なのだろう?

お金は日本銀行券というし、政府と独立して民間資本が入っている。つまり株式会社の発行する券を有り難がっている。そこが金利の決定権限や紙幣を発行する権限を持っているのは、何やら変な気がする。創立当時に株券を持っている人がその後の利益を享受できる仕組みなのだから。時間ができた際に今一度深掘りしてみたい。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...