2024年8月24日土曜日

Day258 船頭多くして船山に登る

 船頭多くして船山に登るという諺がある。

旗振り役が多いととんでもないところに行ってしまうという意味。宮支えの場合、体制を整えて動き出すまでの根回しは、関係部署が多岐に渡っているので面倒である。動き出しても、何かと船頭が多いのだ。

新規事業を作ることに従事していたが、既存事業の面々からは、大概は無視。無視されない場合は、軋轢。そのくせ、会社が従来事業に最適化されているので、権限は向こう。その間をぬって進めるのは並大抵ではない。しかし、会社初の仕事をこの十年程度は行ってきたので、後に続くようになったし、藪刈り程度はできたと自負している

しかし、宮支えの場合は、感触としてはもっと大変。トップダウンでやっても、2階層程度下ると最早動かない。ボトムアップは実現できる気がしないという状況。立ちはだかるのは、壁というよりダム。

諦めるのは性に合わないので、粘ってやってみることにする。何せ、船頭が多いと山も登れるのだから。



2024年8月23日金曜日

Day257 プランB

メインのプランに対して、次点の策として言われるプランB。

宮支えの場合、ほとんど発動しないのだが、実は策としては必ず持っている。少なくとも、現場においては、プランBやCなども持っているのだ。常に発動し続けている。

だが、外に出るのは、考えうる全てのプランを加味した結果としてのプランになるので、プランAしか無いことが多い。

Aを作るのに殆どの可能性をあたっているので、作れないのである。

しかも、前提条件が変わったら、また別の案件であるから作り直す。かくしてプランBは無いのである。

これに関して問題があるとすれば、前提条件が消えてしまっていることであろう。検討している間に当たり前のことになってしまうのだ。前提条件が変われば、出る結果も異なるのは当たり前なのだが、ちょっと軽視されている感じはある。プランBに移れないのは、これも原因の一つだと思う。



2024年8月22日木曜日

Day256 お上の力と言われないために

 我々、一般企業からするとお上の力は絶大だと感じる。

実際、絶大なのだと思う。国を運用する法律を決める力があるから、自分の会社が影響を受けるかどうかで天と地ほどの差が広がっても仕方がない。

が、中に入ってみると受ける印象は異なる。

意外だろうが、中にいる宮支えの役人のほとんどは、ひたすらに低姿勢である。

情報をもらえないと、政策もつくれなければ、政策評価もできず、何も動けないのである。つまり、達磨状態になるのである。

これは、一般企業に当てはめると理解はできる。現場から情報の上がらない企画だったり、経営本部である。

これは回避すべき項目。疎かにするとあっという間に潰れてしまうかもしれないから、一般的な企業の経営者は、それが恐ろしいということを重々承知している。だから現場を大切にする。

宮支えでも大事なことだと把握しているのだが、少々困ったことに親方日の丸は早々に潰れない。少なくとも自分の任期中に潰れることは、まず、ない。となるとモラールであったり、高い視座がその原動力となる。

その視座を上から下まで持ち合わせていることが、何気に多いというのは救い。そのような人は、協力してもらっているという姿勢に立てるので、低姿勢なことが多いのだ。ただ、全員が全員そうであるとは言い切れない。稀にずれている人もいる。

そんな人が外との接点を持った時が、面倒かもしれない。最大限の礼を尽くしていると思っているが、既にズレている。社会との接点が宮支えの中の場合、そのズレを認識できないまま培養されてしまう。しかも、周りも似たりよったりなので修正を迫る人が周りにいないし、民間から言えるわけもない。

かくして、お上からの仕事は嫌がられ、お上の力となる。

そうならないように、民間企業までOJTの枠を広げてみてはどうだろうか?



2024年8月19日月曜日

Day255 お見送り

 もしかするとTVで見た人もいるだろうが、新しい大臣が来る時に受け入れるとともに、旧大臣を見送る「お見送り」なるものがある。

ご時世柄、大臣に報告をしているような人たちが現場でお見送りを行い、そのほかの面々はテレビ中継でお見送りを行う。

独特な慣習ではあるが、別れるのが惜しい大臣などがいた場合、自然発生するような感じである。逆に嫌われていた大臣などは、これで会わなくて済むとばかりに人が増えるようではある。

官僚に対して理解のある政治家は、別れるのが惜しい大臣の部類のようで、官僚の心の扉を開きハンドリングできる。一方で、官僚は政治家の敵と言わんばかりのステレオタイプの政治家の場合には大体反感を買っている。内心嫌いと思っていると相手に伝わって相手からも嫌われるというやつだ。それとはまた別のパターンとしては、元官僚の政治家。これは案外面倒なタイプらしい。

中を知っているから、官僚としての勘所も分かり良いのでは?と思うのが外からの見方。中からの見方は、真逆。勘所が古く、官僚として、馬車馬の如く仕事をして、キャリアを積んだ経験が抜けず、自分がやっていたように馬車馬の如く官僚を働かせて消費するのみ。官僚方は、大臣の理念などがあっていれば、それでも働くだろうが、そこまで労に見合うほどの共感も特権も無いので「ヤーめた」となる。せっかく育ってきた人間が一番割りを喰い、そこから離脱する。やーめたと離脱できるのはまだマシで、社会から離脱することになる場合も少なくないらしい。少々ヤバい構図である。

さて、お見送り。どちらが人が多いのだろうか?願わくば、自然発生でお見送りが起きていることを祈りたい。



2024年8月18日日曜日

Day254 固定電話

 必要性の低さからだろうか、いまだに固定電話が主力である。

出向元では、チャットベースで仕事が進んでいるので、電話をかけるのは数えられるくらいしかない。社内のほとんどはチャットですむ。

電話をかけるのは、ログを残したくない時。すなわちヒソヒソ話の時。

それとて、全員にiPhoneが渡されているので、どこでも仕事ができる。

一方で宮支えはというと、固定電話が我が物顔で机の一角を占めている。さほど広くない机の一角を占めているのである。正直邪魔である。

テレワークを行なっても個人のデバイスを使うことになる。電話代は自分持ち。通話無料の人は問題ないが、30分も40分も話し込むことの多い調整業務の場合で従量課金は応える。これではテレワークが進まない。官庁ならTeamsオンラインミーティングとか音声通話アプリにすればいいのにと思うのだが、各官庁ごとに使うソフトもセキュリティーレベルも異なるのだそう。

これを統一するためにできたのがデジタル調であるから、その動きに期待するしかない。道具が仕事の律速になっているのが官庁である。果たして固定電話からどこまで飛躍できるのだろうか?導入後が楽しみである。



2024年8月17日土曜日

Day253 とはいえお盆

宮支えは、つまるところエッセンシャルワーカーなので、お盆シーズンの休みを長く取れるというわけではないのだが、やはりこの時期は仕事の絶対量は少なめである。

例えば定例で開催される会議においても、宿題の量などは普段よりも少なめである。管理職が変わるというのも手伝っている部分はあるものの、やはり少ない。

こんな時は、早く帰って自分や家族のために時間を使いQOLを上げるのが良い。

長い時間、割と高速で走り切る必要のある職業でもあるので、心の電池が空っぽになってしまってはいけないのである。

そのためにしっかり働き、しっかり遊び、しっかり休むのだ。



2024年8月10日土曜日

Day252 とはいえ夏休み

 宮支えが暦通りの出勤と休みとはいえ、特別休暇という夏休みがある。

連続して3日間取れるというものである。

土日前に取って、開けた後の1日は有給休暇をつけて6日間休み。・・・と考えるのが常だと思うのだが、年末年始の休みですら1週間歩かないかの公務員。仕事から離れると怖いのか、そのように考える人が少ない。

大概の場合、自分が居なくても仕事は進む。むしろ、進まないようであれば、仕事のやり方としては失敗している。しかし、自分が居ないと進まないようにしてしまっている。仕事が完成する前ならわかるが、根本が違っているようだ。

とはいえ、夏休みに入ったのならば、すっかり忘れてリフレッシュするのだ。

ギアを切り替えて、休息に忙しくするのである。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...