宮仕えに来て、はや1年。
良い部分も、残念な部分も、中の人となって見ることができた。
企業から出向している私に課せられたことは、企業の利益を確保することだが、出向先の職員であるから国に尽くすことも考える。
思えば、社会に出る際、他の人たち同様、いくつもの選択肢があった。
大学及び大学院で自然科学を専攻した私だが、とある理由により政府系金融機関への門を叩いた。有難いことに入門する許可をもらったのだが、その後、新しいものを作り出すことでより便利な世界を作りたいとメーカーへ行く道を選択した。自分でも気付かなかったのだが、その時に選ばなかったもう一つの道が、ずっと心に残っていたのである。
今回の出向は、この心残りを精算できる又と無い機会なのだった。
社運を賭けて・・・までは行かないが、少なくとも事業部の命運をかけたプロジェクトの一つを担う事業リーダーをしていたので、出向の話はエグゼクティブクラスの一部まで衝撃が伝わってしまったらしい。それを考えると出向元もよく送り出してくれたと思う。一番興味深い回答は、俺が行きたかったんだよという上司の言葉。巨大企業とはいえ、ベンチャー気質がまだ残っていたのだと嬉しく思った瞬間でもあった。
一方で、受け入れ側も良く受け入れてくれたと思う。昨今、若手の登用などで、年次などは意味が無くなってきた部分があるものの、官庁こそは年功序列の世界。そこに割り入るのである。勝手の違いに難しさなど課題があるにもかかわらず、受け入れてくれたようである。もしかすると実験的な側面もあったのだろうが、その後、年齢、性別、出向元での仕事など様々なステータスの人が増えたところを見ると、この1年の働きが評価されたのかなと思う。
残り1年。何に貢献し、何を出向元に持って帰るのか。考える日々が続きそうである。

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