2023年12月20日水曜日

Day108 ビジネス感覚の必要性

 人件費などの費用は税金から出ているのだが、国の場合はある意味で資金が無尽蔵にある。くる案件がほとんど急ぎで重要なことなので、人件費については上限無しで使う。しかも組合がないから、使えるだけ使う。

一般の企業から見たらあり得ない事態である。事業採算性を見る上で、人件費をどう見るかは重要なウエイトを占める。地方の行政の場合は収入が限られているから、上限はやっぱり決まっている。

国の場合は決まっているとは言え、税金という形で潤沢にある。企業が1円以下のコストダウンに必死になっている傍でバンバン使っていくのである。自分達でお金を稼ぐならビジネス感覚が育つと思うのだが。

もっとも、公務員にとって予算は使い切るものである。



2023年12月17日日曜日

Day107 人使いは、荒い

 人使いが、なかなかに荒い。

本日付で最終登庁日となった人がいるが、20時を回って普通に上長に対して報告をしている。その後にフロアー内での挨拶があるが、挨拶が終わった後も仕事が続くという。

ドン引きである。

さらに、その仕事が終わった後に私物の片付けを終わらせる必要もあり、当日中に帰宅できるのかは不明である。しかも、年明けから新しい職場で働くという。場所は九州。となれば、引っ越し。引っ越しは月曜日とも聞く。

このくらいのスピードで動くのが普通かと言われれば、多分異常な部類である。しかし、本人も気づいていなければ、周囲も気付いていない。

某掲示板でブラック企業板が出るほどの企業に勤めている私が驚くのである。ただ、これも文化なのだろう、変わる気配はないし、治す気配も無いように思われる。

官庁を目指す若人は中毒レベルの仕事好きか強烈な使命感を持っておくのが良さそうだ。少なくとも収入は安定しているので、ハマってしまえば、天職だ。



2023年12月16日土曜日

Day106 吊り橋効果

 吊り橋の上で恐怖や不安を一緒に体験した人に恋愛感情や一体感を持ちやすくなる感情を指す。

日々、締め切りに追われる職場ならば、吊り橋効果がどんどん起きている。仕事を進める上ではプラスに働くことはあってもマイナスは探す方が難しい。

そこに注文をクリアしたという達成感が加わるのだから、ドーパミン出まくりである。どうりで長時間労働にも耐えられるはずである。

長時間労働については生産性の面やQOLの面などから色々言われるが、嫌だとできるものではない。能力はある人たちなのだから、嫌だったら自分で解決策を考えつくはず。恐らく好きでやっているのだ。

好きでやっていることを無理矢理辞めさせられることほど無駄なこともない。なかなか特殊な職場である。安定しているのは給与だけ。仕事も体力も精神状態も決して安定はしていないのが公務員。ジェットコースターのような緩急激しい体験を長時間求める若人には天職である。



2023年12月15日金曜日

Day105 学び追求する力

 どの仕事においても求められると思うが、自ら学び追求していく力は公務員の場合は特に求められる部分である。

激しい受験勉強を突破して辿り着いているから、元々、その素質は十分にある。逆に言えば、そのような素質の無い人は採用されないだろう。だから、元公務員は転職する場合に重宝される傾向にある。Ⅰ種合格者なら尚更である。

その姿勢を何年も続け、習慣となることで官僚という強い組織が出来上がってきたように思える。ただ、さまざまな理由はあると思うが、諦める人も一定数居るようである。いわゆる働かないおじさん問題である。

組織内の置いておくと伝播してしまうので、人事異動の際に違う部署へと移ってもらいその影響を排除する。しかし、それも案外悪いわけではない。トップの2割、普通の6割、仕事をしない2割の働き蟻の法則の通り、8割に入る可能性があるのだ。

よく出来たものである。

一方で、若い時の我武者羅な働きに対してもらえる額は少なく、中年期等ではその働きに応じた額、壮年期には働き以上の額をもらうという日本式の給与形式だと、働かないおじさんが出てくるのは当然の話でもある。

働いているおじさんでも働かないおじさんでも、若い子を飲みに連れて行って奢るような還元だけでなく、武勇伝を語ったり、若手のグチを聞いて心の扉を開き人物見極めをしたりと、おじさんの役割は仕事場と離れた場の両方にある。飲みの文化も含めて、よく出来たものである。




2023年12月14日木曜日

Day104 基幹統計という難しさ

 政府で公開している統計は650以上あり、重要さの度合いに応じて分けられている。

その中でも特に重要になってくるのが60ほどある基幹統計である。

国勢調査、国民経済調査、家計調査、鉱工業生産指数、貿易統計、国際収支など経済系のメディアやNHKで無くても、その動向は取り上げられる。

それが分かったから何の影響があるのかといえば、これまでの経済活動の結果を振り返り、先行きを予想したり、修正したりするために使うのである。金利が変わったり、税金の新しい枠ができたりと我々にとっても影響が出てくるものが結構あるのだ。

それらの分析をする上で、基礎とするのが基幹統計である。

そのため、正確性と速報性、そしてその数字の信頼というものが重要になってくる。その信頼を作るのは一朝一夕にできるものではなく、無くなるのは一瞬である。これまで作り上げてきた人たちの苦労を思うと大変なものだったと、今では想像できるようになった。

正確性を要求される基幹統計であるが、締め切りまでに提出できない会社があるので確報が出てからも修正が発生する。遡及改定。「何だよー、どのくらいの差が出るのか試算しなきゃならんだろうが、仕事を増やしやがって。」と悪態をつかれながらも許してもらえる。

しかし、二重計上や数値を均して記載というのは、基幹統計ではやってはいけない行為である。ミスというより改ざんに近く、これはまずい。

ただ、これが発生するということは、ムリ、ムラ、ムダ(3つのM)が作業の中に含まれているということである。根本対策とは、この3つのMを無くすことであり、チェックを強化するなどでは無い。

基幹統計という難しい分野で先人の積み上げてきたものを生かすためにも、知恵を発揮して素晴らしい再発防止策を立てて欲しいものである。



2023年12月13日水曜日

Day103 混乱を嫌う文化

 ここ霞ヶ関は混乱を嫌う文化である。

もっとも、好きな人は居ないと思うが、それにしても極端なくらい混乱を嫌う。

内閣総理大臣をトップとした忙しい日々を過ごす国会議員が集う場での時間のロスは、そのまま国の問題解決の時間のロスになる。そのため事前にさまざまな対策を裏方として練っておくである。

そうなるとほぼ台本のようなものが出来上がる。棒読みと呼ばれる次第である。熱弁をふるう各党代表の答弁もほぼ一言一句前日には分かっている。この中に質問が含まれているので、事前に把握しておき、それに対応する最良の答えを準備しておくのである。

システムとしては素晴らしいものである。戦後、さまざまな課題があり、これらを解決してきた実績を考えれば素晴らしいシステムである。

だが、少し引いて眺めると、さながら劇である。舞台は国会議事堂、役者は議員、脚本は役人、演出は議員本人。題目は国民。では、観客は・・・?

劇に混乱は不要である。演目としての混乱は楽しみだが、そうでない混乱は見ていて見苦しいものである。そう考えると脚本家として混乱は自らの能力の無さを披露することになるのだから、嫌うに決まっている。

では、劇として見ずに会議としてみたら?

質問も回答も決まっている会議なら、事前にアジェンダを配布しさらに深い議論を進められる。そこには混乱も沈黙も存在するのが普通だ。それをしないなら、無駄な会議なのでやめましょう。と、民間なら、なる。

果てさて、混乱は歓迎すべきものか、嫌うべきものか。



2023年12月10日日曜日

Day102 盛大に寝坊

 若手の話

盛大に寝坊したらしい。午前中に調整すべき大事な会議があったものの、目が覚めたら夕方だったという。

別のメンバーが対応できたので事なきを得たようであるが、大騒ぎになったようだ。

担当の問題ではある。しかし、事務仕事が続き夕方まで目が覚めないという状況は組織として考えないといけない。あまりにも無理が溜まっているという証左なのである。

製造業の場合、加工機などに囲まれているので、下手をすると命に関わる事故が発生する。そんな重大な事故を防ぐためにヒヤリハットという言葉で示す習慣がある。

重大事故が発生する前には、ハッとする事象が30個、一つのハッとする事象の前にヒヤリとする事象が300個くらいある経験から、ヒヤリの段階で手を打とうというものである。

今回の例でいえば、ハッとの事象である。

製造業なら、もう、重大事故の一歩手前という認識を持って部長以下対策を練り始める。官庁でもそのマインドが欲しいところ。製造業から出向している身としては、展開するのもお役目なのかもしれない。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...