2024年4月12日金曜日

Day175 今日もインバスケット

 アメリカの国防総省で生まれたらしいスキルの一つにインバスケットというのがある。インバスケットとは、机の上に置かれた書類入れのこと。

うかうかしていると、次から次へと書類が投げ込まれ、堆く積まれてしまうので、これまた次から次へと処理をしていく必要がある。

この作業を体系化し、一つの試験のように扱うのがインバスケットである。

官庁は、日々インバスケット試験をやっているようなものである。次から次へと仕事が舞い込むので、判断をしなければいけない。しかも、間違えると結構大変な事になるのが面倒さを加速させている。

ミスできないと考えると縮こまってしまうのだが、人間クソ度胸でなんとかしてしまう。コツは慣れのようだが、私みたいな繊細人間には慣れが来るのが遅くて困る。一種の麻痺状態になるのが良いようであるが、麻痺になってくれないのである。残念な体質である。

このインバスケットは、多くの企業で昇格試験の材料にしているようなので、ここにいると否応無しに鍛えられる。企業にいたとしても上を目指す人には、大変有用な職場である。会社からの出向機会があればぜひチャレンジしてほしい。



2024年4月11日木曜日

Day174 火の車

 どこの世界も同じだと思うが、仕事が次から次へとやってくる。

一つ終わったと思うと、また一つ。早く終わっても、また来るのだが、遅いとどんどん溜まってしまい、首が回らなくなる。

このスピードが異様に速いのが、役人の世界。まして、霞ヶ関界隈だと、どうなっているのか分からないほどである。

たまたま見たテレビ電話で某省の次官の部屋が映し出されたが、書類が山のようにある部屋だった。他の幹部の執務室と大して変わらないようだ。

大臣室は綺麗だが、その前にある秘書官室は書類の山である。

毎日のように情報が積み重なるためである。

それでも新しい出来事や、報告すべき内容は発生するのだから、誰もが火の車になるのだ。

そんな中でも、これって必要な情報なのかを立ち止まって考える必要もありそうである。誰もが火の車状態になっては、将来を見据えた判断になるのか分からなくなるからだ。



2024年4月8日月曜日

day173 国のお金の出入り

 国のお金の出入りを見るのが、国際収支統計と言う統計資料である。

国際比較ができるように国際基準があり、日本もそれに準拠している。

出すのは、財務省と日銀。日銀は株式会社である一方、国の機関の一つとされている。中央銀行は世界各国にあり、通貨発行の権利を有しているのだが、誰の持ち物になっているのかを見ると、国とは何か?国民とは何か?といったことが見えてくるので面白いのではないかと思っている。

いずれにせよ、国も企業と同じ運営体としてみると、中々にスリリングな舵取りをしている国があることに気づく。我が事になると見えてくるものがあると言うのは、面白い事である。

一度、財務省や日銀が発表する公表資料をご覧になると良い。



2024年4月7日日曜日

Day172 国会議事堂周辺は屋根のないオフィス?

 省庁に入るためには社員証の代わりとなる、とあるカードが必要である。

省内においても、常時着用を求められるし、これまたとあるセキュリティの高い区画に入るためには必要なものとなっている。

となれば、中々の重要性の高いものなのだが、ピロピロとぶら下げて移動する人が多いのだ。セキュリティに対する意識が低い。驚きである。

官庁街や国会議事堂周辺など、それこそ警察官は立っているが、怪しい人は結構いる。そんな人から見たら、鴨がネギを背負って歩いているようなものであろう。願わくば強奪などに巻き込まれないことを祈るのみである。



2024年4月6日土曜日

Day171 少子化対策の特効薬

 保育室なるものがある。

子育て支援の一環で、いくつかの官庁には設置されているのだ。文部省、厚生省は、あっても不思議ではないのだが、他にもいくつかの省庁でも持っている。

あるだけ良い、とも言えるが、その受け入れ数は多くて10名と少ない。

霞ヶ関の激務に対して、このサポートでは、子供を産むなと言われているようなものである。まして、大混雑する地下鉄などを乗り継いで向かった先は霞ヶ関。より手入れされた公園は近くにあるが、砂遊びやら木登りといった腕白な遊びは残念ながら難しいだろう。要は酷な環境である。子供は国の宝と言いながら、子育てに協力しない男性がいるとすれば、おかしな話なのだ。さらに、男性の育児休暇を取得するにあたりハードルが高すぎるのなら、それも同じこと。

国の中枢が子育てし易いとは何かを省庁全体で理解することが、少子化対策の特効薬ではなかろうか。と保育室の数を見て思った次第である。



2024年4月5日金曜日

Day170 比べることでしか道を示せない人

 これは困った問題である。

道を示すにあたり、狙いの目的地から語る人と周りの比較から入る人がいる。

前者は理想家などと呼ばれる一方でゲームチェンジャーである。後者は有識者と呼ばれることが多いが、リーダーとしては疑問符がつく。

高度成長期の日本であれば、先に見本がいて追いつくためにどうすれば良いか、国際比較をすれば、それが優秀な手本となった。そして、様々な部分で世界1位となり、全体でも世界トップが見えた。しかし、一時は見えたその世界1位の座もどんどん離れていっている。

クリステンセン教授の言うイノベーションのジレンマは、先行する企業が変わらない場合に起きるのだが、実際には変わっていくのである。日本は、成功した手法で後を追うことに終始し、いまだに続ける人が多いのだから、成長しないのも無理はない。

どうなりたいのか?

そのビジョンのぶつかり合いがあれば建設的だが、聞かない。有識者だらけ。ビジョンを示すのが政治家だとすれば、有識者は官僚。と思っているようなら先がない。国会答弁を聞いていると有識者になっている政治家が多くなっている。ビジョンを語る人に出会っていないだけかもしれないが、官僚は官僚。

お互いビジョンを示してぶつけたら良いし、そうなって欲しい。



2024年4月4日木曜日

Day169 新しい顔ぶれ

 新年度になり、去る人がいる一方で新しい顔ぶれが増える。

上司、同僚など様々である。

官僚の世界は入れ替わりが激しいというか、様々な職場を経験させて育てていく方式をとっているので、2年での職場転換というのは珍しいことではない。

これは、仕事が要求するレベルが高いので、最初はこなすので精一杯でも、終わる頃には難無くこなすだけでなく、人によっては改善までできるレベルになっている可能性があるという点で、良い仕組みである。一方で、仕事をこなすことで精一杯になると仕事が改善される機会が減ってしまうことや、ついていけなかった場合のリカバリー策が取りにくいなどのデメリットがある。

完璧なシステムはないので、その時その時に応じた対応を行うのが良いのだろう。

新しい顔ぶれになり、再び動きが出始めることになる訳だが、上手くいく面とそうでは無い部分が出るだろう。いずれにせよ、楽しむのみである。



Day376 使命感と共感に満ちた日本の未来へ

 私の宮仕への出向が終了を迎えた。 長いようで短い2年間であった。 この貴重な体験を振り返ると、民間では決して味わうことのできない数多くの気づきが得られた。最終的な上司が大臣であるという特異な環境で、自分の作成した資料が局長に渡り、大臣が総理大臣へ報告する資料の一部となっていった...