2024年4月21日日曜日

Day182 IT投資不足

 セキュリティーの問題もあるのだろうが、オンライン会議をするのがエライ面倒である。

大企業に良くありがちなのが、強固なイントラネットと外部のインターネットをハイブリットで使うための環境構築に手間がかかるというもの。

この省庁でも、タイヘンメンドウである。他の省庁の事例を知らないので、良いのか悪いのか分からないのだが、自分の親元と比べるとお粗末であることは分かる。親元企業はIT企業として通っているので(実際デジタルスキルがある程度持ってないと社員としては低位の部類になってしまう)、比べること自体が酷かもしれないのだが、「今月容量使い切りました!」とかちょっと残念なことが多い。

何でそんなことが起きるのかと聞いてみれば、デジタルスキルは評価の対象外になっているので、誰も磨かないそうである。加えて四六時中建屋内に居るので、時間が止まってしまったかのような設備が多い。例えば、民間出向者がガジェットを導入していたりすると相当浮いて見えるのだ。そのくせ、外部環境で仕事しないくせに覗き見防止シートを全員に付けるなど疑問が残る投資がある。

さて、最初のオンライン会議。共通の回線を引くなどちょっとしたIT投資をして、会議ごとにログインパスワードを変えるなどのセキュリティを強化すれば、容量使い切りました!とか、残念な現象も減るし、どの省庁に行ってもすぐ繋がるようになる。つぎ込む人の数も減る。こういったアンバランスを取り除ければ、もっと活躍してくれると思うのだが。

人の能力を発揮させていないことこそ、最大のロスである。IT投資でそれを取り除けるなら、安いものである。



2024年4月20日土曜日

Day181 支える者

 役人は全体の奉仕者であるが、ごく限られた領域で言えば国務大臣に支えることもある。というか、中央省庁の場合はトップに大臣がいるので、支えていると言える。

大臣は内閣から任命された政治家であるから、地元へのアピールとして仕事やってる感を出す必要もある。

とある会議では、いつもオンライン出席をしている大臣がいるのだが、現場となる会議室に行かないとマスコミの写真に映らない。自分で撮ってしまえば良さそうなものだが、場所柄写真は御法度であるから使える写真は限られている。そうなると、地元の応援者に報告できる写真が少なくなり、アピールが減ってしまう。なので今回は現場に行く!となる。

政治家の映りたがりは、性格的な部分もあろうが、死活問題でもあるようだ。

支えている職員は、(大臣が良い人なら)何とかしてあげたいと思っているので、頼ったら何かしら知恵を貸してくれるはず。そんなことが考えられるのも、ここならではのこと。



2024年4月19日金曜日

Day180 体が資本

 度々触れている気がするが、体が資本である。

長時間労働の状況がある中で判断も求められるのだが、寝不足や体調不良があると真っ当な判断が下せなくなる。

プロパーの職員は、遅番で真夜中あるいは朝白む時間帯に帰宅したり、当番制で宿直だったりするのを見かける。

一方で私のような民間からの出向者は、いくら出向中の職場に従うとは言え、最低限度のレベルでは親元の労働条件が引き継がれるので、徹夜しての労働は多くの企業で認めていない。

仕事というのは、100mダッシュではなくマラソンのようなもの。1ヶ月だけ持つ方法では長続きしない。

一方で人間、慣れもある。

誰もが知っている国立大のT大やK大をはじめとする優秀な学生が集まっているのだが、案外根性はあるし、体力もある。1ヶ月もすると慣れて、仕事を普通の状態でこなせるようになっている。世界一、優秀な官僚が集まるという片鱗はまだ残っていそうであるが、その構成要素の一つに体力があるのは確実。まったくもって、体が資本である。



2024年4月18日木曜日

Day179 国旗

 勤めている場所柄、国賓が来る際には沿道に国旗が掲げられる。

あれはどの国だったかな、などと通勤の際に思い出して、職場に着いたら国旗の答え合わせとなる。ほとんどは知っている国の国旗が出ていることが多いので、簡単な頭の体操である。

迎えられる側としても、自国の国旗が掲げられていると嬉しくなるものだろう。

こういった配慮は末長く続けて欲しいものである。

ところで、日本は、戦争という紛争解決手段を使わないことで発展することを世界に知らしめた国である。戦争には1日あたり2〜3兆円のコストが掛かるという試算があるそうだ。この額は国民が負担しているのだが、ほぼ一円の得にもならないのに出ていく。一方で、受け取っている人もいる。戦争をすることで儲かる人たちである。戦争の話を持ち出す人がいたら、本当に必要な場合もあるが、ほとんどは儲かるからと思っていると良い。降りかかる火の粉を払うまでは最低必要限度のコストだが、それ以上は儲かるからという線引きをして見ておくと良いだろう。

そんな視点からも、これから先においても相手国の国旗を掲げてお客様を歓迎できる国であって欲しい。



2024年4月15日月曜日

Day178 BCP

 一般的に企業は30年の寿命であると言われる。

企業の責務に社会への貢献があるが、その貢献は企業が長く続くことが求められる。

日本の場合、世界最古の金剛組といった会社があったり、京都で100年企業はやっと一人前だったりする。東京や関東でも、創業が江戸というのは結構聞く。

政府も、ある意味で会社である。

明治維新で作られ、今まで来ているので、100年経った良いシステムではあるが、どうも綻び始めている感じがしないでも、無い。

特に感じるのが、人事。仕事の量に対して人が足りない。

そして、足りないなら抜本的に仕事のやり方を変える必要があるのに、やる雰囲気が無い。

前者は制度の問題。後者は支える人材の問題。

一般企業の視点から見ると、相当マズイ状態である。近いうちに荒療治が必要なレベルである。システムを0ベースで考える人を育ててきたのかな?という疑問がある。

流石に親方日の丸が沈没すると民間企業もタダでは済まないので、協力が必要だ。民間からのエース級人材(か異端児)を求む!ということをして、今以上の多様性から新しいシステムを構築しないと、この国の成長は望み薄である。



2024年4月14日日曜日

Day177 マジックワード

 官僚が使う便利な言葉の一つに、「引き続き注視してまいる」というのがある。

これは文字通り、注視するのだが、注視の内容がバラバラである。

毎日のように見ていくこともあれば、月一、年一、果ては次聞かれた時というのまで、バラバラである。

つまり、受け止める側がどう捉えるかがミソであり、ある国会議員は「官僚の注視してまいる」は何もしないというのと同義だからと言い切ったり、「注視していく」らしいから買いだ!と市場が好意的に解釈したりと様々である。

その実態は、先に書いたようにバラバラ。なので、もう一度問うなりして、進捗を確認するのが良いし、それが問いを立てた人(主に国会議員)の責任だと思う。ぜひ、問うてあげて下さい。役人が喜ぶと思います。



2024年4月13日土曜日

Day176 火の車

調査して報告。 次から次へと仕事が舞い込むので、担当は火の車である。

これが延々とつづく。

定時ってイツだっけ?今日はナンヨウ日?という状況になる。

今日も調査があったが、調べきっていない状態である。調べきれないと、どことなく自信が湧いてこない。どこまで行っても調べきれないので、いつまで経っても自信がつかない。

自信がないと、報告を受けるほうも心配になって、色々聞いてくるので、さらに調査が必要になってくる。という、悪循環が起きる。

従って、どこかでこの連鎖を断ち切るなら、ハッタリも必要である。もちろん、筋の通った説明は必須である。

さぁ、次は無理スジの説明の時間だ。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...